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まだ見ぬホテルや新プロジェクトにつながる不動産仕入れに地道に向き合う|プロデュース事業部 不動産チーム・高見将大

水星には、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まっている。今回ご紹介するのは、関西の大手不動産での販売・営業職を経て水星に入社した高見将大さん。大学から都市政策を専攻してまちづくりを学んできたという専門性の高い高見さんでも、日々新しい知識や業務を必要とする水星らしい案件のプロデュースにやりがいを感じているといいます。今回はそんな高見さんに、水星に入社したきっかけや現在の仕事内容、やりがいなどについてお話を伺いました。


アジア的空間づくりに魅了された学生時代

高見将大:関西学院大学 総合政策学部 都市政策学科卒業、同大学院 都市政策領域修了。2018年に関西の総合不動産ディベロッパーへ入社。2022年から水星へジョインし、現在はプロデュース事業部に在籍。クライアント案件、自社事業にかかわらず、物件調達やエリアリサーチなどプロジェクトの最初のステージを中心に、さまざまな案件に関わる。

ーー大学では具体的にどんなことを学びましたか?

都市政策学科という政策系の勉強をしていました。建築家の先生の研究室にいて、大学院のゼミでは意匠設計なども学びました。文系の学科でしたが、いわゆる建築学部と近しいことをやっていて、建築設計のコンペに挑んだりもしました。他にも、兵庫県北部に位置する雲海で有名な竹田城跡のある朝来市があるのですが、その城下町のリサーチや街歩き、分析みたいなフィールドワークもやりましたね。雲海は朝早くに出るので、観光客はだいたい朝イチに来て、そのまま午後には城崎温泉に行ってしまう。そういった人の流れを変えて、城下町に滞留してもらうためにはどうすればいいか、ということをリサーチしていました。

ーー当時からそんな実践的な勉強をしていたのですね。空間への関心も当時から強かったわけですよね。

そうですね。大学でも都市計画・建築設計を学んでいましたし、空間デザインへの関心は高かったですね。あと、もともと父親が単身赴任で長く海外にいたので、僕もいろんな国を転々としていました。台湾やタイ、マレーシア、シンガポールなどがメインだったので、東南アジアの旅行は小さい頃から好きでしたし、大学に入って都市の勉強を始めてからはより海外旅行が好きになりました。

ーー当時の影響がいまにもつながっていると。

やっぱりバンコクやシンガポールで見たホテルや商業施設の影響は大きいと思います。耐震とか資金面など、学んでいるがゆえ気になる点もたくさんありつつ(笑)、暑いからこそのトロピカルさがある一方で、現代的で快適な空間が多くて。そういうのを見ていて、現代的でありながらも型にはまっていない空間への憧れを強く抱きました。


大手ディベロッパーにて販売・営業・企画を経験

ーー卒業後の進路は?

大学では設計を目指す人も多かったのですが、僕は最初からディベロッパー志望で、関西の大手不動産に入りました。最初は関西エリア全域の新築マンションの企画開発・販売をして、入社3年目くらいまではマンションの営業をしていました。モデルルームに常駐して、週末をメインとして兵庫県北部に位置する方々をご案内して、営業をする仕事ですね。エリアもさまざまで、大阪市内から始まって、滋賀県大津市や兵庫県西宮市・川西市など、関西全域で幅広く経験を積むことができました。

ーー営業は得意でした?

営業成績は悪くない方でしたし、営業のやりがいや楽しさを感じていました。最初の物件が完売したら次の土地へ移るという感じで、定期的に新しい土地のことを学べたり、同じ仕事でも立地によってはマンションの価格や顧客層が異なるので、そういう点は面白かったと思います。あまり評価されていない場所をどう魅力的に伝えるか、ということを考えたりもしたんです。

ーー前職ではほかにどんなお仕事を?

前職には4年間いて、4年目には販売の部署にいながら、用地の仕込み段階での、マンションの企画開発にもかかわらせてもらうようになりました。だんだん経験を積んでいくと、営業目線でマンションの企画に参加するようになるんです。企画チームの人たちに営業の経験がない場合も多いので、営業目線でターゲットや価格などの意見を出すというような仕事もしていました。


同世代が尖ったことをやっているという刺激

ーーそこから、転職に至った背景について教えてください。

かなり珍しいケースとのことですが、(代表の龍崎)翔子さんからスカウトをいただいて。僕がHOTEL SHE, OSAKAに泊まった経験をブログに書いたのを見て、突然TwitterでDMが来たので、驚きました。ホテルができてわりとすぐのタイミングだったと思います。建築系の人たちは話題になってる空間があれば見に行くのが常でしたし、僕は文章を書くのも好きだったので、体験した空間の感想を定期的にSNSには書いていたんですよね。

ーー入社を決めたきっかけは?

決め手としては、前職の会社では担当できなさそうな魅力的な建築を建てられそうだと思ったことです。実際、お声がけをいただくまで転職は考えてなくて、前職でもある程度満足していたんですが、水星がやっている案件を見ていると、こういう尖ったことは大手のディベロッパーにいてもなかなかできないだろうなと。もちろん規模感でいえば大手の方が大きいかもしれませんが、僕自身も尖ったものにはずっと興味を持っていたので、いつかそういうことができたらいいなと。それで、水星を見ると同世代の人たちが尖ったことをやっていて、かなり刺激を受けました。

ーー水星に入社してから、現在に至るまでの経歴は?

最初はHOTEL SHE, KYOTOでホテルの研修を受けて、プロデュース事業部に在籍することになりました。具体的には、ホテル開業支援のサポートや、ホテルが新規出店できるような土地情報の選定や出資パートナーを探すといった営業活動など、不動産に関わる幅広い業務を担当しています。今季からはプロデュース事業部下で不動産開発チームが始動していて、今はそこに注力をしています。

ーー具体的にはどんな案件に関わっているのですか?

自社で一から新しいホテルを作る場合もありますし、産後ケアのように既存の自社物件の新しい拠点を探すこともあります。クライアントワークだと、あるエリアに根ざして長く事業をやっている方々が日本各地にいらっしゃって、そういう企業と一緒にホテルをつくるようなことがあります。お話を聞くと、地域のためになることをしたいという声が多くて、その一つの選択肢にホテルがなりうるということを僕自身も感じています。

例えば、京丹後エリアで携わっているプロジェクトでいえば、ホテル用地の土地探しから伴走しています。不動産開発における用地仕入れの動きと同様ですが、単に事業性がある土地かどうかの観点だけでなく、「この土地ならではの魅力的な施設作りの想像が膨らむか」という観点でも、社内やクライアント様とディスカッションしながら選定を行っています。

他にも、とあるディベロッパーさんの遊休地を活用する計画では「しばらく未活用だったこの土地で、土地の魅力を活かしたホテル作りをしたい」というご相談から、どのようなホテルが提案できるかに限らず、オーナーであるディベロッパーさんと長期においてサステナブルな関係を築いていくためにどのような契約形態・事業スキームを設計できるかといった点から議論を行っています。このようなプロジェクトの最初期段階で、事業全体をどのように作っていくのかから議論ができるのは水星ならではだなと感じています。


経験のない分野で、今までにない空間づくりを

ーー幅広い業務ということですが、水星ならではの難しさはありますか?

全国の不動産屋さんとのネットワークをつくることだったり、規模によってはファンドや商社、ディベロッパーなどから投資をしてもらう方法を考えたり。いい物件があったらどうやってホテルにできるかというスキームを検討することもありますし、法律の面で学ばなければいけないこともあって、日々いろんな方々の助けがあって、仕事ができているなと感じます。今はまだ整理をしきれてないのですが、ちょっとずつポイントも見えてきたので、それぞれの分野をきちんと体系化してチームとしての強みをつくっていけたらいいなと思います。

ーー今後のキャリアプランや挑戦したいと考えていることがあれば、教えてください。

香林居のような他にはないスモールラグジュアリーホテルや、産後ケアホテル・泊まれる演劇のためのホテルのような新しいホテルを増やしていくことに、挑戦していきたいですね。具体的には不動産開発の中でも用地仕込みやエリアリサーチなど、プロジェクトの一番最初の部分で経験を積んでいきたいなと思っています。用地を買うということは、プロジェクトが始まるということですから。案件の受注のポイントに携われるという点でもすごくやりがいになると思います。最近も、支援させていただいている事業者さんのホテル計画で、自分の見つけた土地の取得が決まったところです。プロジェクトが動き出すということを肌で感じましたね。

ーー水星で働くことの魅力について、教えてください。

やはり、今までにない空間づくりに取り組めることですね。頭の中でぼんやりと「こんなものがあったらいいな」と思っているようなものが、ちゃんと形になっていくことがすごいと思います。前職ならアイデアの時点で没になってしまうような尖ったプロジェクトが、事業としても空間としても完成する。それを同世代がリードしているということがなによりの魅力だし、刺激になっています。建築・不動産の分野は、40代でも若手だと言われるくらい先の長い業界なので、そういう点でも水星はすごいなと。これから競争こそ激しくなると思いますが、そんななかでもより本質的で刺激的なものをつくっていきたいと感じています。

ーーでは最後に、あなたが考える水星に合うと思う人や一緒に働きたい人物像について教えてください。

自分の業務の幅を広げていくことを楽しめる人でしょうか。僕自身、不動産の販売や企画などの経験がある方だと思っていましたが、振り返ってみると関西地域のマンションの販売というかなり限られたスキルしかありませんでした。現在では地域はもちろんのこと、ホテルに閉じることなくいろんな案件にチャレンジしていますし、日々新しいことに向き合い続けることになるので、業務の幅を広げていくことを楽しめる人にとってはすごく楽しい環境なんじゃないかなと思います。

私自身は不動産業の出身ですが、融資計画や法律面に強みを持っていたりする人など、様々な業種の方にとって、事業を進めていく面白みが味わえる会社だと感じています。最近は新しいプロジェクトの引き合いも多く、不動産チームを立ち上げたばかりにもかかわらずメンバーが足りていません。ぜひたくさんの方のご応募をお待ちしています(笑)。

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