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「このチームで一緒に新しいマーケットをつくりたい」広告制作会社のPMから、エンターテイメント事業へ。泊まれる演劇の認知を拡大するための挑戦
株式会社水星に新しく入社した社員にインタビューをする入社エントリー企画。今回紹介するのは、エンタメ事業部で活躍する小林真衣さん。新卒で入社したIT企業でSNS事業部の立ち上げを経験、その後、広告制作会社では、クライアントワークのPMとして縦型動画の制作を中心に様々な企業の課題解決に貢献してきました。前職では、転職は全く考えていなかったという小林さん。そんな彼女が、京都に移住して、水星のエンターテイメント事業部(以下エンタメ事業部)にジョインすることを決意した理由とは?自身の直感と心の動きを信じ、新たな挑戦を始めた小林さんに、お話をうかがいました。
3000人規模のイベントを企画。キャリアの原点にある「人を巻き込む」面白さ
ーまずは学生時代についてお聞きしたいです。今の小林さんのキャリアに繋がるような原体験はありましたか?
小林:大学では女性のマネジメント論を学ぶ学部に所属していましたが、面白そうだと思ったら分野を問わず首を突っ込むタイプでした。観光学部のインターンに飛び入りで参加して、1ヶ月間ノンストップでブライダルの現場を経験したりもしました(笑)。
1番夢中になったのは、イベントの企画・制作、フリーペーパー発行、ウェブマガジン運営などを行っている学生団体「AGE STOCK」での活動です。3000人規模の会場に学生を集め、企業様から協賛金を集めて、イベントを企画する団体の中で、私はイベント局で一つの舞台コンテンツを制作するチーフを務めていました。「学生パフォーマー×〇〇」というテーマで、チームのメンバーを巻き込んで企画構成から演出までを考え抜いた日々は、今の仕事の原点かもしれません。
AGESTOCKイベント写真
上司が全員退職。独学と副業で道を切り拓いた新卒時代。
ー新卒では、ITベンチャーに入社されていますが、そこでは壮絶な経験をされたとか…
小林:家から徒歩10分という理由で入社した会社でしたが(笑)、入社9ヶ月目で営業ノルマを達成し、会社の新規事業だったSNSマーケティング事業部に異動しました。ですが、異動してすぐに、ハードワークが原因で事業部のメンバーが私以外全員辞めてしまうという事件が起きたんです。
ーそれは大ピンチですね…!
小林:はい。でも「ピンチはチャンスだ!」と思うしかなくて。というか、そう捉えるしか選択肢がなかった、というのが本音です(笑)。
そこから、専務と二人三脚での事業部の立て直しが始まりました。SNS運用代行サービスのリリースプラン設計からサービス名の考案、ロゴやサービス資料の作成、さらには営業用のトークスクリプト作成や商談獲得方法の改善まで、文字通りゼロから全てを構築しました。サービスをローンチした経験のない中、やったことのない業務しかない毎日で大変でしたね。
また、同業種の「株式会社SAKIYOMI」での副業もスタートさせて、そこで培ったノウハウを本業に還元し、なんとか事業部を黒字化させることができました。幸いにも、既存顧客から「SNS運用をやってほしい」という声が多かったこともあり、サービスリリースから黒字化まではベルトコンベア式で、足りないのは人員だけ、という状態まで持って行ってから卒業しました。この経験で、私自身の仕事への向き合い方がすごくポジティブに変わったように感じます。
小林さんのInstagram運用事例
脳汁とアドレナリンの日々。PMとして駆け抜けたカオスな現場。
ー2社目の広告制作会社では、PM(※)が天職だと認識されたと聞きました。
小林:「数値にコミットする経験を積みたい」という思いで、縦型動画に特化した広告制作会社の株式会社OASIZに転職しました。入社当初は3期目の小さな会社でしたが、大手ナショナルクライアントの案件が常に舞い込んでくるチャンスにあふれた環境でした。
PMとして月に30本近い動画を納品していたのですが、「明日撮影なのに、深夜0時を回っても企画案が固まらない…」みたいなことが日常茶飯事でした。それで数百万円といった大きなお金が動くので、まさに脳汁とアドレナリンを垂れ流しながら仕事に向き合うカオスな日々でしたね。でも、それが楽しかったんです。重い機材を運ぶ体力をつけるためにボクシングジムに通い始めるくらい、忍耐もメンタルも体力も、全てが鍛え上げられました。
※PM=プロジェクトマネージャー。クライアントワークの中で、プロジェクトの進行・管理をする業務の担当者。
ー具体的な成果も数多く出されていますね。
特に印象に残っているのは、ロート製薬様のTikTokアカウントにて実施した、Z世代へのリーチ施策です。
ロート製薬株式会社 | PROJECT | OASIZoasiz.org
Z世代をターゲットに、オーガニック投稿でのブランドリフトを目的としたプロジェクトで、私はPMとして、企画のサポートからキャスティング、撮影、編集、投稿、分析まで一気通貫で担当しました。チームで制作した動画が800万回以上再生されるなど、多くの人に届くコンテンツ作りに携われたのは大きな財産です。
「これだ!」転職意欲ゼロの私を動かした、ふたつの出会い
ーそれだけ充実した日々の中で、なぜ転職を考えたのですか?
小林:正直なところ、当時、転職意欲はほぼゼロでした。きっかけは、水星代表の翔子さんの書籍「クリエイティブジャンプ」を読んで参加を決めた※博報堂UoC(University of Creativity)×水星のホテルゼミです。そこで水星という会社と、水星で働く人たちに出会い、「ここでなら自分の力を発揮しながら新しいチャレンジができるかもしれない」と考えるようになりました。
※博報堂UoC=博報堂が運営する「We are All born Creative」を理念に創造性を教育・研究・社会実装する研究機関。水星は、創造性ゼミのプログラムの一環で2023年、24年と講座を開催。
博報堂UoC ホテルゼミ2024年の講義の様子
特に大きかったのが2つの出会いです。1つは、プロデュース事業部の荒木さんとの会話です。私と同様にクライアントワークでキャリアを歩んできた荒木さんに「本当は人のサポート役じゃなくて、自分でクリエイティブを作る側(生み出す側)をやりたいんじゃないの?」と言語化してもらった時、「それだ!しっくり来た!」という感覚がありました。
もう1つは、エンタメ事業部の花岡さんとの出会いです。演劇の知識はゼロでしたが、花岡さんの話を聞くうちに「このチームで一緒に新しいマーケットを作りたい」と強く共感し、尊敬するようになりました。そこからは早かったですね。「今ここでチャレンジしないと一生後悔する」と思い、京都への移住も抵抗なく、とんとん拍子で今に至ります。
中央:花岡さん、右:飯嶋さん
自分のスキルで会社全体にシナジーを。水星で描く挑戦。
ー水星に入社されてからは、どのような業務に取り組んでおられますか?
小林:エンタメ事業部の一員として、SNS周りの企画・制作はもちろん、公演運営といった現場業務やオペレーション作り、キャストのマネジメント、プロジェクトの進行管理まで幅広く担当しています。具体的には、InstagramやXでのキャンペーン立案、noteの執筆、公演のスムーズな動線見直し、キャストとの1on1での体調確認、パンフレットの構成案作成やキャストの宣材写真撮影のディレクション…などなど、業務は多岐にわたります。
早く一人前のプロデューサーになるために、これらの自分の業務に加えて、上長である花岡さん、飯嶋さんの仕事にも積極的にチャレンジして、出来ることの幅を広げていきたいです。
個人的には、イマーシブ体験の認知を、私が得意とする縦型動画で一気に広げたいと思っています。面白い打ち出し方を工夫して、新しいお客様を事業部に呼び込みたい。水星には、企画から撮影、編集までを任せてもらえる裁量権があるので、どんどんチャレンジしていきたいです。
ー最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?
小林:水星の魅力は、toBの仕事では得られなかった「ゲストの皆さんを直接的に幸せにできる」という手応えです。だからこそ、何か特定のスキルを持っているだけでなく、人間性でプロジェクトを前に進められる人、例えばチームの士気を上げられるコミュニケーション能力がある人と一緒に働けたら最高ですね。私自身も、演劇の専門家ではありませんでしたが、「SNSの運用ができる」という強みでここにいます。自分の得意なことで新しい価値を生み出したい、そんな人と出会えるのを楽しみにしています。