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世の中で役立つ価値を生み出すために。業務委託から正社員になり、住宅販売の革新を目指す

フロントエンドエンジニアとして、VR内覧システム『ROOV walk』のプロジェクト推進や、新規事業開発に携わる橋上 英宜。業務委託から正社員となり、いまやスタイルポートに欠かせない存在となった彼が、会社の魅力や事業の可能性、目指す未来について語ります。

Be Innovative──新たな価値の創造に挑み、経営視点を培った前職時代

▲2010年、大学院時代。オープンラボで研究を紹介している様子

筑波大学大学院で情報工学を専攻した橋上。画像処理を専門とする自身の経験を活かすため、新卒でリコーに入社しました。

「当時リコーは、ペンタックスを買収した時期で、カメラ作りに携わりたいと思っていた自分自身の希望と合致していました。インターンシップで1カ月ほど働いてみた時、周囲の方が優しく、雰囲気が良いなと思ったのも決め手のひとつでしたね。リコーの研究所は住宅街の森の中にあり、リラックスして思考に没頭できる環境もとても素晴らしかったです」

橋上が仕事をする上で大事にしている価値観が、「Be Innovative(まだ世の中に存在しない新しい価値をつくろう)」。これは、スタイルポートが掲げる「3つのValue」の1つでもありますが、実はリコーの新人研修で、「働く」ことについて同期で議論した時に生まれた価値観だといいます。

「そもそも研究者は、常に新規性を求められます。研究は、新規性と進歩性が評価基準。新規性とは世の中にまだないもの、進歩性とは他のものと比べてどのぐらい改善されたか。新規性がなければ、研究の価値は0という世界です」

リコーは、そんな橋上にとって最適な研究環境だったものの、ある思いがよぎります。

「研究職ということで仕方がないのですが、世の中に直接商品を出すことができないという葛藤がありました。リコーは複合機の会社で、私が担当していたのはソフトウェア研究。言ってしまえば、ソフトウェアは単価が低く売り物になりにくい。商品として世の中に出て初めて意味があるのに、良いものを作ってもずっと売り物にならないのでは、価値がないと悟ってしまった思いでした」

そんなジレンマから、事業会社への転職と地元である広島へのUターンを考え、マツダに入社。大学の研究と関連するコネクティッドカー事業に携わり、アメリカ駐在時代にはアプリのローンチも経験しました。

また、大学時代の恩師が技術顧問を務める医療系ベンチャー企業・ファーマクラウドに、エンジニア兼取締役として参画。当初3名で立ち上げた組織は、橋上の在籍中、最終的に15名まで成長しました。

「ファーマクラウドは薬局のマッチングサービスで、ベンチャーキャピタルや事業会社から出資をしていただきながら、チームの力でビジネスを大きくしていきました。ファーマクラウドではリコー時代に考えていた『世の中で役に立つ新しい価値のあるものを作る』だけでなく、収益を立てビジネスとして成り立たせてこそ、一緒に働く大切なメンバーを労うことができる、という経営者としての経験を積むことができました」

▲2017年、ベンチャーを立ち上げて1年目、はじめてフォーラムに出展したときの様子

業務委託から正社員へ。決め手のひとつは細部までこだわったプロダクト開発

ファーマクラウドの取締役を退任した橋上は、2021年2月、業務委託としてスタイルポートに参画します。

「以前から大学院の卒業と博士号取得を叶えたいと思い、チャレンジはしたのですが、リコーやマツダで働きながら大学に行くのは(当時は)難しかったですね。そこで、大学院と両立して働ける環境を求め、スタイルポートに出会いました。なので当初スタイルポートで働くのは、大学院にいる間の3年くらいかなと考えていました」

しかし2021年10月、全社総会の際、プロダクトマネージャーの吉田CTOの木村から、正社員にならないかと誘いを受けます。

「もちろん嬉しかったのですが、予想外のことで即答できず、週末に家族とよく相談しました。家族は、僕が大学院に通うためにフリーランスを選択していることをもちろん知っていますし、将来のこともあります。僕がどんな仕事をやっているのか、スタイルポートのサービスがどういうものかも知っていて、その上で「良い会社だし、社員になるのがいいと思うよ」と言ってくれました」

家族からの後押しや、現実的に大学とスタイルポートの仕事を両立できそうであること、また、もともと業務委託契約の際の最終面接で、代表の間所、取締役の中條からきちんと許可を得られていたこともあり、週明けには受諾の返答をしたといいます。

「スタイルポートに社員として参画する決め手になった要素が、大きく3つあります。1つ目は、並々ならぬ情熱を持ち、細部までこだわってプロダクトを開発していること。これは『ROOV』を見ればわかると思いますが、パッと見た時のデザインからこだわりを持ち、作り込まれています。webでこれほどスムーズに3DCGが動くこと自体も驚くべきことです。また、家具を配置したり、いろいろなシミュレーションで住まいを比較検討することができ、使いやすさ・操作しやすさの点でも考え抜かれているんです。2つ目は、社内の雰囲気の良さです。slackのリアクションスタンプの多さに表れていますが、アウトプットに対するたくさんの「いいね」や「ありがとう」など、労いと敬意を皆が持っていることがわかります。また、スタイルポートのValueの1つに「All For One(チームの力を最大限に発揮して大きなWillにチャレンジしよう)」があります。人として当たり前ではありますが、一緒に働くメンバーを大切にすること、労うことはとても重要で、これは私の重要な価値観の1つになっています。3つ目は、私自身も研究活動をしながら働いていますが、多様な働き方が認められていること。個人のやりたいことを尊重する風土、カルチャーをとても気に入っています」

https://www.netdenjd.com/articles/-/261403(2022年、大学院博士課程。研究の取材を受けた時の記事)

心理的安全性の源泉は、コミュニケーションを重視し、チャレンジを歓迎する風土

▲全社総会の発表を聞きながら笑顔

こうして2022年2月より、スタイルポートの正社員となった橋上。「空間の選択に伴う後悔をゼロにする」というミッションのもと、現在はROOV事業、さらに新規事業の開発に携わっています。

「今は『ROOV walk』がメインではありますが、データ分析のダッシュボードや、BI(Business Inteligence)の開発にも関わっています。『ROOV walk』ではフロントエンドエンジニアとして、3Dデータの物件を描画・制御するためのエンジン(JavaScript 3Dライブラリ)の刷新や新規の追加開発を担当。新規事業ではフロントエンドの開発を一部担当しながら、マネージャーとしては、チーム・プロジェクトが潤滑に進むようにサポートしたり、フロントエンドエンジニアの採用にも関わっています」

スタイルポートではフルリモートワークが浸透し、橋上のチームのメンバーも全国各地からリモートで参画しています。それでも問題なく業務が回り、雰囲気が良いのは、メンバーが安心して自分を出すことができるチームビルディングがなされているからだと話します。

「プロジェクトリーダー、デザイナー、フロントエンド、バックエンド間で密に連携をとりながら開発を進めていますし、ビジネスと開発の橋渡しという重要なポジションを担っている方もいます。あらゆるメンバーが安心して、オープンかつ建設的に議論することができています」

その心理的安全性の源泉は、お互いを信頼し、チャレンジを歓迎する組織風土にあるといいます。

「まずは(代表の)間所が、『失敗しても良い、チャレンジしなければ何も生まれない』と明言している影響は大きいですね。そして(CTOの)木村とは、目指すところや期待するところの認識合わせはしますが、『そこに向かってどう走るかはお任せします』と言われているので、自分自身で頑張ろうという強い当事者意識が生まれますね。裁量権は大きいと思います」

また、コミュニケーションを重視する文化も、社内の雰囲気に大きく影響しているといいます。

「コミュニケーションには、縦串と横串があると考えています。事業単位、プロジェクト単位の会議体もあれば、『Sync(シンク)』という、『ROOV walk』や『ROOV compass』それぞれに関わるバックエンド・フロントエンドが横串で参加する定例会議もあります。各チームのデイリーのクイックミーティングもあるので、「この話は聞いたよ」という場合もありますが、横串、縦串でしっかりとコミュニケーションを取る設計は素晴らしいと思います」

会社の成長に貢献するために──次の一手はデータ活用による新規事業

▲所属するスタイルポートのプロダクトグループメンバーと

『ROOV』ブランドのラインナップのひとつ、クラウド型住宅販売支援サービス『ROOV compass』には、サービスリリース以降、クライアントのさまざまな使用状況のデータが蓄積されています。橋上は、それらのデータを活用した新規事業の立ち上げを目指します。

「DI(Data Integrity:すべてのデータがライフサイクルを通じて一貫性を保ち、完全かつ正確であること)データ分析で、新しい事業やサービスを立ち上げ、会社に貢献したいと考えています。『ROOV』を使った場合・使わない場合の効果について客観的なデータをクライアントに提示できるようになれば、セールスのサポートにも繫がるかもしれません」

やはり「事業成長に貢献できなければ意味がない」という橋上。少しでも収益に繋がるよう、データを活用したチャレンジをしたいと考えています。また、スタイルポートはビジネス志向のある、プロジェクトマネージャー的な立場の人が活躍できる環境がある一方、技術面では高い3Dテクノロジー関連の専門性を持つ人も多いという橋上。革新的な開発に取り組んでいる、刺激的な環境だといいます。

「深く、広くコミュニケーションを取る意識が根づいており、成長を続ける『ROOV』は技術的な伸び代もまだまだ大きくあります。また、業務委託の方から『スタイルポートは今までの会社の中で一番働きやすい』と言ってもらえるような、素晴らしい環境もあります。毎日成長できる環境で、コミュニケーションを大切に、協力してチームで働きたいと考える方に、ぜひジョインしてほしいですね。誰もが一度は経験したことがある『空間の選択に伴う後悔』をゼロにするというミッションを、一緒に実現できる仲間と出会えるのを心待ちにしています」
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