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2024年10月21日、秋の風が気持ちよく吹き抜ける桜美林大学にて、人気教育系クリエイターあきとんとんが特別講義に登壇しました。
studio15では様々な個性を持つクリエイターとタッグを組み、教育の現場でもショート動画を推進させる活動を行っています。
今回はその一環として、桜美林大学と連携し、桜美林大学の西山教授が担当する『広告論』の授業にてあきとんとんの講義を企画しました。
あきとんとんは、主に中学生・高校生向けにTikTokやYouTubeで「わかりやすい授業動画」を配信しており、SNSを通じて学びの楽しさを広めています。
この日も、あきとんとんの登場を楽しみにする150人以上の学生たちが集まりました。
今回の講義ではあきとんとんは特別ゲストとしてSNSや動画配信について語りました。
「教育」と「SNS」の交差点に立つあきとんとんの話は、学生たちにどんな影響を与えたのでしょうか?
大企業で働いていたあきとんとん、クリエイターになっての後悔は?
簡単な自己紹介のあと、「実はほとんどの人が知ってる大企業に勤めていたけど、今ではクリエイターの仕事に変えてよかったと思ってる。大企業をやめるときはクリエイターとして本業より稼げてたわけじゃないけど、こっちをやりたいと思った。」と語るあきとんとん。最初から、学生たちの真剣なまなざしが注がれます。
元々有名企業の会社員だったという異色の経歴を持つあきとんとんは、「最初はSNSを仕事にするなんて考えてなかった。」と振り返りながら、どのようにして教育分野に特化した動画で成功を収めたのかを詳しく説明。
特に学生たちが食い入るように聞いていたのは、彼がどのようにフォロワーを増やし、教育コンテンツを効率よく広めていったかという点です。
今回、あきとんとんはこの講義のために特別にスライドを作成しました。
普段、TikTokやYouTubeで、中高生向けに分かりやすく面白い教育動画を上げているあきとんとんならではのポップでありながら、頭に入りやすいスライドには大学生も注目。
「SNSを伸ばすには大事なポイントはいっぱいある。教育だからこそ楽しさが重要なんです。」と熱く語る姿に、会場の空気が一気に活気づきます。
クリエイターから見た“案件”の真実!視聴者・企業・クリエイターが三方良しになるには?
「SNSはただの趣味じゃない。それは仕事であり、人とのつながりを生み出す大切なツールです」。そう語るのは、TikTokやYouTubeで教育系コンテンツを配信し、若者たちに学びの楽しさを届けているクリエイターあきとんとん。
講義では桜美林大学教授の西山氏とあきとんとんの対談の場面も。
かつて広告代理店で働いていたこともあり、マーケティングの実務も知る西山氏からは「企業案件と普段の動画はつくるときに違いがあるのでは?」といった疑問が。
それに対して、あきとんとんは「実は案件動画も普段の動画も、作り方や内容はほとんど変わらない。」と即答。
「最近の子はよく、インフルエンサーやクリエイターが案件をやると『なんだ案件かよ』ってなるけど、俺は逆に『なんで?』って思う。だってそれでクリエイターたちは生活が成り立っている人がほとんどだから。」と、最近の視聴者が案件を忌避する傾向に苦言を呈したあきとんとん。
しかし、「でも案件も普段の動画と変わらない。面白くて学びのある動画にしている。そして、ステマにならないよう気をつけながら、案件感をうまく出さないようにすると逆に視聴者から『これって案件なんだ!』と驚きが返ってくる。企業も視聴者も大事にしたい。」と力を込めて話すあきとんとんの姿は教育者であり、クリエイターでもある自信と説得力があらわれていました。
いかにSNSを使い分けるか? - プラットフォームごとの特性を知る
そして、話はいよいよ具体的なSNSの運用の話に。
「SNSにはそれぞれ特性があり、その特性に応じて運用の仕方も変える必要があります」。あきとんとんは、TikTok、YouTube、Instagram、Twitterなど複数のSNSプラットフォームを効果的に使い分けており、学生たちに向けてそれぞれの違いを詳しく説明しました。
「TikTokは一瞬のインパクトが大事。視聴者がスワイプして次へ行ってしまう前に、引き込む必要があるんです。だから、動画の最初の1秒が勝負」と、TikTokではテンポの速い編集や視覚的な魅力を最大限に活用しているとのこと。一方で、YouTubeでは「もう少し深堀りしたコンテンツが受け入れられる」と話し、教育系の動画では視聴者がじっくり学べるように、長尺のコンテンツを意識的に作成しているそうです。
特に印象的だったのは、視聴者層に応じたコンテンツ作りの話です。「TikTokでは、どちらかというと若い視聴者向けにテンポよく、楽しみながら学べるスタイル。でも、YouTubeではもう少し年齢層が上がるので、深い知識を提供しつつ、わかりやすく伝えることが求められる」と、プラットフォームごとの特性に応じて視聴者層のニーズを正確に捉え、運用を変えていることを説明しました。
視聴者との「信頼」こそがカギ
「SNSは、一方通行の発信ではなく、視聴者との信頼関係を築くための場」と、あきとんとんは強調します。フォロワーとの信頼がどれほど重要かを、いくつもの具体例を交えながら語る彼の言葉には、真剣さが滲み出ていました。
「視聴者に信頼されるためには、まず自分が本物であることを示さなければならない」。彼が特に気を付けているのは、動画制作時に必ず「前提知識」を提供すること。教育系コンテンツでは、視聴者が基礎知識を持っていないことも多いため、しっかりとした背景情報を提供することで理解を深めてもらうのだそうです。
さらに、「信頼は数値では測れない」と、単にフォロワー数や再生数を追うだけではなく、視聴者が自分のコンテンツに対してどのような反応を示しているかを常に確認し、コメントやフィードバックを大切にしているとのこと。「視聴者とのコミュニケーションを大切にしてこそ、長く信頼を得られるんです」と語る姿に、学生たちも大きく頷いていました。
動画制作の「工夫」と「成功のタイミング」
「そして、前提知識のほかには流行をうまく取り入れることでバズりやすくなる」。SNSの世界は移り変わりが激しく、特に若年層の視聴者に向けたコンテンツでは、最新のトレンドを無視することはできません。
「たとえば、今は大谷翔平関連の話題がトレンド。そういう流行をキャッチして、教育系の内容にうまく融合させると、それだけで一気に再生回数が伸びることもあるんです」。ただし、流行を取り入れるだけでなく、それを教育的な価値に変換することが重要だとあきとんとんは強調しました。
講義後はランチトーク。本格ネパールレストランで語る“海外に行かないZ世代”
約1時間の講義が終了すると、学生たちからの拍手が沸き起こりました。
講義後には、西山教授のゼミ生2名を含む関係者約10名と一緒にランチを楽しむ場面も。
場所はキャンパス近くにある、日本人はあまり知らない本格派ネパール料理レストラン。
ここでは、あきとんとんのプライベートな話題も飛び出し、彼の人柄に学生たちもぐっと引き込まれたようです。
「俺、海外によく行くんですよ。特にパプアニューギニアは衝撃で…」と、彼が異文化交流について話し始めると、学生たちも興味津々。「コロナが落ち着いた今、どうして学生たちはあまり海外に行かないんだろう?」と疑問を投げかけ、和やかな雑談の中で、異文化体験の重要性について語られました。
普段はSNSで教育動画を発信する彼ですが、直接対話の場でも相手を惹きつけるトーク力が光ります。学生たちは、あきとんとんの真剣な一面と気さくな一面の両方に触れることができ、ますますファンになった様子でした。
YouTube専門メディア『GLUGLU』が注目
その後、YouTube専門メディア『GLUGLU』の取材を受けたあきとんとん。インタビューでは、SNSで教育コンテンツを発信することの意義や、次世代の教育について熱く語りました。
ちなみに、こういったメディアの取材を誘致するにはメディアとの信頼性が大事ですが、その関係性の構築は弊社の広報の仕事です。
そして、広報にこういったイベントがあると伝えて連携するのはクリエイターたちをマネジメントするプロダクション事業部の仕事になっていて、ひとつのイベントでも複数の人や部署の連携が重要になります。
許可を頂き、大学構内の複数箇所で記事用の写真撮影を行ったあと、西山教授に取っていただいた教室で1時間の取材を行いました。
午前中に2時間近い講義、学生とのランチのあと取材1時間とハードな1日でしたが、日々鍛えているあきとんとんは平気なようすで帰っていきました。
取材の様子は既に記事として公開されており、あきとんとんがなぜクリエイターになったのか、思い描く将来像などが明かされています。
※取材記事:https://gluglu.jp/1348094
拍手喝采!ファンからサインを求められる場面も
ちなみに、講義後、学生たちからは次々とサインや握手を求められるあきとんとんの姿が見られました。
彼のSNSでの人気は、実際に大学での講義でも健在。教育分野のインフルエンサーとしての影響力が、目の当たりにされた瞬間でした。
今後も、あきとんとんがどんな新しい試みで教育の楽しさを広げていくのか、ますます期待が高まります。
studio15では、こういった社会的な取り組みを通して、ショート動画やSNSについての正しい知識を広めていく活動を行っています。
クリエイターと共創する社会を一緒につくっていきたいという方はぜひ、ご応募ください!
<studio15事業概要>
TikTokを中心としたショートムービー(短尺動画)領域で広告代理店事業・プロダクション(事務所)事業を展開しています。2019年1月に設立し、現在、所属クリエイター数210組、総フォロワー数約7,100万人のTikTok公認のMCNに成長し、創業以来、美容・コスメ、ファッション、食品、アプリ等、多くの企業のTikTokにおけるプロモーションをサポートしてまいりました。ナショナルクライアントを含む累計300社以上のPR案件や企業アカウントの運用代行やTikTokコンサルティング、SNSマーケティング支援を行っております。2023年には年間で600件以上のTikTokを中心としたショートムービーの案件を行った実績があります。