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ファンの多い人気小説の実写化。失敗できないプレッシャー
そのキャラクターは、最後まで立ち上がることはなかった。
もし脚本が50話あったら、彼女を立たせていたかもしれない。
でも、それが「40話の限界」だった――。
2025年4月28日に公開された、studio15制作のショートドラマ『あなたのことが死ぬほど嫌いです』は、DL数230万超の人気アプリ「BUMP」にて、100本以上の作品を抑え、「2025年上半期ショートドラマ視聴ランキング」TOP5入りを果たした話題作です。
8月22日からはアメリカを含む3カ国での配信も始まり、今もっとも注目されるショートドラマのひとつとなっています。
脚本・演出を手がけたのは、studio15所属のクリエイター・久保 軒松 from イケメンズ(改名予定あり)、通称“くぼけん”。
普段は役者やSNSでクリエイターとして活躍する彼が、本作では脚本・演出家として裏方に徹しました。
原作はショートドラマ公開前で600ページ超・426万PVを記録し、すでに多くのファンを抱える人気WEB小説。
「不倫を絶対したい夫」と「不倫を絶対許さない妻」を取り巻く不倫多角関係を描いた原作は、実写化にあたって期待値も高く、世界観をどう再構築するかが大きな課題となりました。
全40話への再構成、キャラクターの取捨選択、映像表現とのせめぎ合いの中で、くぼけんは自分自身と静かに闘い抜きました。
原作者・さいマサ先生からも高く評価された作品の脚本は、いかにして生まれたのか――その舞台裏に迫ります。
脚本・演出だけを担当する重圧
俳優→TikTok→監督→そして、脚本・演出へ。
ーーまずは自己紹介を
くぼけん:久保 軒松、くぼけんです。俳優/クリエイターユニット「イケメンズ(改名予定あり)」としてTikTokでショートドラマを発信したりしています。
studio15には所属クリエイターとして在籍していて、実は社員としても在籍。普段はショートドラマチームで演者・監督・脚本・演出、いろんな立場で作品に関わっています。
本作「あなたのことが死ぬほど嫌いです」では脚本・演出のみを担当することになったのが逆にチャレンジでした。
今までは脚本・演出に関わらず、演者としても監督としても作品にマルチに関わることが多く、逆に言えば自分の思い通りに制作を進められた側面もあって、今回は他に監督がいる中で、限られた立場としてプレッシャーが大きかったです。
「原作ファンをがっかりさせたくなかった」
――脚本・演出を手がけると決まったとき、最初に考えたことは
くぼけん:600ページ超の原作を40話に収めるのは本当に不安でした。
でも、原作ファンをがっかりさせずに、“なんかクセになる”脚本にしたかったんです。自分にしか書けないものを残したくて。
だから、原作のどこを生かし、どこを削るのか――その判断にはすごく時間をかけました。
600ページの大作↔︎40話という制約、脚本・演出家としてどう乗り越えたのか?
「この人、ほんとに嫌なヤツだな」から始めた脚本づくり
――今回の作品には、どのように関わったのですか?脚本のこだわりは?
くぼけん:脚本と演出として関わらせていただきました。
主人公の“文也”というキャラクターが、まあ……滑稽(こっけい)というか、「こんな人にはなりたくないな」って思わせるタイプの人間なんですよ。だからそこをどう魅せるか、どう“ストレスを与える”か。そこは意識しました。
――ストレスを与える、とは?
くぼけん:「ムカつくけど、気になって見ちゃう」っていう感覚を大事にしました。脚本を書くとき、プロデューサーの高橋に「ストレスを与えたい」って話して(笑)。けど、最後は“いいストレス”として昇華されるように書いたつもりです。
原作同様、最後のタイトル回収に至るスカッと感を楽しんでもらいたいです。
削るという決断。立てなかった「芳恵」、描けなかった「母親」
――脚本制作・演出の中で、もっとも“苦しかった”ことは?
くぼけん:やはり原作に出てきたキャラを削ることですね。出したかったキャラ、いっぱいいます。
瑞穂の母親は、物語後半で深みを与える存在なんですが、今回は出せませんでした。芳恵も原作では「実は立てる」という重要な伏線回収があるんですが、40話では描き切れず、要素を削る判断をしました。
50話あれば、絶対立たせてました。
脚本って、時には“描かない”ことを選ぶ作業でもあるんだって、その苦しみを今回初めて思い知りましたね。
――原作者のさいマサ先生からも本作は高い評価だったとか。
くぼけん:いやー、ありがたいですね。実は直接はお会いしてないのですが、担当からそのように聞きました。
私も関わる中で原作のファンになっていって、原作ファンとして許せないところと脚本家として良いショートドラマにするためのバランスっていうのが悩んだポイントですし、原作者の先生にも気に入ってもらえて非常に嬉しいです。
ぜひ、本作をご覧になられた方は原作も読んで、どこを削って、どこを映像表現として加えたのか、違いを楽しんでみてください。
制作現場の裏話:監督を立て、現場を盛り上げる
心の声に震えた日――主演・石黒英雄さんの声に救われた
――一番印象に残っているシーンは
くぼけん:本作W主演の1人、石黒さんの“心の声”の演技ですね。
石黒さんは『ウルトラマンオーブ』の主演や仮面ライダーのラスボス役も演じたことのある名俳優です。
脚本では、ある程度のトーンを想定してたんですけど、実際に録った音声を聞いた瞬間に、「あ、これは想像を超えてきたな」と思った。
良い意味でイメージと違う。正直、震えました。
脚本家として、自分のセリフが誰かの表現によって“生きた”瞬間。あれは忘れられません。
「これは僕の脚本じゃない」――チームで作った“物語”
――脚本だけでなく演出としてどのように関わったのか
くぼけん:とにかく声を出して、現場を盛り上げようと努めました。
今までもstudio15では課金型ショートドラマの制作は行ってきているのですが、今回はそれを超える超大作で、かつ色々な都合で撮影自体は1週間丸々しかなくて。1日の休みを挟みつつ、毎日、早朝から深夜までキャストも製作陣も稼働するような状況だったのでとにかく場の雰囲気を保つのが必要でした。
また、あくまでも演出として監督は立てる、前に出過ぎないというのは意識しました。
――他の製作陣とはどのように進めたのか
くぼけん:今回の脚本は、僕ひとりで書いたって気持ちはまったくないです。
プロデューサーの高橋を始め、いろんな人の声が入っているから、「僕の脚本です」とは言い切れません。
でも、その中で“自分らしさ”を残すバランスを探す作業は、とても楽しかったです。
課金型ショートドラマの勝ち方
数々のショートドラマを作ってきた上でのヒットの法則
――これからのショートドラマの勝ち筋は
くぼけん:まずは演者(キャスト)。誰が出ているかで、最初、見てもらえるか決まります。加えて、冒頭と終わり方も重要で、最初に掴んで最後に余韻を残せるかどうかで、視聴維持率は大きく変わります。
ただ最近は、音の使い方も変わってきました。トレンド曲よりも、“映像を見させる音”が求められていて、地味なフリー音源がハマることもあります。
そして今は、演者や音だけでは足りない。脚本のクオリティが高くないと伸びません。構成まで含めて、作品全体の完成度が問われる時代になってきていると思います。
――課金型ショートドラマと、いわゆる普通のSNS型ショートドラマは違うのか
くぼけん:40話あると、終わらせ方にバリエーションが必要になります。毎回同じ“引き”じゃ飽きるし、作る側もしんどい(笑)。だから「どう終わらせるか?」は常に意識してました。
逆に、話数が多いからこそできるスケール感の演出もあって。たとえば最初はあえて小さく始めて、徐々に世界を広げていく。少年漫画的な構成ですね。
1話3分という短さの中で展開を作るのは難しいですが、毎話きちんと“山”を作るよう心がけました。テンポや間の調整は、演出チームと何度もすり合わせながら詰めていきました。
「孤独になることを、怖がらないでほしい」
――これからクリエイターや脚本・演出家を目指す人へメッセージを
くぼけん:脚本を書くって、必ずどこかで“孤独になる”瞬間があると思うんです。
人に相談しても、結局は自分が決めるしかない。誰もその場にはいない。
だから、怖がらないでほしい。
その孤独と向き合った分だけ、作品には“深さ”が出ると思う。
自分を掘るのが大事。それって、結構しんどいけど、面白いですよ。
――最後は視聴者に対してもメッセージを
くぼけん:この作品、ストレス溜まります(笑)。
でも、いいストレスです。きっと最後には「見てよかった」と思えるはず。
ぜひ最後まで観て、感じてください。
あと、脚本と演出に集中してると言いつつ、13話に一瞬、僕も出てます。ニュースキャスター役です(笑)。サイゼの間違い探し並みに難しいかもですが、探してみてください。
ショートドラマ制作に興味のある方へ
「ショートドラマ」は、わずか数秒から数分の映像で人々の心を動かし、記憶に残る物語を紡ぐ特別なクリエイティブジャンルです。
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