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技術の視点とビジネスの視点。その両方で、エンジニアがやりがいを持ってサービス開発に携われる環境を創りたい。

【社員紹介#09】執行役員 CTO 森田秀幸

こんにちは!ブランディング&マーケティング担当の小坂です。

今回は、今年4月に入社し、CTO(最高技術責任者)に就任した森田秀幸をご紹介します!

森田は、書籍を執筆するほどのIT技術・知識を持ちながら、豊富な事業開発の経験があり、ビジネス視点も兼ね備える異色のエンジニア。教育学部出身である彼の根底にあるのは、「おしえる」「まなぶ」文化を世界に広めることへの情熱だと言います。

多様な経歴を持つ森田に、『ストアカ』にジョインした背景、現在CTOとして着手していること、目指したい未来など、さまざまな角度から話を聞いてみました!

当時のゲーム業界の常識を覆す手法で開発した新製品が、業界に新風を巻き起こした

―森田さんは、1社目、2社目共にエンジニアとして入社していますが、3社目のリクルートでは研究機関に配属され、新規事業開発案件の技術・企画立案の双方に携わっていたと聞きました。エンジニアとしては少し珍しい経歴ですよね。

そうかもしれません。今振り返ると、1社目で関わったある自社開発製品が「新規事業に起案から携わりたい」という思いにつながった原体験だったのだと思います。

私が開発したのは、ゲームエンジンのプログラミング言語として当時標準だったC/C++ではなく、Rubyを使用するという特殊な取り組みのもとにつくられた製品でした。それが、ユーザーのみならず、社内でも非常にウケがよかったんです。Rubyに置き換えたことによって、スピーディーな開発が可能になり、それまで成し得なかったようなゲームがリリースできるようになって。

―1つの新製品があらゆる状況を一変させた、という感じですね!

その時の手応えや、こみ上げてくる喜びみたいなものは今でも忘れられませんね。

そこから自身のRuby力のさらなる向上と、ちょうど当時盛り上がりはじめていたアジャイル開発の知見を得たいと思い、両方の取り組みに力を入れていた永和システムマネジメントに転職しました。そこで同じような思いを持って集まった仲間たちと出会い、切磋琢磨しあいながらRubyやアジャイル開発の実践経験を積み重ねることができました。

またiOSアプリ開発といった当時最新の技術への挑戦、これまで経験のなかった技術書籍の執筆など、自分一人では達成が難しかったであろう取り組みも、アンテナ感度の高い仲間が集まる環境の中で実現できました。

ただ前職で体験した製品開発の喜びは忘れられませんでした。永和システムマネジメントは受託開発の会社だったこともあり、普段の業務でああいった体験を得ることは難しかったんですが、そう思っている最中にちょうど自社サービス開発の社内コンペが開催されて、せっかくならと挑戦しました。

その後、企画が通ってiOSゲームアプリの開発から販売までをほぼ1人で担いましたが、残念ながら思うようには売れませんでした。ゲーム開発が行き詰まる大きな一つの要因としては、技術的・スケジュール的な問題に起因すると言われていますが、この製品はその点は問題なかったんです。

今振り返ると、原因はユーザーのニーズをしっかりと汲み取る部分も含めた「マーケティング」にあったと思っています。もともとマーケティングの経験もなかったのですが、「技術がしっかりしたいい商品をつくれば、絶対に売れる」と信じ切っていたので、本当に辛かった。この時の悔しさや課題感がリクルート転職への動機につながりました。

数々の失敗を経て実感したのは、スタートアップにおける「思い」の大切さ

―リクルートの研究機関では、どのような立場で業務に取り組んでいたのですか?

入社当初はエンジニアとして各案件に携わりました。そのうちにだんだんと「自分で立ち上げた企画で事業開発をしながら、他のメンバーが起案したもののエンジニアリングをしてサービスに仕立て上げる」というような、一般的なエンジニアの枠を越えた幅広い業務をこなすようになって。

新しいものを世に生み出す醍醐味を味わいながらも、「0→1で事業を立ち上げることの難しさ」を嫌というほど痛感した7年間でしたね。

―数ある困難の中で、特に印象に残るエピソードは?

「あらゆる失敗がつながりあって、新たな気づきや発見が生まれる」という感じだったので、1つには絞れませんが、教訓として胸に刻まれているのは

0→1で事業を立ち上げる時には、起案者(オーナー)の「思い」をチーム全体に浸透させなければうまくいかない

ということです。

どんなに企画が素晴らしくても、予算や人的リソースが潤沢にあったとしても、チームメンバーに「思い」が宿らなければ、スタートアップの事業はやがて失墜してしまう。トップダウン型の組織ならなおさらです。

それと「奇をてらいすぎると、話題にはなるけど、事業としての成果には結びつかない」ということも学びました(笑)。

強く共感した『ストアカ』のミッション・ビジョン 一刻も早く“強固なビジネス基盤”を築き、実現に近づけたい

―改めて、ストリートアカデミーと出会った経緯を教えてください。

偶然にも、代表の藤本と別の採用担当者から、別ルートで同日にスカウトメールをもらったんです。その後、藤本と面談し、起業に対するパワフルな思いを直に聞かせてもらい、先ほどお話しした「思いの浸透」については満たされている会社、という印象を受けました。

事業内容やミッション・ビジョンにもシンパシーを感じました。もともと僕は教育学部の出身。社会人になってからも、後輩の育成や常に進化するソフトエンジニアリング知識のキャッチアップなど「おしえる」「まなぶ」の領域には意識して関わるようにしてきました。

ミッションもそうですが、「人が人をインスパイアするプラットフォームになる」というビジョンには特に感銘を受けましたね。何かをまなぶ時に「インスパイアされる」のは非常に大切な要素ですし、僕自身仕事上においても、一番自分を変化させたものって、やはり人との出会いだったと思っています。

実はスカウトメールをもらった当初は、積極的に転職活動をしていたわけではありませんでしたが、「共感ポイントがこんなにある会社は滅多にない」とストリートアカデミーに入社する決意を固めました。

―まだ入社して2ヶ月ほどですが、現在、CTOとして注力していることはどんなことですか?

スタートアップ企業として「強固なビジネス基盤の構築」を最優先にしたい――そう考えた時、「やりたいこと」と「できること」とのバランスをうまく取っていくことがCTOの役目だと思い、取り組んでいます。

現状を端的に言うと「ある程度かけてはいるものの、“やりたいこと”に対するリソースとしては圧倒的に足りていない」状態。そこを、日本における競争・販売戦略のバイブルと言われる『ランチェスター戦略』の論理で「限りあるリソースを分散させずに1点に集中させる」方向性に持っていきたいんです。「思い切ってゲリラ戦をして、次のステージへと躍進する」そんな画を描いています。

―とはいえ、“集中させたい1点”というのは立場によって人それぞれだと思いますが、どのようにチューニングさせていますか?

話し合いの中で「今、一番狙うべきことは何ですか?」という問いかけ・微妙なずれに対する認識のすり合わせを根気強く繰り返すことで、ベクトル合わせを続けています。

各々が大切にしたいことってどれも間違ってはいないんです。例えば、マーケだったら「ユーザーを増やしたい」、カスタマーサクセスなら「ユーザーが快適に使えるような仕組みを作りたい」、どれもすごく理解できます。でもその一方で、“何が一番大切なのか?”について、全員の頭の中を同じ方向に向かわせないと、会社としての意識が分散してしまい現状突破が難しくなるんですよね。

テクノロジーも“一歩先”を取り入れ、会社の成長・サービスの価値向上の追い風にする

―エンジニアチームにおいて、最近新たにスタートさせた取り組みはありますか?

少し前に、フロントエンド、つまり『ストアカ』画面の仕組みの改善に着手しはじめました。……といってもデザイン部分ではないので、ユーザーにはあまり影響のない部分ではあるのですが。

現在、画面作成にjQueryというJavaScriptライブラリを使っているのですが、機能が古く、ちょっとした書き換えにも工数を割いてしまうのが目下の課題でした。そこで、思い切ってライブラリを一新させることにしたんです。

今回ポイントとなったのは、現在のJSフロントエンドのフレームワークとして主流であるReact・Vue・Angularをあえて外し、ストアカというサービスにあった最適な技術選択として、まったく別のフレームワークに取り組むということ。特殊ではありますが、「新しいツールで技術トライすること」は、エンジニアにとってとてもワクワクすることですし、サービス自体にもこれまでとは違った価値を生み出せます。置き換えるにはそれなりの時間と労力がかかりますが、これをやり遂げればみんながハッピーになれることは分かっているので、メンバー一同、モチベーション高く挑んでいます!

―なるほど!完了するのが待ち遠しいです。最後に、この会社で成し遂げていきたいことを教えてください。

一経営陣としてはスピード感をもって事業を成長させ「まなびの選択肢を増やし、自由に生きる人を増やす」というミッションを実現させたい。

具体的には、市場規模を2000億、3000億円レベルにまで広げ、人々の暮らしの中に「おしえる」「まなぶ」が根付いているイメージでしょうか。のびしろはまだまだあると感じています。

エンジニアチームをマネージメントする立場としては、これからも新しい技術を積極的に取り入れ、メンバーそれぞれが目指すキャリアパスに見合った仕事環境をできるだけつくっていきたいと考えています。

―森田さん、ありがとうございました!

CTOのもとでより良い「まなび」のサービスを創っていきたいディレクターやエンジニアを大募集中!

当社では「まなびの選択肢を増やし、自由に生きる人を増やす」ミッション、「Enjoy
the Waves(未踏への挑戦に楽しむ)」「Be Professional(最良を考え抜く)」「No Border(枠にこだわらない)」のバリューを掲げ、事業拡大に邁進しています。

少しでも興味を持ってくださった方、まずはお気軽にご連絡ください。

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