こんにちは。エンジニアとしてまだまだ修行中のミンです。
初めてSoraを見たとき、恐怖より先にワクワクが来た
Soraの映像を初めて見たとき、正直ワクワクが止まりませんでした。
SNSでは「怖い」という声も多く見かけました。でも、私の第一声はこれでした。
「うわ、時代が本当に変わる…!」
文章はAI、画像もAI、そして映像までAIが生成する時代へ。
これは終わりではなく、"新しい始まり" に立ち会った感覚でした。まだ未熟な自分でも、「この波にちゃんと乗れるエンジニアになりたい」と素直に思いました。
そして迎えたSora 2の衝撃
2025年10月、OpenAIから Sora 2 が発表されました。
初代Soraでも驚きましたが、正直「生成速度が遅い」「品質にムラがある」という課題もありました。
でもSora 2は、その期待を遥かに超えてきたんです。
ワールドモデル:世界そのものを理解するAI
Sora 2には「ワールドモデル」という新技術が搭載されています。これは単に映像を作るのではなく、現実世界の物理法則をAIが理解しているということ。
- 投げたボールが放物線を描いて落ちる
- 水がコップの形になる
- 一度画面から消えた人物が再登場しても、同じ服を着ている
こういった「当たり前」をAIが理解することで、長尺の動画でも矛盾が起きにくくなりました。
音声も自動生成:映像と音がシンクロする世界
さらに驚いたのが、映像に合わせた音を自動で生成する機能です。
- その場の環境音(雨の音、街のざわめき)
- キャラクターの口の動きに合わせた自然なセリフ(日本語対応)
- シーンを盛り上げるBGM
リップシンクも完璧で、「これ本当にAIが作ったの?」と何度も見返してしまいました。
カメオ機能:誰もが映像の主役になれる
個人的に一番面白いと思ったのが 「カメオ機能」 です。
自分の顔と声を短い動画で登録すると、AIが作るどんな世界の映像にも自分を登場させられる。友達とコラボして、最大3人で共演することもできます。
プライバシー設定も細かく調整できるので、「自分だけが使う」「友達だけOK」など、安心して楽しめる設計になっています。
「置いていかれる」より「使いこなす側に回りたい」
"画像生成すごいね" の次のフェーズが一気に来たような衝撃。
でも同時にこうも思いました。
「これ、ちゃんと"理解して作れる人"じゃないと置いていかれるやつだ…」
ネットでは悲観や恐れの声も多かったけれど、私の本音はむしろ逆でした。
- 面倒な作業はどんどんAIが肩代わりしてくれる
- じゃあ人間はもっと"本質側の仕事"に集中できる時代になる
この変化を楽しめるエンジニアになりたい。SNS越しのワクワクだけじゃなく、"自分の手"で実感したいと思いました。
社内でも即座に「まず触ってみる」が始まった
数日後、社内でもSoraが話題になりました。
そして驚いたことに、うちの社長がいきなり会社紹介ムービーをSoraで制作してみたんです。企画から完成まで、わずか数日。
「新しい技術はまず触ってみる」というノリとスピード感。これが本当にいいなと思いました。
"一部の人だけがAIを使う会社"じゃなくて、"全員が当たり前にAIを触る会社" になっていく。
そんな未来が自然にイメージできた瞬間でした。
Soraは便利。でも「丸投げできる世界」ではない
正直に言うと、私はこの部分を一番強く感じています。
AIは0→7をめちゃくちゃ速くしてくれる。
でも7→10にするのは、結局人間の理解と判断。
コード生成でも、動画生成でも、文章生成でも同じです。
- "なぜそうなるか"
- "どこを直すべきか"
- "本当にそれが正解か"
ここが分からないと、AIのアウトプットをコントロールできない。そしてこれは、エンジニアなら誰もがうなずく部分じゃないでしょうか。
安全性への取り組みも理解が必要
Sora 2のような強力なツールには、当然リスクも伴います。
OpenAIは安全対策として:
- AI製動画だと判別できる電子透かし(C2PA)の埋め込み
- 有名人の顔を無断で使うことの禁止
- 専門家による悪用テストの実施
- 10代ユーザー向けの保護者による利用制限
といった対策を講じています。
でも、技術がどれだけ進化しても、最終的に「どう使うか」を判断するのは人間です。
エンジニアとして、この技術の可能性だけでなく、責任についても理解を深めていきたいと思っています。
AIは脅威ではなく、「理解して使えば最強の相棒」。
こう思えるかどうかが、これからを大きく分ける気がしています。
「理解して作れるエンジニア」になるための挑戦
私が働く環境は、AI活用にも自社開発にも積極的です。
弊社の開発現場では、AIを道具にしつつ「人の学び」を支えるサービスづくりが進んでいます。
その中で私はまだ小さな役割しか担えていませんが、それでも一つ決めていることがあります。
ただ動くコードを書くのではなく、「意味を理解して作れるエンジニア」になる。
それが今の自分の目標です。
おわりに
Soraをきっかけに、私は改めてこう思いました。
「変化を恐れるより、変化を使いこなす側に回りたい」
AI時代だからこそ、エンジニアの価値は問われ続けます。
Sora 2のワールドモデルのように、表面的な技術だけでなく、その裏側にある「仕組み」や「原理」を理解できるエンジニアでありたい。
だからこそ私は、学び続けられるこの環境で、自分の手で未来を作れる力を育てていきたいと思っています。