AI時代、SPIN D&Dは何を売る会社になるのか。
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最近、目を見張る生成AIの進化も手伝い、「5年後、SPIN D&Dは何を売る会社になっているのだろう。」ということをよく考えます。
生成AIが浸透するにつれ、システム開発の進め方は大きく変わりました。Web制作も変わりました。Webマーケティングも変わりました。ただ、この変化はまだ始まったばかりです。
今日は、そんな中で僕自身が考えていることを書いてみたいと思います。
僕は社会人としての最初のキャリアをSI企業でスタートしました。そこでの業務は概ね以下のとおりでした。
・お客様の業務をある意味お客様以上に把握する。
・業務おける課題を抽出し、解決のための方針を立てる。
・業務分析力とシステムに関する知識(可用性や運用性や拡張性やら)を噛み合せてのIT提案
・納期に間に合わせる開発
・高品質なシステムにするためのテスト
・お客様への運用定着
などなどこれらは会社を立ち上げる前からチームとしてやってきた業務たちです。
そんな時、生成AIが登場しました。
生成AIの登場で、僕は「仕事のやり方が変わる」ではなく、「会社の存在意義そのものを考え直さなければいけない。」そう思いました。
これまでのSI業界は、人月ビジネスが基本でした。
これまでのビジネスモデル
売上
= 開発工数(人月)
× 単価工数をかければかけるほど売上になる。極端に言えば、そんな世界でした。
ところが生成AIは、この前提を大きく変えています。設計も。コーディングも。テストも。AIが80%くらいまで仕上げてくれる。最後の20%を人が完成させる。
僕はそんなイメージを持っています。(たぶん世の中の方々も同じ様な感じなのではないかなと。)
生成AIによって起きていること
AIが80%作る
↓
人が20%仕上げるこれは素晴らしいことです。品質は上がる。スピードも上がる。お客様に提供できる価値も上がる。
しかし、一方でこんなことも起こります。
工数が減る
↓
売上は減る
↓
しかし
お客様への提供価値は上がるつまり、「工数を売る」というビジネスモデルが、そのままでは成り立たなくなってきている。ということです。
では、このままAIが進化し、80%が90%になり、やがて100%になったら、僕たちの仕事はなくなってしまうのでしょうか。
僕は、そうは思っていません。ただし、「仕事の中身」は大きく変わると思っています。
まず、現在AIの恩恵を大きく受けている仕事があります。代表例は以下のような感じかなと思います。
SI領域
┗コーディング
┗詳細設計書の作成
┗テスト
┗保守(一次対応・軽微な修正)
Webマーケティング・Web制作 領域
┗HTML / CSS / JavaScriptコーディング
┗SEOライティング
┗バナー制作
┗ランディングページ制作これらは、AIによって生産性が大きく向上している領域です。言い換えれば、稼ぎの種としては考えられなくなっている領域で、AI登場の負の影響を受けてしまう仕事たちだと思います。
一方で、AIがまだ十分に代替できない仕事もあります。一部ですが、以下のようなものたちです。
SI領域
┗お客様の業務分析
┗業務要件の整理
┗業務改善を前提としたシステム導入の推進
┗システムアーキテクチャ設計
┗データ設計
Webマーケティング・Web制作 領域
┗マーケティング全体の戦略設計
┗ブランド設計・リブランディング
┗Web戦略の立案
┗コンテンツディレクション
┗コンバージョン改善の仮説立案と実行これらに共通していることがあります。それは、「何を作るか」ではなく、「何を解決するか」を考える仕事であるということです。
お客様の課題を理解する。課題の本質を見極める。どんな手段なら解決できるのかを考える。仮説を立てる。関係者を巻き込みながら実現まで推進する。
こうした仕事は、現時点ではAIだけで完結できるものではありません。だからこそ、今後も価値を失わない仕事だと考えています。
冒頭に述べた業務に、これに該当するような業務はあると思います。では、その仕事に絞り込んでスキルを磨いていけばいいのでしょうか。
残念ながら、たぶんそれだけではダメでしょう。僕は、これからお客様のご要望はAIの進化も手伝って、こんな感じで変わっていくんじゃないかなと思います。
[これまで]
→「ものを作ってほしい」
[これから]
→「会社を変えたい」
→「営業を変えたい」
→「業務を変えたい」
→「売上を伸ばしたい」
これまでは、
・〇〇システムが古くなってきている。
・運用費用もバカにならなくなってきている。
・だからダウンサイジングしてオープン化して、運用費用を劇的に少なくする。
そもために
・「〇〇システムをオープン化したものを作ろう」こんな感じの仕事が結構多くありました。
でも、これからは、
・人手不足で現場監督が足りない。
・ベテラン社員しか見積もりが作れない。
・問い合わせ対応にも時間がかかり、営業の時間が取れない。
・この会社全体の生産性を30%上げたい。
そのために、
・AIで見積もり作成を支援する
・問い合わせをAIが一次対応する
・営業活動をAIがサポートする
・必要な部分だけシステムを作る
つまり、「会社の働き方」を変えよう。というような相談に応える仕事へ変わっていくのではないでしょうか。
そして、その解決手段として
- AI
- システム
- Webサイト
- Webマーケティング
がある。そんな時代になっていくと思っています。
つまり、AIも、システムも、Webも、すべて「目的」ではなく「手段」になる。だからSPIN D&Dも、この考え方に合わせて少しずつ仕事のポートフォリオを変え始めています。
AIに任せられることは、徹底的にAIに任せる。その代わり、人にしかできない仕事をもっと磨いていく。
- 業務を理解する力。
- 戦略を描く力。
- 課題を整理する力。
- AIを活用・応用する発想力。
- お客様と一緒に変革を推進する力。
そこにもっと時間を使う会社になりたいと思っています。もちろん、「頑張ってスキルアップしよう」という精神論だけでは実現できません。会社として、どんな力を伸ばし、どんな仕事を面白いと考え、どんな未来を目指していくのか。そこまで考えなければ、本当の意味でAI時代を生き抜く会社にはなれないと思っています。
僕は、
AIに仕事を奪われる会社ではなく、AIによって、お客様に提供できる価値を何倍にもできる会社になりたいと思っています。
システムを作ることが目的ではありません。Webサイトを作ることが目的でもありません。AIを導入することが目的でもありません。
お客様の事業をより良くすること。それが、これからもSPIN D&Dの仕事です。
今回は、AIによって仕事がどう変わるのか、そしてSPIN D&Dが今どんなことを考えているのかを書いてみました。
次回は、そんな変化の中で、SPIN D&Dがこれからどんな仕事に注力していくのか、そして私たちが「これから面白くなる」と本気で考えている領域について書いてみたいと思います。
興味を持っていただけたら、ぜひ次回も読んでいただけるとうれしいです。