こんにちは、スパイスボックス・採用広報担当の阿久津です。
今回は、2016年にスパイスボックスを一度離れた後に、再度2019年に入社された経歴を持つ安松さんに、再入社を試みたきかっけや、当時の心境についてお話を聞きました。
◆紹介
安松 信二
2011年にスパイスボックスへ入社。そこから転職をし、プロデューサー業やスタートアップ企業でのセールス経験を積んだ後、再度2019年にスパイスボックスに入社し、現在はプロデューサーとして新規のお客さまへのコミュニケーションプラン提案を担当。
趣味はサーフィンと、韓流ドラマを見ること。最近おすすめの作品は「ヴィンチェンツォ(Netflixオリジナル)」※面白すぎて3周目に突入。
※補足:「アルムナイ採用」とは退職した人を再雇用する制度のことで、別名「カムバック制度」「出戻り制度」ともいわれています。
◆宮崎のイベントからデジタルの世界へ
ーーまず、2011年にスパイスボックスへ入社するまでの職歴を教えていただきたいんですけど、そもそも広告業界に絞った理由はなんだったんですか?
宮崎県の大学に通っていたんですけど、農学部だったこともあって授業の一環で環境保全のイベントに携わる機会がありました。その時、来場者のリアクションを目の当たりにしたことで、イベント作りに興味が湧いて、関連する業界として広告業界に就職を決めました。
ーーもう最初から広告業界を志望されて、実際に入社もされたんですか?
そうです。最初は総合広告代理店に新卒で入社し、テレビ番組の宣伝やアパレル会社の雑誌広告などを担当していましたが、当時イチロー選手や中田英寿選手といった日本人選手の海外での活躍シーンを目にする機会が増えて、「スポーツマネジメント」に興味を持ち始めたことからスポーツ業界に転職しました。野球やサッカー、柔道選手などのマネジメントをしている会社だったのですが、僕自身は新規事業として格闘技団体の立ち上げなどを担当していました。そこでインターネットを駆使した広報や収益の作り方に衝撃を受け、今度はインターネット広告業界への興味が大きくなっていったんです。
◆転職重ねる理由は、スキルと好奇心
ーーそこからスパイスボックスを離れた理由は何になるんですか?
今のスパイスボックスはクリエイティブもプロデュースも強いと感じていますが、当時はデジタル総合対応の色が強かったんです。クリエイティブへの挑戦意欲からVRを扱う様なテクノロジーに寄った会社に転職。そこからフリーランスや、スタートアップベンチャー在籍を経て、再びスパイスボックスに戻ってきました。
ーー「やりたいこと」先行で進んでいくイメージですか?
やりたいことと、プラス自分に足りないスキルを求めていたのだと思います。あとは自分の気持ちに正直なところがあって、このままこの仕事をやり続けていていいんだっけ? 楽しいんだっけ? 満足して良いんだっけ? と考えて、次の仕事を検討することが多いですかね。
ーーそんな中、再度スパイスボックスに戻ってくる際の決め手はなんだったんですか?
やっぱり広告会社で扱える領域は広いですし、提案がダイナミックなので面白いんですよね。ただ、その中でもスパイスボックスが選択肢になったのは、退職してからも定期的に飲みに行く関係性の社員さんがいたのが大きかったです(笑)。「戻ってきたらどう?」って言われた時に、よし! じゃあ、いまスパイスボックスがどんな事業に注力しているのか調べようとなりました。
◆浦島太郎状態? ついていけないかも…と不安になった
ーー今のスパイスボックスは、当時とはけっこう違っていましたか?
いや、もう全然違いましたね(笑)。僕がいた頃よりもSNSの領域に重きを置いていたり、自社でもSNSの調査をする商材を持っていたり、その調査を踏まえた提案になっていたり、本当にビックリしました。ただやっている施策には面白さや、自分に必要な要素を感じたので、戻ろうと決めました。
ーー同じ社名でありながらも、ちょっと違う会社に来た感じなんですかね?(笑)
そうかもしれないです。人も違うし、組織も違っているし、会社の場所も移転してるし、社員もほとんど知らない人で(笑)。ただ、社風というか、全体に流れる雰囲気は変わらない印象を受けました。昔よりもこだわりが強いメンバーが集まっていて、よりカルチャーを重んじる会社になったな、とも。提案やライフスタイルからセンスを感じるんですよね(笑)。前はもう少し雑多な感じがあった。
ーーそこまで変わっていると、戻ってくるのが怖くなかったですか?
変わらず上長として活躍されている方や、社長の人柄やビジョンに、当時から圧倒的な信頼があったので、怖さはなかったです。もちろん社員の皆さんも正直で良い人が多いんですよね。仕事内容に対しての不満は、どの会社でも生まれると思うんですけど、スパイスボックスの人たちって、スパイスボックスの文句は言わないじゃないですか? そこが素敵ですよね。
ーー再入社にあたっては、どんな面接があったんですか?
社長からスパイスボックスが今後やりたいことを聞きつつ、自分が今までしてきた仕事やスキルを伝えて、何ができるかのすり合わせをしていきました。面接というよりかは「意思確認」という表現の方が近いかも。
◆スパイスボックスで身についたスキル
ーースパイスボックスだから身についたスキルってありますか?
いっぱいあるんだけど……1つは、チームマネジメントやチームビルディングの領域です。上の人がケアはしてくれるけど、けっこう裁量を任せてくれたから「どうしたら売上げが上がるのか?」「どうしたら雰囲気は良くなるのか?」のような、チームを推進していく力がつきました。
あとは、デジタル領域において、戦略からダイレクトマーケティング、ブランディングや認知施策など、幅広く対応できるようになったのは大きいですね。転職先で、あるプロジェクトを任された際には、営業ができて、デジタルのことも分かっていて、全体の進行管理も、ホームページの構成、サイトのデザイン、ノベルティの制作……などを担当していたら「こんなに全部をまるっとお願いできる人は初めてですよ。」と言ってもらえて嬉しかった記憶があります。
ーーデジタルって流行や潮流の移り変わりが早い気もするのですが、スパイスボックスに戻ってから戸惑うことはありましたか?
いやぁ~、最初は面食らいましたね。あれ? 当時のスキルだけではついていけないぞ? って(笑)。Twitterのキャンペーン施策1つとっても、広告の配信メニューが変わっているし、やり方も変わっているし……でも横では後輩がサクサク対応していて、「あ……自分には別の強みが必要かも」と思うこともあり、今は自分で希望して新規営業を担当していますが、そこでは当時のスパイスボックスや、転職先で得た商談やセールスのスキルが活かせています。
◆今後のキャリアプラン
ーースパイスボックスにおいては、今後どんなことをしていきたいですか?
これまでは戦略やプランニングを売っていましたが、今は自社サービスも売り出すようになっています。このままさらに生産性を高めていくことで、社員みんなが余裕を持ってスパイスボックスで働けるようにしていきたいですし、クライアントから直接ニーズを聞き出して、それを全社に伝えていきたいです。
ーー個人としては、なにか抱いている展望はありますか?
色々なお客さまとやりとりをすることで感じたことですが、なかなかPRに稼働やお金をさけない状況にある企業も多いんですよね。でも、無農薬の商品とか、廃棄物を使った商品とか、知られていないだけで世の中にはたくさんいいものがあるんですよね。僕がPRのお手伝いをすれば、生活者もいい商品を知れるのでみんなWin-Winだなと。
そして、個人にインフルエンス力やスキルがあれば、お手伝いできる可能性も広がるので、個人のそういった能力も高めていきたいと考えています。
◆あとがき
「また戻ってきたい」と思えるような場所であり続けるためには、事業内容の新しさや安定感もさることながら、(トップの人間含む)働く人の“人柄”も重要なんだと学びました。安松さんが働いていた当時とは、メンバーも多く変わっていると思うのですが、それでも“スパイスボックスらしさ”が残っていることにも驚きです。
そして、この記事を書いている間にも、もう一方卒業生の再入社が決まりました。
今後も「また戻ってきたい」と思えるような場所であり続けられるよう尽力したいです。