【エンジニア合宿】 2daysかけてハッカソンを行いました!|スペースマーケット
はじめに こんにちは!スペースマーケットでエンジニアをしている辻村です。 弊社では年に2回エンジニア合宿を行っています。 エンジニアメンバーの雰囲気が分かるように、写真もたくさん載せているので是非ご覧ください! なぜ合宿を行うのか? グループ合宿の目的 グループで協力してチームで掲げた目標を達成していく ...
https://note.com/spacemarket/n/n149bfd154774
スペースマーケットと聞いてみなさんはどのような印象を持たれますか?
「レンタルスペースを掲載しているサービスだよね」
「マッチングプラットフォームとしては完成されたプロダクトのイメージ」
筆者自身も入社前までは同様の認識でした。でも我々が目指しているのは業界における「スペースシェアをあたりまえに」すること。
🏠スペースシェアとは🏠
個人と個人・企業等との間で、
空きスペースや遊休不動産などのあらゆる空間を
シェア(貸し借り)するサービス
10年以上前には存在しなかったスペースシェアというあたらしい文化創造にチャレンジしていく。そして多様なチャレンジを生み出していくことで、世の中を面白くする。
そして、あたらしい文化をつくるためにやるべきことは山積み。
「スペースシェアをあたりまえに」を実現していく上でのやりがいや、難しさ、どのような気持ちで望んでいるのか、またミッションを実現するための今後のアクションについてCTOとVPoEと考えます。
対談プロフィール
開発の難しさと面白さは表裏一体
サービスの本質は予約の先にある「体験」そのもの
1000年、2000年続くカルチャーの礎を創るのってめちゃくちゃ楽しい
0からのスタートだからこそ利用の広がりを実感する嬉しさ
最高のチームがあれば夢は叶う
カルチャーデック
スペースマーケットの技術図鑑
テクノロジーページ
執行役員CTO 三重野 政幸
福岡県出身。独立系SIerにてシステムエンジニアを経験後、独立起業しスマートフォンアプリ事業を展開。 2016年10月、(株)スペースマーケットにエンジニアとして入社。プロダクト開発と組織開発に横断的に関わる。2020年3月よりCPOとして中長期のプロダクト戦略と実行を統括。2023年より執行役員として全社の経営を推進。2024年7月よりCTOとして全社の技術戦略策定と実行を推進。
VP of Engineering 成原 聡一朗
1988年、札幌市出身。 23歳の時、WEBの世界に魅了され、独学でデザインなどを学習し、WEBデザイナーとしてキャリアをスタート。 受託制作会社で数年キャリアを積んだのち、WEBにおけるJavaScriptの可能性に魅了され、フロントエンドエンジニアに転向。 スペースマーケットに入社後、エンジニアリング領域でのマネージメントの面白さ、奥深さに気がつきエンジニアリングマネージャーへ。 2023年1月より、エンジニア組織全体を統括するVPoEに就任。
ーー「スペースシェアをあたりまえに」というミッションを掲げていますが、エンジニアリング視点での開発の難しさってあるんでしょうか?
成原
「スペースシェアをあたりまえに」していきたいというのは「まだあたりまえではない」ということの裏返しでもあります。現在、各社いろんなサービスが存在していますが、すでに文化や行動様式として定着している「あたりまえ」となっていることをもう少し便利にする、楽しくする、といったものが多いように感じます。そのような場合、ユーザー像やユーザーが求めている機能が明確であることが多いと思います。
一方、スペースシェアは、利用シーンにToCやToBが混在したりと、成功事例がない中で、自分たちで考えて、新しい概念を作っていくものです。まだ見ぬ世界をプロダクトに落とし込んで、新しいものを作っていくってことをしてます。そこがやはり難しく、何も答えがない中で手探りでドメインモデルを作ってきました。
利用用途にしても本当にいろんな利用シーンがあるんですよね。コスプレ撮影や、推し活、インドア花見®︎(室内で楽しむお花見スタイル)など自分たちが予想もしなかった利用が日々生まれています。そこも含めてプロダクトに落とし込むことは難しい反面、面白さもあります。
三重野
スペースシェアが「あたりまえ」になっているというのは、誰にとってもスペースシェアが日常の中で選択肢に入っている状態だと思っています。現状はまだまだで、これから人々の認知や認識を変える必要があり、ソフトウェアプロダクトで便利な機能を提供するだけでは実現できないことが多く、そこが開発の一番難いところだと感じています。一方で、今できていないことをやり遂げようとすることがやりがいでもあるわけです。
ーー今できていないことの具体例を教えていただけますか?
三重野
プロダクトで提供できることでいうと「もっとこうしたいというポイント」が大きく3つあります。一つ目はスペースという商品の解像度という観点です。スペースの詳細情報はあればあるほどいいんですが、データを収集して構造化したのち、プロダクトに載せてカタログ化する必要があるんですけど、このデータベース作りがまだまだ道半ばです。
スペース詳細ページの一部
あと、このようなあらゆるスペースのデータベースって実はどの会社もまだ保持してないんですよね。駅や都道府県、賃貸情報とかはだいたいあるんですけど、「スペースシェア」というデータは我々しか持ってないんで大きな差別化になっています。
二つ目は探しやすさの提供です。スペースがたくさんあるということは、それだけたくさんの利用ニーズが存在するので、その人たちに向けて探しやすさを提供するのが開発面では難しいのです。
例えば、ダーツをしたいゲストがいたとして、備品にダーツって書いてあるスペースがあったとしても、おもちゃのダーツでいいのか、ダーツバーにある本格的なものが欲しいのか分かりません。トレーニングする人にとっての器具などもそうだと思います。人によってはこだわりがあるし、一方でライトに使いたい層もいる。スペース詳細ページには、「ダーツ」だけの表記だと物足りない人もいれば、細かく書いちゃうと興味がない人にとっては細かすぎる。そこのバランスの取り方っていうのはずっと難しいです。
三つ目は、サービスの本質はスペースマーケットでの予約ではなく、スペース利用体験そのものという点です。スペースマーケットのサービスってオンラインで予約ボタン押したら終わり、ではなくてその後のスペース利用体験というイベントが発生します。なんならそっちがサービスの本質です。レストランで例えると、お店の予約で終わりではなく、実際にレストランで料理を食べることがコンテンツのメインなので、そこの満足度や価値を提供することがサービスの肝でもあるわけです。我々は、スペースの提供はしていませんが多くのスペースのマッチングを支援してる分、ノウハウをたくさん持っています。そのノウハウを提供し、ホストとゲストにも還元していきたい。そこを乗り越えることが難しさとやりがいの両面と言えるかなと思ってます。
ーー今までの話を聞いていると、「スペースを掲載するプラットフォーム」にとどまらずに「体験をつくっていく」起点になっているような気がします。
三重野
アハ体験を作っていきたいというのはずっと考えています。最近だと、面白いスペースが増えてきているので、そこでのアハ体験がちょっとずつ切り開かれてる気がしています。
今までは、いわゆるマンションの一室みたいなスペースが多かったですが、最近はボードゲーム会や推し活に特化した空間など、成熟したコンテンツが出てきています。
ボードゲーム会に特化したスペース
推し活に特化したスペース
そうすると「ここのスペースが楽しい!」とか「インテリアがかわいい!」から始まる利用も増えてくるかもなと思ったりします。
ーー確かにコンテンツの充実度は感じますね。一つのトレンドが生まれると付随してどんどん新しい特化スペースが生まれていく感じもします。スペースマーケットが作っているトレンドもありそうですね。
三重野
そういう意味ではいろんな市場を動かしていってるみたいな面白さがありますよね。新しい文化を作りながら、その中でいろんな市場を盛り上げる。
すごろく屋さんはボードゲームの利用を伸ばすために頑張ると思うんですけど、スペースマーケットは、そういう人たちを40も50も利用シーンの数だけサポートしてるっていう形なんですよね。
ーーだからこその難しさもありますね。
ーー10年経って完成しているように見えているプロダクトも実はまだまだやれることはあると。
三重野
スペースのデータをWeb上にカタログ化してようやく誰でも貸し借りできるようになった、というのがこの10年です。でも「あたりまえの世界」を目指す上では、パーティー、撮影、会議、ダンススタジオなどのあらゆるスペースでの利用シーンをユーザーに広げていかないといけない。そのためには、ときには不動産業界と連携したり、ときには外国人向けの機能をつくったりと、あの手この手を考えていく必要があります。
ソフトウェアとしては完成しているように見えるかもしれませんが、10年作ってきていても「潜在的にやるべきことはたくさんある」感覚なので、それをどこから作っていこう、という感じですね。
ーー難しいお題に挑戦していくことに対してどういう気持ちで臨んでいるんでしょう。
成原
難しいながらも新しいものを創っていくことにわくわくしますね。スペースマーケットは創業してから10年経ちましたが、まだまだスペースシェアが「あたりまえ」な状態ではないと思っています。
我々のミッションは、カルチャーを創ることだと思っていて、それは100年単位の建造物を創ることではなく、1000年、2000年と続くピラミッドを創る仕事だと思っています。
ビルとかの建築物って100年持たなかったりしますが、カルチャーはずっと残るものだと思ってます。私は今36歳なので、定年まであと24年くらい、寿命があと60年くらいはありますが、死んだ後もスペースシェアは残ると思います。
1000年、2000年続くカルチャーを残せるものの礎を創ることってめちゃくちゃ楽しいなと思いますし、単なるDX化で終わらない日本のこれからの社会に求められるプロダクトを創っていける。そう考えるだけで日々わくわくしますね。
ーースペースシェアがじわじわ浸透してきてるなと実感することってありますか?
成原
めちゃくちゃあります。周りの友人が転職活動するときにオンライン面接の場所として使ってくれてる人やフリーランスの友人が、東京に仕事しに来る際のワークスペースとして使ってくれていたり。少し前まではどうやって場所を探せばいいのかわからないという感じでしたが、最近は場所に困ったらとりあえずスペースマーケット見てみよう、と使ってくれる友人も増えました。みんなの日常の中の選択肢に入ってきてる実感はありますね。
三重野
この前、電車に乗っていたときに目の前の人がスペースマーケットのアプリ使ってたんですよね。誰もが普通に使える状況にちょっとなってるなと嬉しくなりましたね。
ーー「スペースシェアをあたりまえに」を実現していくために組織としてチャレンジしていきたいことはありますか?
三重野
最高のエンジニアチームを作りたいですね。なぜ突然こんな採用っぽい締めなのかというと、まず、基本的には今の時代、何かをつくろうとするときにテクノロジーの力を使うはずなんですよね。我々もテクノロジーを使って、イノベーションが起こせるチームが欲しいという思いがあります。
開発が早いとか難しいことができたということよりも、新しいカルチャーを作るということを楽しみ、人の役に立つものを作り続けようと思える環境があり、それを維持し続けられれば、多分もう夢は達成するだろうと思ってます。そういう環境を作って維持して、自分もその中で次のチャレンジをしていきたい。そういうチームがドーンとあればいいなと。
エンジニアで行った合宿の様子👇
成原
言いたかったことを全部言われてしまいましたね(笑)。私も同様に「スペースシェアをあたりまえに」というミッションに対して邁進できる素晴らしい組織を作っていきたいです。エンジニアは開発という仕事をしてますが、結局は人が集まる集合体としてパワーを出していくしかないなと思っています。ミッションに対して邁進する人たちと一緒に、船に乗ってくれる人たちをどんどん集めていきたいと思いますし、これが集まれば集まるほど、ケイパビリティや夢も広がると信じています。
組織が事業を創り、カルチャーを創る。テクノロジーのチカラでまったく新しいカルチャーづくりに立ち向かう、他にはない面白さが垣間見えました。
スペースマーケットでは一緒にあたらしい文化を創る仲間を絶賛募集中です。少しでも面白そう!と思ってくださった方はぜひカジュアル面談 or カジュアルご飯でお話ししましょう!🍖
Authored by 伊藤 亜美奈