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ユーザーとの対話を通じて見えてきた、スペースマーケットの使命とは?

※2021/03/30に公開した記事の転載です

スペースマーケット PX&Cultureの倉橋です。今回はスペースシェアの可能性に共感し、ホテル業界からやって来たPR担当のゆりさんに、スペースマーケットで生まれるホスト・ゲストの様々なストーリーや、PR担当としての想いをお話いただきました。

場所と利用用途をMIXさせるスペースシェアの可能性

スペースマーケットに来たのは5年前。前職では、ホテルの運営、開発、再生事業に携わり、地方のホテルや旅館の運営支援のコンサルティングなども担当していました。歴史がある旅館などもお手伝いさせていただく中で、自分自身がやれることに限界を感じていました。

いくら良いものを作っても、それを広く伝えることは難しく、自社サイトや宿泊予約サイトでしか表現ができていない中、集客ができず立ち行かなくなるホテルや旅館を沢山見てきました。歴史あるとても素敵なホテルもなくなってしまう。もどかしさや、勿体無さを感じていました。

そんな時にスペースマーケットに出会い、「場所と利用用途をMIXさせる」というサービスの思想に衝撃を受けたんです。これまでホテルの客室は宿泊をしたい人、チャペルは結婚するカップルしか対象者で無いと決めつけてしまっていましたが、スペースマーケットは、場所と様々な利用用途を掛け合わせる。客室やチャペル、ブライダルサロンのような打ち合わせスペースが撮影スポットや会議室、ワークスペースや誕生日パーティーのスペースとしても活用される。宿泊という目的がある人だけではなく、何か場所を必要としている全国の人と繋いでくれる。これは新たな可能性を生むサービスだと思いました。

「新しい市場をつくっていくことがこれからの時代は必要」と前職の社長によく言われていたのですが、スペースマーケットを知って、「ああ、まさにこれが新しい市場を創るということなんだな」と。そんな事業に関われるなんてなかなか無いチャンスだと思い、スペースマーケットへの入社を決めました。


私のミッションは、PR担当としてスペースシェアという新しい業界・市場を広げていくことです。この事業の可能性を世の中に具体的に伝えていくために、日々、様々なホスト・ゲストにご協力をいただいています。

ホスト・ゲストの皆さんと直接お話させていただくことで見えてきた、スペースマーケットの使命や価値。それは、場所の可能性を広げ、想いを繋げる新たな文化を創り出すこと。その使命に気づくきっかけとなったホスト・ゲストのストーリーを、ほんの一部ですがご紹介いたします。

ホスト(スペースを貸す側)のストーリー

まずはホストのお話から。

古民家空き家が生まれ変わる

空き家になってしまった古民家を所有していたとあるホストさん。不動産は維持管理するにもお金がかかります。メンテナンスに税金など、経済的にも心理的にも負担となり、いつからか親族のなかでも「お荷物」となってしまっていた古民家。手放すことや潰すことも検討したものの、家族の思い出のつまった家だったのでなかなか踏み切れず、試しにスペースマーケットに掲載をしてみることに。すると、若い人たちがコスプレ撮影に来たり、ミュージックビデオのロケ地になったりと様々な利用が広がり、空き家がシェアスペースとして生まれ変わりました。自分たちの想い出の場所が、誰かの思い出の場所となり、時には、作品として残っていく。自分たちにはあたりまえだったものが、誰かにとっての特別になる。素敵なお話ですよね。


夢だった自宅カフェを手放さないという選択肢

念願の自宅兼カフェを建てられたホストさん。体調の問題で一時カフェの営業ができなくなってしまいました。自分の夢や生きがいだったのでいつか元気になったらまた営業したい。しかし、一度賃貸に出すとなかなか手元に戻すことは難しく、店舗のイメージも変わってしまうかもしれません。賃貸 or 売却以外の選択肢を模索していたところ、スペースマーケットを知り掲載。いつでも戻れる状態のまま、収益を得られるようになりました。時には、自分でも利用しながら、使わない期間は他の人に使ってもらう、新しい所有の形です。

他にも、介護や育児などによって働き方を見直す必要が出て来た時にスペースマーケットに出会い、所有している物件をシェアすることで生計をたてることができるようなった、家族との時間をつくりながら新しい働き方をすることができるようになったというホストのお声も。スペースシェアは、理想の人生を歩むための選択肢の一つとして、新しい暮らし方を提供できているのかなと思っています。

ゲスト(スペースを貸す側)のストーリー

続いてはゲストについて。沢山ありすぎて、これ!というのをお伝えするのが難しいですが、最近のコロナ禍で生まれた事例をお話します。

想い出は自分達で作る。廃校でのオリジナル卒業式

コロナにより卒業式が中止になってしまった9名の仲良し男子大学生。奥多摩の廃校を貸切り、仲間内だけの小さな卒業式を開催されました。大学からは郵送で卒業証書が送られてくるだけでした。学ランを借りて、紅白横断幕や垂れ幕を準備し、教室にて卒業証書授与式。照れ笑いをしながら始まった式典も、最後はうるっとくる場面もありながらの大合唱。みんなで卒業式をすることは叶わなかったけど、きっと彼らには一生の思い出に残る時間になったと思います。将来飲み会でこの話をするんだろうなー、なんて思うと、そこに少しでも携わっているって嬉しいですよね。


お母さんの想い出を写真に。家族で撮影会。

コロナ期間中に実家で断捨離会!その中ででてきたお母さんの大量の着物。タンスの肥やしとなっているものの想い出が詰まったものなので、捨てようかどうしようか…と悩む母をみて、娘さんがお母さんへの誕生日企画を実施。お父さんとお母さんと娘さん+犬の4人家族で古民家を借りての撮影会。モデルはお母さん!プロの着付け師とカメラマンを呼んだ本格撮影にお母さんは大興奮。一着一着、着替えるごとに思い出を語られ、撮影会後には「これで気持ちよく片付けられます」と晴れやかな表情をされていました。
私もたまたま取材として一緒に入らせていただいたのですが、娘さんがスペースマーケットで古民家が掲載されているのを見つけて、思いついた企画だったそうです。

スペースを運営されているホストによっては、ゲストの利用用途に合わせて「これも使えるんじゃない?」と蔵の奥から小物を出してきて使わせてくれたり、近隣の美味しいお店を教えてくださったり、ゲストとの交流を楽しまれている方々もいらっしゃいます。ホストもゲストも楽しみながらシェアしているって良いですよね。

スペースシェアに踏み出す、最初のハードルを取り除きたい

このような様々な事例が生まれてきているとはいえ、スペースシェアは新しい概念。貸すのも借りるのも、本当に大丈夫かな?どんな人が来るのかな?と、期待よりも不安が最初に来ることも少なくないと思います。スペースマーケットに貯まったノウハウをしっかり噛み砕き、事例集やマニュアルなどに落とし込み伝えていくことが必要です。スペースマーケットは新しい文化を提案しています。文化を一緒に創って行くためのHow toを明示し、物理的な安全も、心の安全も守れるサービスでありたいと思っています。

また、まだまだ「都心」がメインで、日本全国自由にというところまではたどり着けていません。近い未来、日本全国のユニークなスペースがたくさん掲載され「こんな場所でこんな企画が!」というワクワクする世界をつくっていきたいです。新しい旅のかたち、新しい日本の楽しみ方、場所がもつ可能性をどんどん広げていきたいなと思っています。

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