【社員インタビュー】 新卒入社から管理職になるまで。最年少エンジニアマネージャーがプロジェクトメンバーとの信頼関係を構築するための秘訣について語る。
◆人物紹介
開発部 フロントエンドユニット マネージャー 原 慎也さん
大学院修了後、ソニックムーブに入社して、現在5年目。Webフロントエンドエンジニアとしてキャリアをスタート。主に自社サービス・クライアントワークにおけるtoB向け管理画面、toC向けモバイルWebアプリケーションを制作している。2023年4月、フロントエンドユニットのマネージャーに就任。現在はマネジメントの傍らで、テックリードとして要件定義から開発、コードレビューまで幅広く担当している。
(以下、インタビュー記事)
◆ソニックムーブへの入社理由を教えてください。ーーー
決め手は、エンジニアとして成長できるだけでなく、ものづくりにおける全体的な知識を吸収できる環境だと感じた企業だったからですかね。
当時は学生だったのですが、就職活動の軸として、ものづくりができる環境に身を置きたいと考えていました。ものづくりへの興味のきっかけは、幼少期から祖父の影響を受け、工作など何か作ることが好きだったというところから始まっていたんじゃないかと思います。学生のころから日常的にPCに触れる機会が増えていき、PCを通して何か作れないのか?ということでプログラミングを勉強するようになりました。将来はエンジニアになることを目指し、ソニックムーブと出会いました。
ソニックムーブの面接では、年齢や役職など関係なくフラットにコミュニケーションが取れる印象を受け、魅力を感じたのを今でも覚えています。発言の機会がある会社を志望していたため、企業選びの軸として風通しの良さは優先度が高かったですね。
また、エンジニアだけではなく、Web・アプリに必要な職能が揃っていて、ワンストップな開発に携われるという点も魅力でした。他職能とコミュニケーションを取ることで違った見え方や意見、スキルを得られる環境があるので、ものづくりの見識を広げていけると感じ入社しました。
◆実際に入社してみてどうでしたか?改めて感じたソニックムーブの魅力を教えてください。ーーー
入社前に思っていた印象とあまりギャップはなかったですね。
魅力に感じているところは、やはりものづくり全体に携わっていけるところだと思います。ただコードを書くだけではなく、自分が何のために、何を作っていて、その先のクライアントやユーザーにどんな風に刺さっていくのかが見える! という経験は現場と組織の距離感が近くなければ、なかなか経験できなかったんじゃないかなと思います。
現在私はフロントエンドを担当していますが、フロントエンドエンジニアは自分が思っていた以上に他職能と連携するポジションだなと実感しています。仕事内容や考え方が異なったメンバーを繋ぐバイパス的な役割も担っているので、制作の全体を俯瞰して見れるので学びの機会が多く、好きだなあと思える環境ですね。
◆現在はどんな仕事に携わっているのでしょうか。ーーー
フロントエンドユニットのマネジメントをしつつ、エンジニアとして自社サービスの開発に携わっています。
エンジニアとして入っているメイン案件は現在3つあり、LINEミニアプリにおける新機能開発を担当しています。テックリードを務めているものから途中からリカバリーで入ったものまで、担当範囲はプロジェクトによってまちまちですが、基本的にはフロントエンド側のリードとメイン実装、レビュー、仕様策定等を担当しています。
開発については、ここ半年くらいはTypeScript、Vue.js、Nuxt3を使用しており、言語周りは割と固定にしています。いずれVue.jsをReactにすることを画策していますが、まずはメンバーの技術レベルを揃えることを優先しています。ある程度ベースを揃えた後に、Reactへのシフトを考えたいと思っています。
◆原さん個人が案件を進めていくうえで工夫していることや気を付けていることは何ですか?ーーー
昔から継続しているのは、課題を自分ごと化する意識を持つことです。
具体的にいうと、職能に関係なく同じプロジェクトのメンバーが課題で躓いている時に「他人の課題だから任せておこう」と思うのではなく、「自分の作業がその課題に影響しているかも」と考えるようにしています。他のメンバーが直面している課題の原因は自分にある場合も往々にしてあると思っています。普段の何気ないコミュニケーションの中から課題が浮き彫りになることもあるため、自分に関わる周辺のメンバーと積極的に話すようにしています。
また、エッジケースの考慮は終盤まで漏れていることもあるので、できるだけ早期に対処するために、議題に上げ、プロジェクトメンバーに相談しておくようにしています。
◆普段のコミュニケーションを大事にしているんですね。 ちなみにマネージャーになった今、メンバーと関わる中で大事にしていることはありますか?ーーー
役職がつくと上下関係が発生しがちなんですが、その概念があまり好きではないんです。なのでできるだけフラットなコミュニケーションになるように心がけ、意識し続けたいなと思います。
メンバーからの案件相談やコードレビューの際には、明確な指示をしないようにしており、「こうした方がもっと良くなると思う」など、そのメンバーの意見を尊重し寄り添い、気づきを促すようなコミュニケーションを取るようにしています。
◆今回、フロントエンドユニットのマネージャーになったきっかけを教えていただけますか。ーーー
元々、フロントエンドエンジニアが複数チームに分散しており横のつながりがないことを問題視していました。具体的には、コードレビューの文化がなく品質担保が十分ではないことやプロジェクトにて得た知見・ナレッジが各メンバーに還元されない実情がありました。
部長の安立さんに相談し、ユニットが結成される前からモブプロ・相互レビューを導入することになったんです。品質担保の観点で他の人がどのようにコードを書いているのかを知るきっかけを作るべく、案件関係なく、ユニット内で書いたコードを誰かが見る体制を検証し始めました。
運用を何か月かしてみたとき、単純にクオリティが上がるだけでなく、「こんな実装の仕方があったんですね」とレビューする側・される側双方にメリットがあったと感じました。
フロントエンドエンジニアが抱えている問題を解決するために主導で動いていたところを見ていただき、今のポジションを用意していただいたと聞いています。
◆問題解決に向けいち早く周りに働きかけたのが今の役割に繋がったということですね。現在、フロントエンドユニットで取り組んでいることは何かありますか?ーーー
フロントエンドチームでは、環境構築コストの低減や基底ライブラリの標準化、アーキテクチャの方針を定めること等を目的にしたSPAテンプレートを作成しており、それを「スターターキット」と呼んでいます。
メンテナンスすること前提で、スターターキットを標準化したいと思っています。
フロントエンドはどうしても案件ごとで表層の部分が異なるため、作り的にすべての標準化がしづらいのですが、プロジェクトを立ち上げる際に必要なベースの部分だけは固定したいと考えています。
技術の入れ替わりもあってしかるべきだと思うので、ベースとなるところは追従しつつ、時代の変化に合わせていきたいなと考えています。
ただ、末端のツールまでは完全に固定しない方針です。完全に固定すれば生産性が上がるのかもしれないですが、メンバーの自発的な「やりたい」という気持ちを尊重したいです。
なので、今はまずやってみて、それがどうだったのか検証・振り返りをしっかりできるようなチームを運営していきたいですね。
◆ユニットメンバーに期待していることは何でしょうか?ーーー
まずは自走力を高め続け、実案件を通してさらに「問題解決能力」を身に付けていって欲しいなと考えています。
自走力という言葉を聞くと「一人で何でもやっていく!」と思われがちですが、そういう力はありつつも、まずはユニット内外でのコミュニケーションを大事にして欲しいと思っています。フロントエンドは特に他の職能と交わることが多いので、ここで言う”自走力”には開発に関連する知らない知識を自分から取りに行き、吸収していってほしいという想いも込めています。それを繰り返すことで、問題の早期発見や代替案を提案できるようになっていくと思うので。1つの案件に対しフロントエンド1人で入るケースは少なくありませんから、安心して仕事を任せられるために磨いていってほしいと思います。
◆今後目指していきたいことは何でしょうか?ーーー
ユニット結成したばかりなので、まずはチーム全体の能力が上がる状態を目指していきたいです。各案件で得たノウハウやナレッジをユニット内でしっかり展開していき、他のメンバーの成長にも繋がるような、横のコミュニケーションを取っていきたいと思っています。他の職能から「この人がプロジェクトにいてくれたら安心だ」と思われるメンバーを多く輩出できるよう、私自身もフォローしていきたいと考えています。
また、個人的な目標としては、フロントエンドの技術の移り変わりは早いので、そこが陳腐化しないように、新しい技術のキャッチアップやアーキテクチャの最適化を継続することに時間をかけていきたいなと考えています。
◆最後にメッセージお願いします!ーーー
ソニックムーブは「裁量が大きい」というのが前提としてある会社なので、自分の目指したい方向に成長できるチャンスがいたるところに転がっているなと感じています。
成長の方向性として、たとえば私の場合は、短期的なキャリアとしてテックリードを目指していきたいと考えていたのですが、早い段階から自分のキャリアに沿った経験が積める案件に入れてもらうことができました。
先ほどお話しさせていただいた通り、フロントエンドエンジニアは様々な職能のバイパスになることが多いため、ユニット内外でコミュニケーションを積極的にとり、多角的な視点を養っていきたいと考えている方には絶好の環境だと思います。
少しでも興味をお持ちの方は、ぜひお話しさせてください。エンジニアとしてのキャリアの志向性を伺いつつ、弊社ならではの組織やスキルアップの体制をカジュアルにお話しができればなと思っています!