- 未経験 / Webエンジニア
- 人事 採用 広報
- 未経験OK|開発エンジニア
- Other occupations (24)
- Development
- Business
- Other
こんにちは。SMHC和田です。
当社SMHC株式会社 は経営者が中国籍の方であり、社員の構成も、日本、中国、韓国など、さまざまの国籍の方々がいて、とてもバラエティーに富んでいます。
私は日ごろから、日本以外の開発エンジニア文化に興味があり、特に、中国の開発で連想する、あの圧倒的なスピード、機動力、技術力にはどんな秘密があるのか、知りたく思っていました。
先日、社内の若手中国籍エンジニアに話を聞く機会がありました。
彼の話から見えてきたのは、「品質」や「開発文化」に対する考え方の違い。
日本の若手エンジニアにとっても、大いに参考になる視点が詰まっていました。
採用の時点で、すでに「即戦力」
中国のIT企業では、エンジニアの採用は非常に実践的です。
- IT・情報系などの関連専攻の学生のみを採用
- 面接では必ずコーディングテストを実施
- 新卒でも半年以上のインターン経験が求められることもある
そのため、新卒でも一定レベルのスキルが保証されており、「入社したその日から開発に参加できる」状態が前提だそうです。
教育よりも、最初から「準備完了な人材」が重視されるのが、中国の特徴といえるでしょう。
要件定義より、まず動くものを
日本の開発では、要件定義に多くの時間を割き、仕様を細かく詰めてから開発に入るのが一般的です。
一方、中国ではこうしたプロセスがかなり簡略化されています。
「プロジェクトを受けたら、まず“どうやったら早く作れるか”を話し合う」
「とにかく早く手を動かす。まず作る。そのあと直す」
このように、スピード優先・柔軟性重視の文化が根付いていると言っていました。
少人数チームとこまめなチェックでリスクを抑える
スピードを重視しても、大きな問題が起きにくいのはなぜか?
そこには体制の工夫があります。
- 2〜3人の小さなチーム単位で開発
- こまめな動作確認と修正を繰り返す
- 問題があってもすぐに軌道修正できる柔軟な体制
要するに、小回りの利く体制で、頻繁にフィードバックを受けながら進めるスタイル。
トラブル対応は「まず復旧、あとで分析」
万が一、サービスに大きな障害が起きた場合の対応も、中国では非常に実務的です。
- チーム内ですぐに状況を共有し、問題箇所を特定
- リーダーや経験者が即座に支援に入る
- まずはサービスの復旧を最優先
- 復旧後に原因を分析し、再発防止策を実行
「問題ゼロ」は理想ですが、完璧は難しい。だからこそ、スピード感あるリカバリを重視する姿勢が際立っています。
最後に:日本の若手エンジニアへのヒント
日本のエンジニアリングには、「品質へのこだわり」や「丁寧な仕事」といった強みがあります。
一方で、「完璧を目指しすぎて動き出せない」ことが若手の足かせになっている場面もあるかもしれません。
中国の開発文化には、多少の不完全さを許容してでも前に進む力強さがあります。
このバランス感覚は、これからの時代を生きるエンジニアにとって、大きなヒントになるはずです。
話を聞いた中国籍の若手エンジニアによると、その一方で、日本の開発は、人材育成や品質については特別に高度だとのこと。
であれば、中国の開発の考え方、他国の開発の考え方を取り込みながら、ぜひ勇気をもって、機動力がある体制を構築して、前進していきたいですね。
当社SMHC株式会社 には、いろいろな国籍で、いろいろな考え方のエンジニアがいます。みんなで議論し合って、当社がオンリーワンになれるような開発体制を模索している最中です。もし興味を持った方はぜひ一緒に開発してみませんか。