皆さん、こんにちは!
Skyland Venturesで経理・総務、そしてクリエイティブディレクターをしている石原 聡子です。
突然ですが、私のこれまでのキャリアは料理研究家の見習いから始まり、大企業での事務、スタートアップの一人バックオフィスを経て、今はベンチャーキャピタル(VC)という、まったく畑違いの場所にいます。
でも、意外と私の中ではつながっていると思っていて、常に「生活を彩りたい」「新しいことに挑戦したい」という軸で仕事をしてきました。
今日は、そんな私のこれまでの道のりと、Skyland Ventures(以下、SV)でどんな毎日を送っているのか、お伝えできればと思います。
<プロフィール>
石原 聡子(Satoko Ishihara)
経歴
・料理家の栗原はるみ先生へ憧れ、料理研究家見習いを始める
・パソコンのスキルが身につくと思い、事務の仕事も始める
・子供が小学生になり、「新しいことに挑戦したい」という想いが芽生えて転職活動を実施。
・Skyland Venturesでは経理、総務、クリエイティブディレクターを担当
<Skyland Venturesとは(以下、SV)>
Skyland Venturesは、起業初期の「シード期」と呼ばれるフェーズにあるスタートアップへ投資するベンチャーキャピタルです。これまでに日本国内を中心に約200社へ出資しています。 http://skyland.vc/
目次
「生活を彩る」考えに惹かれて料理研究家へ。新しい挑戦が原動力
"スピード感"が合い、Skyland Venturesに入社。「アイデアが死なない環境」の居心地の良さ
抽象的なアイデアを「かたち」にする楽しさ。内装からロゴ、ケータリングまでデザイン
バックオフィスの土台があるから、クリエイティブにも集中できる
常に新しいことに挑戦し、スタートアップやVC業界でがんばる人の「背中を押す」存在へ
「生活を彩る」考えに惹かれて料理研究家へ。新しい挑戦が原動力
少しさかのぼってお伝えすると、私が料理研究家の見習いを始めたのは、料理家の栗原はるみ先生への憧れがきっかけでした。
彼女は40歳を過ぎてから専業主婦として表舞台に出てきて、そのライフスタイルが本当に素敵だったんです。
料理の腕前はもちろん、何よりも「生活を彩る」という考え方に惹かれました。料理を作るだけじゃなく、テーブルコーディネートをしたり、新しいレシピに挑戦したり…。そんな先生の姿を見て、私自身も日々の生活をどうしたらもっと豊かにできるだろう、そんなことを漠然と考えるようになりました。
料理に限らず「生活を彩っていきたい」という気持ちは、当時から現在に至るまで変化していない、私の軸になっています。
月1回実施するランチ会の写真。今でも料理をつくるのがすごく好きです。
とはいえ、料理研究家の道はとても厳しいものでした。当時はまだブログで料理を発信する人も少なく、雑誌に取り上げてもらうのがメインの時代。
だからこそ、実績もない自分がこのまま料理の世界だけでやっていくのは難しいかもしれない…そう思ったときに新たなスキルを身につけたいという気持ちが芽生えました。
そこで料理研究家の見習いをしながら、パソコンのスキルが身につくと思い、事務の仕事も始めたんです。
これが、私のキャリアの転機になったと感じます。
事務の仕事って、一見すると地味に思えるかもしれません。でも私にとっては、新しいことばかりで本当に楽しかったんです。
例えば会社のシステムが変わり、どうすればもっと作業を効率的にできるのかを考える。そして、考えたことを実践してみるといった過程にやりがいを感じました。頭で考えたアイデアをかたちにするという意味で、今のクリエイティブの仕事にもつながっています。
特に印象的だったのは、郵送していた請求書がメールに切り替わったときのこと。何百通もの請求書を印刷して封筒に入れていたのが、一瞬で業務が終わるようになったんです。何百通もの切手代も浮き、業務も効率化される。やり方次第で、大きく仕事を変えられる可能性があるのだと感じました。
そして、効率化を進めることで、空いた時間でまた新しい仕事ができる。事務の仕事って、ただ言われたことをこなすだけじゃなく、自分で考えてそれをかたちにできる楽しさがあるんだな、って実感しました。
仕事って常に新しいことを覚えさせてもらいながらお金がもらえるし、スキルアップして給料も上がる。そんな、新しいことに挑戦し続けられる環境が私は好きで、それはSVでも感じていることです。
新しいことを覚えることに抵抗がないというか、むしろ好きなんです。新しいシステムやツールが出てきたら、すぐに試してみたくなる。未経験の仕事でも「やります!」って言えるのは、そういうマインドがあるからだと思います。
特に今は、新しいことが次々と生まれる時代。
経験者なんていないことの方も多いから、積極的に新しいことをやった方がいいと思っています。
"スピード感"が合い、Skyland Venturesに入社。「アイデアが死なない環境」の居心地の良さ
そんな私が、SVに入社したのは自分の価値観と一致したからでした。
前職では、10人くらいのスタートアップで一人バックオフィスとして、総務、経理、労務、採用まですべてを担当していました。毎日出社し、時短正社員として働いていました。
ただ、子供が小学生になって「ワンランク仕事を上げたい」「新しいことに挑戦したい」という強い想いが生まれたとき、転職を考えたんです。
VCについては正直まったく知らず、スタートアップ含めていろいろな会社を見ていました。そんな中で、たまたま求人を出していたSVを見かけたんです。
SVとの出会いは、本当にスピーディーでした。まず最初に人事の初田さんと面談し、その後、代表の木下さん (@kinoshitay)との面談がその日のうちに行われて「聡子さんは、おもしろいから来なよ」と誘っていただいたんです。
とにかく、そのスピード感に驚きました。
SVに入社した決め手は、まさにこの「スピード感」。私自身、仕事で大事にしている価値観を挙げるとしたら、スピード感でした。それは、早く終わらせて、他にやりたいことがあるからです(笑)。
仕事はさっさと終わらせて、家に帰って夕飯を作る時間も大切にしたいし、料理は私のストレス発散にもなるんです。とにかく仕事以外にやりたいことがあるから、常に効率を考えて、無駄をなくすことを意識しています。
今の時代、効率化が進んでいるのにいつまでも残業している人がいるのが、私には不思議なんですよね。「もっとみんなラクしようよ」って思っちゃう。
そんな私の価値観と一致したのが、SVだったんです。
さらにSVでは、アイデアが埋もれることなく、すぐにかたちになる。これって、本当にすごいことなんです。
本来会社にいると、何か新しいことをしようとすると、企画書を書いて、予算を組んで、承認を得て…と時間がかかってしまうことが多かったんです。その間に、せっかくのアイデアが「冷めてしまう」こともしばしば。
でもSVでは、木下さんが「これやりたいね」と言えば、すぐに「じゃあかたちにしましょう!」となる。その瞬発力と、アイデアがそのままの熱量で実現できる環境に、すごく居心地の良さを感じています。
このアイデアをすぐにかたちにできるスピード感があるからこそ、よそではまだ出ていない、新しいものが生まれる。SVだからこそできることだと強く感じています。
抽象的なアイデアを「かたち」にする楽しさ。内装からロゴ、ケータリングまでデザイン
現在、私は経理、総務、そしてクリエイティブディレクターとして仕事をしています。
経理、総務はこれまで経験がある業務でしたが、なぜクリエイティブも担当することになったのか。
それは、SVに入社して最初に任された「会社移転」の仕事が、大きなきっかけだったように感じます。
正直、「やったことないな…」と思ったんですけど、リフォームとか物件を見るのが好きだったので、「やります!」って即答しました。
そこで、今のNext Baseの物件に出会い、内装のデザインを任せてもらうことになったんです。
Next Baseの内装は、壁紙の色や照明、カウンターの色まで、細部にわたって決めました。壁紙は天然素材で、ポイントクロスやカウンターの色味などもかなりこだわって選びましたね。
その実績が認められたからなのか、木下さんからは「こんなものをつくりたい」という、クリエイティブのお題も増えてきました。
例えば、クリエイティブまわり全般を担当した、ごうぎんフェスのロゴなどもそうでした。
木下さんの要望とごうぎんさんのイメージを両方聞き、「縁結び」というコンセプトの言語化に加え、ロゴだけでも10個以上の案を作りながら試行錯誤しました。ほかにも、パンフレットやバナー、紙コップまで手がけました。
運営メンバーとして私も参加。たくさんの皆さんとお話しました!
▼ごうぎんフェスの様子は、こちらでまとめてます!
参加者は400人超!山陰合同銀行の一大企画、ごうぎんフェスの全て、伝えます。|Skyland Ventures
今の時代って本当に便利で、自分で大まかなかたちを「Canva」などで作れちゃうんですよね。最終的な解像度を上げたり、入稿したりするのは専門家にお願いするけれど、アイデア出しの段階で自分でかたちにできるのは、本当に良い時代だなと思います。
そう言えば、イベントのケータリングとして出す「出前の寿司」を、たこ焼き用の器に小分けにして並べたことがありました。
出前の寿司ってそのまま出してしまうと、取りづらかったり、まわりが汚れてしまったりしますよね。なんとかできないかなと思い、たこ焼き用の器を買ってきて小分けにして出したんです。見た目も綺麗になり、しかも取りやすくて食べる人が増える。フードロスも減らせるんです。そのアイデアに、木下さんも驚いてくれたみたいでした。
ケータリングだと、ほかにもこんな感じで小分けにして出すこともあります。
このように、アイデアをかたちにするのが、私にとってはすごく楽しいんです。イメージはふわっとしていても、「こういうことをしたいんだろうな」という意図を汲み取って、私が提案をぶつける。すると、木下さんのイメージもだんだん固まってくる。そんなかたちになる過程がすごく楽しいですね。
これって、まるでクライアントと仕事をしているような感覚なんです。
社内だと、木下さんがクライアント。社外だと出資者やスタートアップの方々をクライアントだと思って、アイデアをかたちにするイメージです。
なかにはやってもやらなくてもいい仕事かもしれないけれど、余力があればまずやってみる。それが参加者の方の満足度につながったり、会社の広告活動になったりと、思わぬ影響を及ぼす可能性もありますから、かたちにするってやっぱり大事だなって思います。
バックオフィスの土台があるから、クリエイティブにも集中できる
クリエイティブのアイデアはどこから生まれるのかというと、何かを作ろうって思ったときって、不思議とそういう情報が目に飛び込んでくるものなんですよね。
例えば、三つ折り冊子を作る際には世の中の三つ折り冊子を真剣に見比べ、その工夫からヒントを得るなど、すべてのものがアイデアにつながると感じています。
今まで意識していなかったものが、見方を変えるだけで情報源になる。それもまた、クリエイティブの楽しさですよね。
さらに、料理研究家時代の経験も大きいと思います。盛り付けをかっこよくしたいとか、常に「見栄えをよくしたい」という気持ちは、ずっと持っていましたから。やっぱり「生活を彩りたい」という気持ちが、そのまま今の仕事にもつながっているんだと思います。
このようにクリエイティブな仕事はもちろん大好きなんですけど、それだけだと息が詰まってしまうこともあります。
実は私、数字を見るのも好きなんです(笑)。
数字がきちんと管理できていることに安心するんです。そこにはクリエイティブと違って正解がある。
だから、経理とか土台になる仕事があるからこそ、クリエイティブな仕事にも集中できるんだと思います。このバランスが、私にとってすごく心地いいんですよね。
常に新しいことに挑戦し、スタートアップやVC業界でがんばる人の「背中を押す」存在へ
SVでは、みんなが「やりたいことは何?」と聞いてくれる環境があります。
ただ与えられた仕事をこなすだけじゃなく、自分から積極的に「やりたいこと」を見つけ、それをかたちにできる。だから、そんな価値観を持つ人と一緒に働けると嬉しいです。
私自身、SVの一員としてこれからも新しいことに挑戦し、アイデアをかたちにする楽しさを追求していきたいです。
そして、スタートアップやVC業界でがんばる皆さんの「背中を押す」存在になれたら嬉しいです。そのためにもSVで、もっともっといろいろな「彩り」を生み出していきたいと思っています。
改めて最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
もし「私もこんな風に働きたい」「何か新しいことに挑戦したい」と思ったら、ぜひ一度、SVの扉を叩いてみてください。きっと、あなたのアイデアをかたちにするチャンスが、ここには溢れてますから。