Amazon Aurora
Amazon Aurora は独自のストレージシステムを導入することで、典型的なオリジナルの MySQL に比べて、5 倍のパフォーマンスの改善しました。
Amazon Aurora では、以下の特徴があり高い可用性とパフォーマンスを実現します。
- 最大 15 個の低レイテンシーリードレプリカ
- ポイントタイムリカバリ
- Amazon S3 への継続的なバックアップ
- 3 つのアベイラビリティ―ゾーン(AZ) 間でのレプリケーション
R5 インスタンス
R シリーズのインスタンスは Amazon EC2 のインスタンスタイプの中で、メモリ搭載量に対して最もコストパフォーマンスがよくなるように最適化されています。その中でも最新の Amazon EC2 Nitro1System を搭載しているのが R5 タイプです。
Amazon EC2 Nitro System は他にも以下の特徴が挙げられます。
- カスタマイズされた軽量化ハイパーバイザを使用することで、仮想化のオーバーヘッドが低減されていること。
- OS に対して SSD に最適化された NVMe インターフェイスを使用することで、仮想化に従う ディスク I/O 処理のオーバーヘッドが低減されること。
- ENA 仮想ネットワークアダプタの最適化により、より効率化されかつ広帯域なネットワークが利用できること。
Amazon EC2 Nitro System 世代を利用することで、さまざまなメリットがあることがうかがえます。
R5 インスタンスが利用できると嬉しいこと。
DBMS のワークロードでは一般的にメモリ使用量が多くなります。そのためメモリ単価が安いインスタンスを利用できるのは、多くのユースケースでコスト削減に貢献するのではないでしょうか。
公式ブログによれば、ワークロードによっては一世代前の R4 インスタンスと比べて 70 % のパフォーマンスの改善が見込まれるとあります。これだけのパフォーマンス改善が見込めるのであれば、例えば xlarge を インスタンスサイズを一つおとすこも可能かもしれません。
R4 インスタンスと R5 インスタンスのコスト比較
マニュアル23 からざっくりコストの違いをまとめてみました。
コア当たりのコストは R4 と R5 で大きな違いは無いように見受けられますが、コア当たりの性能が R5 では CPU の世代が変わり若干よくなっています。そのためコスパが良くなったといえるでしょう。
メモリ当たりのコストですが、ハイパーバイザの変更に従ってゲストに割り当てられるメモリ量が若干増えています。また CPU の世代が変わっているためメモリアクセスのレイテンシの低減も期待できることから、やはりコスパの向上が見込めます。
なお、16 コア以上のインスタンスでコア数の割り当て方が異なっていますが、 R4 では 物理 1 ソケット当たり 32 コアですが、 R5 では 48 コアとなっているためと思われます。
24xlarge には 現在(2019/3/5) マニュアルに記載があるものの価格表には記載がなくまたマネジメントコンソール上も選択できないようなので、あくまで参考としてください。今後拡張されるかもしれません。
- Nitro は日本語では 「ニトロ」という読み方が普通なきがします。例えばニトログリセリンなどがあります。ただ re:Invent 等の発表を聞いていると 「ナイトロ」と発音しているように聞こえます。
- Choosing the DB Instance Class
- Amazon Aurora Pricing