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「"やってみたい"がどんどん叶う環境」新卒入社から10年勤続のデザイナーが磨きたい、デザイン以外の能力って?

「言語化能力や説明できる力を身につけたい」「コピーライティングにも挑戦したい」「ビジネスをもっと学びたい」そう話すのは、アートディレクター山岸結美さん。

エスケイワードに新卒入社し勤続10年の山岸さんは、現在デザインチームのリーダーを務めています。社内でさまざまなことに挑戦し続け、アートディレクターとして着実にキャリアアップを叶えてきた彼女が目標に掲げるのは、意外にも”デザイン以外のリテラシー”を高めること。

さらなるキャリアアップのために、山岸さんが目指すものとは?詳しく話を聞きました。

プロフィール
山岸結美 アートディレクター
名古屋芸術大学でビジュアルデザインを学んだ後、2013年にエスケイワード新卒入社。2018年に東京赴任、同年7月からUXデザインチームのリーダー兼アートディレクター。現在は9人のデザインチームを率いるリーダーを務めながら、プレイヤーとしてアートディレクターの仕事も兼任している。

インターンで自信喪失するも「デザインを仕事にしたい」を実現

—--まず、現在のお仕事内容について教えてください。

アートディレクターとして関わるプロジェクトでは、デザイン制作前の方針整理やコンセプトの策定を担当します。あとは、チームメンバーのフォローやデザインチェックなどを行っています。自分自身で手を動かしてデザインすることもありますが、最近はもっぱら指揮官の役割が大きいですね。

—--新卒入社から10年。着実にキャリアアップされていますね。そもそもなぜデザイナーになろうと思ったのですか?

小中学生の頃から、絵を描くことが好きでした。漠然と「絵を描くなら漫画家か画家しかない」とイメージしていましたが、高校で進路を決める際に”デザイナー”という職業を知って「これになろう!」と思って名古屋芸術大学に入りました。

大学でポスターやロゴ、パッケージなどグラフィックデザインを勉強し、大学3年生の時には印刷会社のインターンシップに参加したのですが、実はそこで「君はセンスがない。デザイナーに向いていないよ」と言われて心が折れた苦い経験も…(苦笑)。

—--そんなことがあったのですね!

はい。そのため、デザイナーとしてやっていく自信は全く持てず、その心の揺らぎから、デザインに全く関係ない業界や職種も就活では受けていました。

ただ、就活をしていくなかで「やっぱりデザインを仕事にしたい。その方がきっと楽しめる」と改めて感じたことから、エスケイワードに就職を決めたんです。

—--数ある会社の中でもエスケイワードに決めた理由は?

端的に言えば「文化が合いそう」「ここで働いている人となら馴染めそう」と感じたからです。就活中にとある企業から「会社を選ぶときは企業理念を意識したほうがいい」と言われたことを受け、それ以降は受ける会社の企業理念を必ずチェックしていました。エスケイワードの理念は「個が輝き、調和を育む器であり続けます」。この”個が輝き”という言葉にものすごく惹かれたことを、今でもよく覚えています。

理念への共感と、会社の雰囲気で、直感で「ここだ!」と思い、入社を決めました。

自信のない自分から、少しずつ脱却

—--インターン時代の苦い経験から、なかなか自信が持てなかったようですが、入社後はどうでしたか?

3年目くらいまでは、プロジェクトを任されてもプレッシャーに押しつぶされそうになったり、上司のOKが出ないと安心して前に進めなかったりと、自信の持てない日々でした。

ただ、5年目あたりから担当顧客を持たせてもらえるようになって、お客様と直接お話する機会が増えたことで、少しずつ気持ちが変化していったように思います。

—--具体的に、どんな風に変化していったのでしょう?

2018年頃、化粧品の通販事業を手掛けるお客様を担当していたのですが、そのお客様がコーポレートサイトのリニューアルをすることになって、デザインのコンペに参加したんです。無事にコンペに通り、なんと初めてプロジェクトリーダーにもアサインされて「自信がない」などとは言ってられない状況でしたね。

本社が香川県のお客様だったので、出張に行って撮影を行うなど、お客様ととても近い距離でリニューアルに向けて伴走できたと思える経験でした。

関わる人たちが多かったので、"人を巻き込む力"が不足していると痛感することもありましたが、プロの仲間に助けてもらいながら、プロジェクトリーダーをなんとかやり遂げ、「自分でもできた」という達成感がありました。そのあたりから徐々に自信が持てるようになり、「山岸さんにお願いしたい」とご指名をいただけるようにもなって、純粋に仕事を楽しめるようになりましたね。

—--自信が持てると仕事が楽しめる。良い循環ですね!今でも「難しい…」と感じる仕事はありますか?

もちろん、あります。特にこちらから提案する企画を考えるのが今でも苦手ですね。お客様から「これを依頼したい」と言っていただき、それに取り組む受託案件だけではなくて、エスケイワードは「こちらから提案すること」も大切にしています。

ただ、この"提案"が本当に難しくて…。何が求められていて、何を提案すればお客様は喜んでくださるのか。お客様の事業や業界に関する理解はもちろんのこと、ビジネスや世の中の動向についても知識がないと、なかなか良い提案は生み出せません。

そのため、提案内容を考えながらも、確実に前に進んでいる感覚をずっと持てずに悩み苦しむことがよくあります。とくにコロナ禍においてフルリモートだった時は一人で悶々と考え込んでしまう日もありました。

—--そんな時はどのようにして乗り越えるようにしていますか?

一時は「わからないことを明確にして、相談できる状態まで持って行かないと…」と自分で相談のハードルを上げてしまっていましたが、「”何がわからないかわからない状態”でもとりあえず上長や社長に話してみよう!」と舵を切ってからは、モヤモヤ苦しむことが減ったように思います。



"やってみたい"を叶えられる環境だから、社内でキャリアアップができる

—--山岸さんがエスケイワードで10年間働き続けてこられた一番の理由は何でしょうか?転職や独立を考えたことはなかったのですか?

一番の理由は、"人"ですね。社内のメンバーはもちろんのこと、お客様も本当に温かい方が多いんです。お客様までも”好き”と思える、そんな職場ってなかなかないな、と。人間関係で悩まずに済むのは大きいですね。

転職や独立を考えることはもちろんありますが、エスケイワードでは自分の”得意”や”やってみたいこと”を公言していると、そういう仕事にチャレンジさせてもらえる環境が整っています。自由にチャレンジできる上に、ちゃんとフォロー体制も整っているので、安心して社内でスキルアップやキャリアアップが実現できるんです。

そのため「同じ仕事の繰り返しで飽きてしまう」「成長できている気がしない」といった状況に陥ることはありません。だから、この10年間を振り返ってみても「常に挑戦し続けた10年間だったな」と感じますね。

—--山岸さんが公言してきた"やってみたい仕事"とは?

私の場合は、コピーライティングのような仕事に挑戦したくて、積極的に”言葉の仕事”に手を挙げていました。デザインコンセプトの言語化をはじめ、企業理念のワード選びなど、言葉を磨いていく作業にとても興味があるんです。

—--デザインと、言葉。一見あまり関連性がないようにも感じますが…。

デザイナーは、いいデザインを作れたとしても、なぜそのデザインにしたのか、その意図や背景を説明できなくてはなりません。時にはお客様と制作側で重きを置いている点に相違が生まれてしまうこともあるので、ちゃんと伝え、ちゃんと話し合うことが何より大切だと思っています。

「デザイナーはデザインだけできれば良い」と、私は思わない。文字や言葉で伝えることを怠っては、一流のデザイナーとは言えないのではないか。
そういった考えから、コピーライティングのような”言葉を磨く”仕事に積極的に関わるようにしています。おかげで、社内でも「コピーをブラッシュアップしたいから相談に乗って」と声をかけられることが増えてきたように思いますね。

お客様と対等に話せるデザイナーを目指す

—--どんな人がエスケイワードで価値を発揮できると思いますか?

デザイナーやエンジニア、ディレクターなど各ポジションで分業して進める仕事ですし、「なぜこのデザインにしたのか」をお客様に説明する能力も必要なので、コミュニケーションを惜しまずに丁寧にできる人が合っていると思います。

全体的には穏やかで、真面目なメンバーが多い印象ですが、丁寧なコミュニケーションを心がけている人の集まりだからかもしれませんね。

—--最後に、山岸さんの目標や目指す姿について教えてください。

お客様の会社やサービスの「こう在りたい」といった気持ちを汲み取って、咀嚼したうえで、その世界観をビジュアル化できるようになりたいです。

私のデザインを見てお客様が「そうそう、こういうものを目指したいんです!」と頷いてくださったら何より嬉しいですよね。

お客様が目指すものを理解するには、デザイン以外にもビジネスの動向や業界知識も必要です。お客様との話の中でわからない用語や理解できない内容が出てきてしまうと、一歩引いてしまうと言うか、積極的に会話に入れないことがすごくもどかしいんです。そういった気持ちはきっとデザインにも現れてしまうでしょう。

そのため今はビジネス書を手に取って読んでみるなど、お客様との対話に必要な知識を吸収するよう心がけています。ゆくゆくは「対等に話ができるデザイナー」となり、提供できる価値をもっと高めていきたいです。

(取材・執筆:coco / 編集:家本夏子)

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