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仮想空間でのライブ運営や配信をはじめ、VRや映像コンテンツなどのメディア事業を手がけるSHOWROOM。5人の新卒者の採用を内定し、2021年4月の入社を控えた今、自己を客観的かつ冷静に分析する5人が抱える課題や目標にフォーカスしました。後編では「好き」を未来につなげていく「河下敦紀」「神藤基」「多田勇輝」の3人を紹介します。
突き抜けた技術者として、インターネットに新しい文化を創る(河下敦紀)
早稲田大学基幹理工学部に在籍する河下敦紀(こうげあつき)。中学時代からお笑いやラジオに興味を持ち、高校時代にはプロデューサー業にも高い関心を抱いていました。
河下 「高校生のころ、それまで好きだったお笑いやラジオ番組がどのように作られているかに興味がわいて、プロデューサーの著書やインタビュー記事をいくつも読んだんです。自分の好きな文化のなかで得意なことを見つけて、独特の世界を作っていることが楽しそうで、憧れる気持ちはずっと持っていました」
就職活動は自ずと、得意としてきたエンジニアリングと好きだったエンターテイメントが重なるWebサービスへ。SHOWROOMのエンジニアとして内定を手にしました。
▲とにかく多趣味な河下。学生時代は趣味のプログラミングだけではなく、深夜ラジオや音楽、オンラインゲームなどサブカルチャーにどっぷりのめり込んでいた
公開1on1では、「事業に貢献できるエンジニア像がうまくイメージできていない」ことを打ち明けた河下。それに対し代表の前田は、「決まった領域におけるコーディングのスピードと品質が担保できること」、「ユーザーが何を求めているかまでを考えて設計ができること」の2つをあげました。
河下 「前田さんからアドバイスをもらって、まず開発者として技術を上げることが直近の目標だと感じました。『1年後には突き抜けたエンジニアになる』という目標は持っているので、まずそれを具体化して、日々の作業に落とし込むことを戦略的に考えていこうと思っています」
すでに研修では、ソフトウエア開発を見越した作業の流れを体験したとふり返る河下。
河下 「研修では反省や気づいたことを整理した“ふり返り”を、日ごとや課題ごとに行います。私はそれを最初、意識改革みたいなものかと思っていて。確かにマインドは鍛えられるのですが、実務にメリットがあるのかと疑問も感じていたんです。けれど足りない部分を調べて、ポイントごとにふり返って、自分のふり返りについてアドバイスをもらうことはソフトウェア開発と密接につながっていると知りました。
本格的なスタートを前に、さっそく重要なスキルをひとつ与えてもらったように感じています。自分でも書籍などから貪欲に知識を吸収して、『なぜ今この作業が求められているのか』を理解して効率よくスキルアップしていきたいと思っています」
「エンターテイメントを作る」エンジニアを目指して(神藤基)
東京大学法学部に在籍する神藤基(しんとうもとい)。頭脳派を印象づけながら、ラクロスで大学日本一を目指してきたという体育会系な一面も持つ、意外性の強いキャラクターです。
神藤 「意外性でいえば、ボーカロイド(以下、ボカロ)やゲームが好きなことにも驚かれます。就職は多くの先輩や同級生が進む大企業や官僚にも挑戦できたのですが、『今までと違う、おもしろいことがしたい』という気持ちが強くて。何か爪痕を残したいと思って受けたSHOWROOMの面接で、先輩社員のキャリアに対する考え方に共感したんです」
エンジニアとしては、ゼロからキャリアを積み上げていく神藤。「キャリアは学生時代を含めて考えるものだ」と語った先輩社員の考え方が印象深く、自身の進路を決定づけたとふり返ります。
▲学生時代はラクロス部の副主将として活躍。常に冷静で安心感のある新しいリーダー像を確立し、メンバーからも強く慕われていた
公開1on1では、シンプルな作業者にとどまらないエンジニア像にもイメージが広がったと話す神藤。趣味だと割り切っていたボカロも、仕事につながってくることに気がつきました。
神藤「前田さんからは、エンジニアとボカロ好きという意外性は大切にした方がいい、という話をしてもらいました。私はボカロの『普通の人だったら考えないような世界観』が好きで。それならエンジニアの自分が、独自の世界観を持って企画を立てて、ミュージックビデオを作ってしまうような意外性があってもいいのだと。そこまでできる会社であることを知って、これまでの好きとこれからの仕事が一気につながった感じがしました」
ボカロでは作ることには関心を向けてこなかったものの、「最近になって、もしかしたら自分にもできたかもしれないと思った」と話す神藤。前田の激励を通して、仕事と好きなことが近づいていったとふり返ります。
神藤「今まではただ好きで流していた動画や音楽も、『これだけの量を見聞きするなかで、なぜこれに興味を持ったのだろう』と、自分の内面を深掘りするようになりました。『なぜ』を細かく言語化していくことが、自分が『エンターテイメントを作る』につながることがわかったんです。
今は小さな『なぜ』を消化して『できる』を積み上げ、『たくさんの人が楽しんでくれる世界』を作れるエンジニアになりたいと思っています」
自らの手でつかんだ知識と情報を土台に、配信者の活躍を支えたい(多田勇輝)
青山学院大学理工学部を卒業した多田勇輝(ただゆうき)。60年間2部リーグにとどまっていた大学のアメリカンフットボール部を一部リーグに昇格させた功績を持つ一方で、「共感で人の心を救う」仕事を志す、細やかな一面を持っています。
多田 「なんとなく部活の仲間が選ぶ業界で就職活動をしていたら、『君の人生をかけてやりたことは何だ?』と突きつけられたんです。そのときに学生時代、つらい思いをしていた自分を救ってくれた音楽やラジオに関わりたいという思いが解放されて。『プロデューサーという立場で、配信者の人生を変える仕事をする』というSHOWROOMの熱意に惹かれてこの会社を志しました」
「音楽を作り届ける人を見てきて、ずっとプロデューサーになりたかった」と話す多田。自社が生み出したアーティストと、東京ドームから配信することも夢ではないと話す声にも力が入ります。
音楽への思いはブレない一方で、公開1on1では様々なことを表面的には器用にこなしてきた過去をふり返り、「尖った強みがない」ことを打ち明けた多田。どうすれば身につけられるのかを前田に相談しました。
多田 「前田さんからは、『エンジニアであれば特定の領域で突き抜けた能力を身につけることが強みになるけれど、私が担当する営業では、広いジャンルで基本的な知識を身につけて、そのなかでも得意なことを強化していくことでが強みになる』とアドバイスを受けました」
前田は営業に必要な強みを、多田が学生時代にエネルギーを注いできた筋トレに例えたといいます。
多田 「エンジニアは、腹筋だけでも群を抜いて強ければ突き抜けられるけれど、営業は全身の筋肉をバランスよく強化してく筋トレが適切という話がわかりやすくて。『何か尖った強みを』と焦る気持ちがあったのですが、まず現場にいることや、実際の様子を見聞きすることに集中しようと思っています」
自身の弱みを、「何をするにも時間がかかる」と分析する多田。一方では量をこなせば成果は出せることも、アメフトや筋トレの経験から確信していると話します。
▲学生時代はアメフト部の副主将として活躍。未経験からのレギュラー獲得、厳しい筋トレと食事調整で20kgの体重増を行うなど、とにかくストイック
多田 「ゼロからの自分には時間を使って足を運び、一次情報に触れる機会を増やすことが何よりも大切であることがわかりました。そうして得た情報をいかせる人材になることで信用を重ね、『プロデューサーを任せたい』と思ってもらうことが目標です」
学生時代に育んだ、技術や熱意、分析力を武器に就職を勝ち抜いてきた3人。2021年4月の入社を前に、それぞれの強みに「好き」や「得意」をかけ合わせることで生まれる価値に気がつきました。これから身につけていくものだけでなく、これまで価値を感じてこなかった能力や経験すら強みにできる環境に、より大きなワクワク感を見出したようです。