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Amazon Linux 2 が発表されました。
Systemd対応など、RHEL6とRHEL7のような大きな変更になっています。
WordPressを動かしてみたとかは誰かがやるでしょうから、
今回はZabbixの視点からAmazon LinuxとAmazon Linux2の違いを見てみます。
※現在はAmazon Linux2 LTS Candidate となっており候補版ですので、LTSリリース時には変更になる場合があります。
MySQLが無い
Amazon LinuxではMySQL 5.6 を利用するために mysql56 パッケージを利用していましたが、
Amazon Lunux2ではMySQL5.6ではなく、mariadbがインストールされるようになっています。
yum コマンドでMySQLをインストールしようとすると以下のようにmariadbがインストールされます。
$ sudo yum install mysql
Loaded plugins: langpacks, update-motd
Resolving Dependencies
--> Running transaction check
---> Package mariadb.x86_64 1:5.5.56-2.amzn2 will be installed
--> Finished Dependency Resolution
Dependencies Resolved
=============================================================================================================================================================
Package Arch Version Repository Size
=============================================================================================================================================================
Installing:
mariadb x86_64 1:5.5.56-2.amzn2 amzn2-core 8.9 M
Transaction Summary
=============================================================================================================================================================
Install 1 Package
これに伴って、mysql-server等は無くなっていますので、自動構築スクリプトなどでのパッケージ指定の変更が必要です。
epelが参照できない
Amazon Linuxではepelを参照することで、fpingやiksemelパッケージをインストールしていましたが、
Amazon Linux2ではepelが参照できず、かわりにAmazon Linux Extras Repositoryというリポジトリが用意されています。
しかしAmazon Linux Extras Repositoryではepelに比べてパッケージが少ないため、足りないパッケージについては、独自コンパイルが必要になりそうです。
$ amazon-linux-extras list
0 ansible2 disabled [ =2.4.2 ]
1 emacs disabled [ =25.3 ]
2 memcached1.5 disabled [ =1.5.1 ]
3 nginx1.12 disabled [ =1.12.2 ]
4 postgresql9.6 disabled [ =9.6.6 ]
5 python3 disabled [ =3.6.2 ]
6 redis4.0 disabled [ =4.0.5 ]
7 R3.4 disabled [ =3.4.3 ]
8 rust1 disabled [ =1.22.1 ]
9 vim disabled [ =8.0 ]
10 golang1.9 disabled [ =1.9.2 ]
11 ruby2.4 disabled [ =2.4.2 ]
12 nano disabled [ =2.9.1 ]
13 php7.2 disabled [ =7.2.0 ]
14 lamp-mariadb10.2-php7.2 disabled [ =10.2.10_7.2.0 ]
このためZabbixインストールに必要な追加パッケージについては、Serverworksリポジトリでnon-supportパッケージとして公開を予定しています。
まとめ
Amazon Linux2用のZabbixパッケージ及び関連パッケージについては、現在テストを進めております。
準備ができましたら、あたらめてBlogでご報告いたします。
Amazon Linux2 ではinitからSystemdへの変更以外に、パッケージの変化が多きため
Amazon Linux2へのアプリ移行の際には、パッケージの差分にご注意ください。
特に標準リポジトリではなくepelから追加パッケージをインストールしていたような構成ではパッケージが存在しない可能性もありますので、
移行プロジェクトでは事前検証を行われることを推奨いたします。