国内1兆円を越えるインターネット広告市場において、直近の急速な市場成長を牽引している領域の一つに、「Eコマース(以下:EC)」が存在しています。
その舞台において、セプテーニの新たな事業拡張を行うべく日々奮闘しているのが、セプテーニの「Eコマース対策本部(以下:EC本部)」です。どんなメンバー・チームが、直近の躍進を支えているのか? この度は、EC本部の躍進のヒントを探るべく、計3回にわたりインタビューを実施しました。
第3回目の今回は、EC本部のキーマン、本部長の玉石和正氏に、事前に設定した4つの問いに対する考えや思いを寄稿してもらいました。
【プロフィール】
玉石 和正さん
2011年セプテーニに新卒入社。
入社以来、オウンドメディア活用(SEO・アクセス解析)、広告クリエイティブの最適化、各種デジタル広告のアルゴリズム研究、業務インフラの新規開発PMなど幅広く従事。 2017年10月、新設となるナショナルメーカー様向き合いの組織立ち上げに参画し、eコマースを軸としたナショナルメーカー様の販促支援を開始。多くの新規顧客を開拓し、同社のAmazon広告の取り扱いを0から国内代理店TOPクラスに成長させる。
2019年10月、eコマース関連のプロモーションニーズに特化した事業部門を新設。2020年10月、本部へと組織拡大し、現在はEC本部の本部長として、セプテーニの成長領域を力強くけん引している。
◆Q1.セプテーニにおけるECの立ち位置、および、存在意義とは?
弊社の経営理念は、「顧客ビジネスの成長のために、デジタルマーケティングの探究と創造を繰り返し、まだ見ぬ未来へと導くプロフェッショナル集団」です。弊社におけるECは、このミッションの実現に向けた、新領域の「探求」機能 ≒ いわば一つの新規事業開発に近い立ち位置を担っており、「ECをテーマにしながら顧客ビジネスを圧倒的に成長させる」ことが存在意義となります。
弊社のようなエージェンシーからECというワードが発せられると、昨今「EC広告を用いた売り場販促」のみが純粋想起されがちに感じています。対して、我々は先の通り、ECを顧客ビジネス成長の"いち手段"と捉え、広告/非広告、販促/宣伝などの垣根を分け隔てなく、ECというキーワードへ多面的に向き合おうとしています。同じ発想のもと戦う意思とアセットを持ち合わせることの出来るプレイヤーは、意外と多くないのではないか、と私は思っています。
セプテーニが事業の主軸にしているのは、広告ビジネスです。その前提で、私たちチームがECというキーワードへ多面的に向き合うのには、大きく2つの理由があります。
1点目は、シンプルに、顧客や市場の要請です。過去、多くのメーカー様とお取り組みをしてきた中で、メーカー様が追い求める究極的な結果は、「マーケットシェアの拡大」だと私たちは考えています。メーカー様やブランド様個々が置かれた様々な状況に対して、広告掲載をベースとした販促活動は、一つの選択肢にすぎません。よって、弊社の事業アセットを強みとしながらも、今後業容を着実に拡大し、顧客ビジネス貢献となるECの最大ポテンシャルを、我々ならではの形で引き出したい、という強い思いがあります。
2点目は、将来的に全社のビジネスに大きなインパクトを与えるためです。先述の通り、弊社におけるECは一つの「新規事業開発」の立ち位置を担っているため、従来事業の延長では難しい、非連続的な成長をもたらすことが必要です。そのためには、近い将来、従来事業(広告)とは軸の異なるムーンショット的な事業も、このチームから力強く生み出していければ理想ですね。
◆Q2.セプテーニのECチームで活躍することの、メンバーにとっての意義とは?
大きく分けると、①同じ市場に向き合うパートナー企業に共通した意義、そして②私たちチームに固有で存在する意義、の2つがあると考えています。
①については、特定サービスに限定せず広い視野でECを捉え、顧客ビジネス成長をリードできる自由度の高さ、これが何と言っても大きいかと思います。市場の注目度が高まる中、お客様ユニークな課題に即したプロモーションを自らの手で成功に導ける機会が、あちこちに転がっているところは大きいですね。
そして、②については、このチームが有している希少性の高いポイントが更に3つあると考えています。
1点目は、国内でも各カテゴリでTOPシェアを誇る、ナショナルメーカー様とのビジネスを主軸としていることです。年間売上額がときに1兆円を超えるようなメーカー様とのビジネスは、エキサイティングでありつつ、多くのステークホルダーを巻き込んでプロジェクトを進めていくことの難しさにも直面しがちです。これらを乗り越えて、顧客を力強くリードし、結果的に社会へインパクトを与えることができたとき、喜びが得られると考えています。
2点目は、電通グループとのパートナーシップです。セプテーニ同様、電通グループ主語でも、ECをテーマに幅広く活動が行われています。特に、商品観点では、先進的なテクノロジーやプロダクトも数多く開発・活用が為されている中で、これらをどう顧客ユニークな課題に当てはめ、価値として還元していくか、が今後一つの面白みになると思っています。
3点目は、とにかくチームの成長性が非常に高いということです。直近では、大手ECプラットフォーマ―での業務経験を積んだのちにジョインしてくれたメンバーや、前職で特定広告商品の運用プロフェッショナルとして活躍したのち、より顧客ビジネス成長への貢献を高めたい、という思いで仲間になってくれたメンバーもいます。セプテーニという一定規模の会社の中でありながら、新たな仲間が増えていくことに対する刺激や、事業とチームの成長をダイレクトに感じられる部分が、個人的にも日々の楽しさにつながっています。
◆Q3.今後どのような人材をECチームの仲間として迎え入れたいか?
考え方の観点では、安定よりも挑戦を貪欲に追い求める指向性の方に、是非ジョインしてほしいですね!不確実性の高いECという領域で、顧客ビジネス成長に貢献するチームで在り続けるためには、非常に重要な考え方であると思っています。加えて、個人ではなく、チームで協力し合う過程を楽しめるかどうか?も重視しています。私たちは、短期ではなく、中長期での事業/チームづくりに向き合うことをミッションとしているため、このマインドが非常に重要であると考えています。
経験やスキルの観点では、今のチームにない新しい視点をもたらしてくれる方をどんどん迎えていきたいですね。その観点では、私たちの大切なお客様のことを深く理解できる「メーカー企業」の立場からECに携わっていた方、大手ECプラットフォーマ―様での就労・実務経験がある方、エージェンシーではない立場から広義なECに関わられていた方、などとたくさんお話したいと思っています。直近、私たちチームの取り組み実績を噂に聞き応募して下さる方も増えており、今後のチーム拡大にワクワクする毎日です。
色々と書きましたが、「ECというテーマから、自らのオリジナリティを発揮して顧客ビジネスを成長させることをライフワークにしたい」そんなことを思っている方は、是非応募いただけると嬉しく思います!
◆Q4.今後の野望は?
定性表現になりますが、最終的には、弊社がECを駆使して提供するサービスが、メーカー様の事業活動において、一つの必要不可欠なものとなる世界観を目指したいと思います。また、ことEC領域において、海外から日本へ参入してくるプレイヤーは存在している一方で、その逆のパターンはまだまだ少ないのではないでしょうか。今後、ECから世界で勝負できるチームや事業を生み出し、セプテーニをさらに強い存在へと成長させていくこと、これが野望ですね。共感して下さった方、是非一度お話しましょう!