「やりたいことができなかった」という転職理由が危うい理由 | 株式会社セルバ
こんにちは。セルバ採用担当のゆうきです。面接で必ず聞かれると言ってもいい転職(離職)理由ですが、もちろん私も聞きます。その中で少なくないのは「自分のやりたいことができなかったから」。一見すると主...
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こんにちは。セルバ採用担当のゆうきです。
「御社で成長したいと思い、志望しました。」
採用の現場で、幾度となく耳にするこのフレーズ。
一見すると前向きで意欲的にも聞こえる言葉ですが、実は多くの企業にとっては“歓迎されない”ワードであることをご存知でしょうか。
なぜ「成長したい」が歓迎されないのか
無難な志望動機として使われやすく、自身の言葉で語っていない
他責的・主体性に欠ける印象
30代半ばを超えて言っていたら尚更厳しい
自己実現≠企業貢献
企業は「育ててもらう場所」ではない
成長できない企業も存在する
成長は目的ではなく結果
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「成長したい」と志望動機に書くと、なんだか意識が高く見える。だから、就活でも転職でも、つい使ってしまう。
このような、学生時代から刷り込まれた「無難な志望動機」として、条件反射のように使われているケースが少なくありません。
しかし、このような志望動機は自身の言葉で語っていないので、何も響かないのです。
「面接では自分の本音よりも、面接官ウケのいい回答をするべき」と考える人は少なくありません。実際、そのような人材を好む企業もあるでしょう。
しかし、主体性や自走力が求められる企業においては、その姿勢がマイナスに働くこともあります。
良くて「印象に残らない」、悪ければ「他責的で受け身な人」として見られてしまう可能性すらあるのです。
「この会社では成長できないと思った」という転職理由も、よく耳にするフレーズのひとつです。
しかしそれが本音であったとしても
「自分が気に入る環境でなかったのを都合よく言い換えているだけなのでは?」
「自分がやりたい仕事を会社がお膳立てしてくれなかったことに不満を抱いているだけなのでは?」
という印象を与えてしまうことがあります。
たとえば、思い描いていたキャリアパスや裁量が与えられなかったことを「環境のせいで成長できなかった」と語ってしまうと、他責的な気質や主体性のなさが垣間見えて、警戒してしまうことはあります。
20代前半の若手であれば、「成長したい」という言葉に対して多少は寛容に見られる傾向があります。
ポテンシャル採用や、将来性への期待も含まれるからです。
しかし、30代半ばを超えた中堅層が「成長したい」と言うと、見られ方はまったく変わってきます。
企業が中堅層に求めているのは「再現性のある経験」であり、これからの伸びしろよりも“今、何を任せられるか”が重視されるからです。
だからこそ、30代半ば以上の人は、未経験歓迎のポジションであっても「これまでの経験をどう活かせるか」を明確に語る必要があります。
企業は営利目的の組織です。「この人が入ると、組織にどんな価値をもたらすか」を基準に採用します。
だからこそ
この2つがセットで語られない限り、「自己実現のために自社を利用しようとしている」と受け取られてしまいます。
特に中途採用において、企業は「教育機関」ではありません。
「これまで何をやってきたか」をベースに、候補者が現場でどう貢献してくれるかを見ています。
極端に言えば、大学に向かって「勉強したいので、無料で入学させてください」と言っているようなものです。
教育機関である大学ですら、学費免除を受けられるのは成績優秀で未来有望な人材だけですよね。
それと同じように、企業も「育ててもらうこと」を前提に応募してくる人に対しては、その見返りとなるだけの理由を求めます。
もちろん、未経験の領域にチャレンジする場面はありますが、そのときに問われるのは「自分から学びにいく姿勢」と「自走力」。
本気で成長する人は、どんな環境にいても成長します。
理想的な研修制度がなかったとしても、ロールモデルとなる先輩や上司がいなかったとしても、自ら課題を見つけ、必要な知識を学び、行動に移す。
そういう人はどんな職場でも何かしらの成果を残し、その経験をもとに次のステップへ進んでいきます。
一方、「この環境では成長できない」と語る人の中には、自ら学ぶ・動くことをせず、周囲や制度のせいにしてしまっているケースが少なくありません。
とはいえ、「成長する人はどんな環境にいても成長する」というのは、労働環境がまともで、業績が停滞していない企業であるのが前提の話です。
企業自身が成長を諦めていたり、業績が振るわないにも関わらず現状維持を貫き、社員に挑戦の機会を与えないケースもあります。
トップの意向に従順なイエスマンばかりを評価する風土なら、問題提起や改善提案が歓迎されず、自ら考えて動くタイプの人ほど息苦しさを感じてしまうでしょう。
こうした「構造的に成長が難しい環境」、いわゆる“パープル企業”と呼ばれるような職場(ワークライフバランスは良好なものの、挑戦や変化を嫌い、現状維持と従順さが重視される組織)では、意欲ある人材ほど成長の余地を見出しづらくなります。
そのような環境に見切りをつけて転職することは、キャリアアップのためなら正しい行動です。
その場合は「この会社では成長できないと思った」で終わらせず、「どんな点が成長を阻害していたのか」「次はどういう環境で自分の力を活かしたいのか」を、誰にでも伝わる形で整理しておくことで説得力が出ます。
「成長したい」と思うこと自体は良いことです。
でも、成長はあくまで“結果”であり、それ自体を目的にするものではありません。
大事なのは
これらを具体的に語れるようにすること。
「成長したい」は、それ単体で“志望動機”になるものではないのです。
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