みなさん、こんにちは!
先日、日光東照宮で有名な三猿の絵付けがされた『九谷焼』の角皿を購入し、食卓が一層華やかになった誠勝の最上です。
九谷焼といえば、日本を代表する伝統工芸品の一つですが、今回はその伝統工芸に関連したサービスと、そこに込められた『当社の思い』をみなさんにお伝えできればと思います。
具体的には、誠勝は日本各地の伝統工芸品を守り、未来へ繋ぐために「伝統工芸品のアーカイブ構築&利活用支援」サービスを開始いたしました。
このサービスは、私たちのミッション「“文化を継承するアメーバ”を創る。」を具現化するもので、当社ミッションにも深く関わりがあります。
Wantedly読者のみなさま、特に26卒の学生のみなさまには、当社のミッションをご理解いただきたく、ぜひご一読いただければと思います。
ー「伝統工芸品のアーカイブ構築&利活用支援」サービスとは?
このサービスは、誠勝が伝統工芸品の研究や教育を目的としたアーカイブ化に関心のある大学様と、伝統工芸品の老舗企業様を仲介し、認知拡大までを支援するサービスです。
具体的には、以下4つのフローを通じて、デジタル化、アーカイブ化、認知拡大まで、長期的な伴走でトータル支援することを目指しています。
この取り組みが広がるほど、教育・デジタル化・資料整理・認知広報、あらゆる段階で仕事が発生するため、それだけキャリアの多様性も発生することになります。
ーどういった経緯で始めたのか?
近年、老舗の伝統工芸企業様から「伝統工芸品のアーカイブ化を検討したい」というご相談をいただく機会が増えています。しかしアーカイブ化を検討していく中で、ランニングコストとなるシステム利用料の捻出が課題となり、アーカイブ化を断念する企業様が少なくありません。
私たちの力不足により、歴史ある伝統工芸品を保護する貴重な機会を活かすことができなかったことに、歯がゆい思いを何度もしてきました。
他方で、産学連携教育などを通じて、大学等の教育機関とお話させていただくと、研究や教育で用いた史資料を教育機関内のデジタルアーカイブに保存する取り組みがあり、伝統工芸品に関する研究やアーカイブ化を実施したいという教育機関が存在することが分かりました。
そこで当社はこのサービスを通じて、伝統工芸品のアーカイブ化を希望する老舗伝統工芸企業様と大学様の「橋渡し」をさせていただくことで、次世代に多くの文化を残し、さらにそこから「次の文化」が紡がれていく取り組みを進めることにしました。
導入事例:伝統工芸品のデジタル化
九州大学様/有限会社丸久商店様
ここで、みなさんに事例をご紹介いたします。
明治時代から続く注染製品問屋である有限会社丸久商店様と、九州大学大学院芸術工芸研究院で「情報編集デザイン×伝統工芸」をテーマに研究されている池田美奈子准教授が協力して、注染の型紙のデジタル化を進めています。誠勝では、有限会社丸久商店様が数多く保管する注染の型紙のデジタル化をお手伝いさせていただきました。
「研究のためのデジタル化」「産業資源保存のためのデジタル化」と両者が連携していない状態になってしまっては、先述のようにコスト面で伝統・文化の継承が断念する事態になりかねません。
しかし本事例のように、産学の両者をつなげて多様な目的・視点で「利活用」を考えることで、後世に伝える貴重な技術・史資料価値の「深み」が増します。そして「利活用」のバリエーションが増えるほど、自走的に文化が継承されるーーすなわち、“文化を継承するアメーバ”が増えていくのです。
こうした一つ一つ意義を感じながら、取り組んでいける仕事こそ、「“文化を継承するアメーバを創る。」というミッションを掲げる、誠勝の仕事の醍醐味と言えるでしょう。
おわりに
繰り返しになりますが、私たち誠勝は、「“文化を継承するアメーバ”を創る。」というミッションを掲げ、デジタルアーカイブが自走的に構築され、誰もが当たり前に利活用できる社会の実現に取り組んでいます。
このミッションを実現するために、今回開始した「伝統工芸品アーカイブ構築&利活用支援」サービスを通じて、成功事例をさらに増やしていくことが重要です。
誠勝では、次世代に多くの文化を残し、さらにそこから「次の文化」が紡がれていくための「橋渡し」的な役割を共に担っていただける方を募集しています。
また、この新サービスに対する私たちの思いや背景に、少しでも関心をお持ちいただけた方は是非フォローをしていただけますと幸いです。