SEESAWで活躍するデザイナー・中島さんは、Webやグラフィック、映像制作まで幅広い領域に挑戦し続けています。前職では社内制作を手がけながらも「もっとデザインに向き合いたい」との思いでSEESAWへ。入社後はブランドの根幹を言語化するプロセスやアートディレクションにも挑戦し、着実に経験を重ねています。
今回は、中島さんが語るこれまでの歩みと、SEESAWで描くこれからの挑戦についてお届けします。
──いまSEESAWではどんな仕事を担当していますか?
デザイナーとして、Webやグラフィックの制作を中心に担当しています。業務の大半は手を動かしてデザインを仕上げることで、全体の7割ほどを占めています。一方で、進行管理やアートディレクションに近い役割も担っていて、おおよそ3割くらいはそうした業務です。
Web制作では、ランディングページやコーポレートサイトを手がけています。直近では、ToC向けのドッグランのサイトを制作しました。グラフィック領域では、ロゴのデザインや広告のキービジュアルを担当しています。さらに、映像制作に関わる企画コンテの作成なども行っており、幅広くデザインに携わっています。
──SEESAWに入るまで、どんな経歴を歩んできたのでしょうか?
前職ではシステムベンダーの事業会社に所属し、社内受託のような形でWeb制作を担当していました。ワイヤーフレームの作成からWebデザイン、さらにはコーディングまでを一貫して担っており、Web制作に特化した仕事でした。
その前はアパレルの販売員として働いていました。高校を卒業してから3年半ほど店舗に立ち、接客や販売を経験しました。その後、デザインやWeb制作に興味を持つようになり、オンラインスクールに通いながら転職活動を進めたのです。
デザインの道を選んだ大きなきっかけは、当時目にした「UNDERLINE」という大阪のWebデザイナー徳田優一さんのサイトです。そのサイトがとてもかっこよくて、「自分もこういうデザインをつくれるようになりたい」と強く感じました。実は中学生のころから「Webデザイナーになりたい」という夢を持っていて、それを叶えたいという思いが原動力になっています。
──数ある会社の中で、なぜSEESAWを選んだのですか?
前職ではWeb制作がメインで、設計やコーディングもやっていたのでデザイン業務は全体の半分ほどしかありませんでした。今後はデザイナーとしてもっと力をつけたいと考え、自分の業務を100%デザインにあてられる環境を探していました。
SEESAWを選んだ一番の理由は、制作実績の質の高さです。公開されているプロジェクトを見て、ここなら質の高い仕事やデザインが求められ、その中で取り組むことで自分のレベルも自然と引き上げられるのではと感じました。環境を選べるのであれば、量よりも質を重視したいと思っていたので、SEESAWはまさに自分の考えと合致していました。
転職活動ではいくつかの企業を受けましたが、内定をいただいたのはSEESAWともう一社の事業会社でした。比較したときに、SEESAWはよりデザイン業務に特化できる環境だと確信し、ここで挑戦したいと決めました。
──実際にSEESAWへ入社してみて、どんなことを感じましたか?
採用情報を見たときに、これまでの経験を活かせる領域と、未経験に近い領域の両方に携われると書いてあったので期待していました。実際に入社してみると、その想定以上に幅広い業務に関わることができています。
私の場合はこれまで多く経験してきたWeb案件が中心なのですが、ロゴや広告のキービジュアル制作など、自分の経験が少なかった領域にも入社直後から参加することになりました。その際には、同じチームに経験豊富なメンバーがいたので、このようにサポートを受けながら新しいことに挑戦できるのが大きな安心感につながっています。
また、複数の案件を同時並行で進めることで、短期間に多くの経験を積めている実感があります。ただ一方で、振り返りの時間をしっかり取る余裕はまだ少なく、「成長できている」と思う反面、自分自身に対して自信を持ちきれない部分もあります。
──SEESAWに入ってから新しく習得したことはありますか?
新しく習得したことは「企業価値をどうデザインに落とし込むか」という視点でした。SEESAWではブランドストラクチャーやMVV(Mission・Vision・Value)をもとに、機能的価値と情緒的価値を整理し、ブランドのコアを定義します。そのフレームを理解し、活用しながらアイデアを出したり制作につなげたりできるようになったのは大きな学びです。
実際、前職では決裁者の方と直接やり取りをしながら制作することはありましたが、「ここをもっと直してほしい」といった現場目線のリクエスト対応が中心でした。本質的な価値を言語化し、そこからデザインを組み立てていくアプローチは初めての経験でした。
ブランドの指針を言葉で整理し、それを軸にデザインを作り込んで提案できるようになったことで、企業側が納得できるアウトプットにつながっていると感じています。論理的に裏付けがある左脳的な側面と、感性に訴える右脳的な側面の両方から、より良いデザインを届けられるようになったのは大きな成長だと思います。
──これまでの仕事の中で、特に印象的だった案件はありますか?
三浦市にあるドッグラン「ドキドギ」のプロジェクトが特に印象に残っています。ロゴ制作からWebサイト制作、さらには撮影まで幅広く関わりました。
動物の撮影は初めてで、とても新鮮でした。モデル撮影の経験はありましたが、屋外で犬たちを相手に臨機応変に進めるのとは少し違います。幸い天候に恵まれ、飼い主さんがリードしてくれたおかげで、自然体でかわいらしい姿を写真に収めることができました。カメラマンさんをアサインし、事前にロケハンをして必要なカットを整理した香盤表を作成し、ディレクションも担当しました。Webに掲載する写真として、どんなシーンが求められるのかを整理したうえで臨んだ撮影は、とても勉強になりました。
ロゴは既存の書体を使わずに一から作字しました。文字に動きやワクワク感を持たせるため、太さや形に変化をつけ、尻尾の要素を取り入れるなど遊び心を加えています。カタカナのロゴも同じトーンで制作し、統一感を与えています。今回は感性を重要視されるクライアントに寄り添いながら、一緒にイメージを形にしていくプロセスはやりがいを感じられました。
ドキドギ(DOKI DOGGIE)詳しい制作事例の解説はこちら
──SEESAWのメンバーは、どんな人たちですか?
入社して1年半ほど経ちますが、本当に優しい人ばかりです。特にデザイン部のメンバーは価値観や人となりが似ていると感じます。穏やかで、人の気持ちを汲み取ったり、誰かを傷つけないように言葉を選んだりと、とても温和で思いやりのある人たちです。その一方で、デザインに対しては良い意味での執念や情熱を内に秘めていて、真剣に向き合っている姿勢に刺激を受けます。
趣味はそれぞれ違っていて、音楽やアニメ、2.5次元舞台やVtuberが好きな人もいれば、デザインそのものが趣味で、空き時間も作品づくりに没頭している人もいます。副業や個人ワークをしているメンバーも多く、会社の案件ではあまり多くないエンタメ系の案件を受けていたり、カフェのメニューをデザインしていたり、イベントに出展していたりと活動の幅が広いです。そうした多様な興味や経験が、チームに新しい刺激をもたらしていると感じます。
──平均的に、どのようなスケジュールで1日を過ごしていますか?
1日のうち、2〜3時間はミーティングにあて、それ以外の時間は基本的に制作業務に集中しています。常に複数の案件が同時進行しているので、「A案件のデザインを進めつつ、B案件のクライアントに連絡する」といった具合に、いろいろな業務を並行して進めています。
勤務形態としては、週に2日はリモートワークが可能なのですが、私は基本的に出社して仕事をしています。デザイナー陣は比較的リモートを選ぶ人が多い印象ですが、オフィスは静かで集中できる環境ですし、私は現場にいる方がメリハリを持って働けています。
残業については、時期によって波があります。繁忙期は案件数が多く負荷がかかるため、いまは比較的残業が多い状況です。ただ、落ち着いている時期は残業も少なく、平均的な残業時間は公開されている数字どおり(25〜30時間程度)。休日出勤は繁忙期には発生しますが、その際はきちんと代休を取るようにしています。現在は6件の案件を並行して進めており、タスク管理の重要さを日々実感しています。
──これから挑戦したいことや、達成したい目標はありますか?
これからは、アートディレクターとして進行できる案件をもっと増やしていきたいです。現在はデザイナーとして手を動かす業務が中心ですが、最近はアートディレクターとして関わる案件も少しずつ増えてきました。
例えば、ある動画案件では自分がADとして入り、手を動かしながらクライアントと折衝を重ね、課題解決に取り組んでいます。実際にコミュニケーションを重ねる中で学びが多く、ただデザインを作るだけではなく、クライアントの要望や本質的な課題を捉えながら進められていると実感しています。こうした役割を担える場をさらに増やしていきたいと考えています。
また、外部パートナーと協業し、クライアントとパートナーの間に立ってディレクションをする機会もありました。先日は動画の制作を映像制作会社へディレクションしながら行いました。絵コンテを自分で作るのはSEESAWに入ってからが初めてで、先輩の宮本さんに壁打ちしてもらいながら、ナレーションの付け方やコンテの作り方を教わりました。さらに経験を積み、アートディレクターとしての比重をさらに高めていきたいです。
──SEESAWには、どんな人が合っていると思いますか?
一言でいうと「諦めきれない人」だと思います。SEESAWのメンバーはみんなデザインが好きですが、美大出身者ばかりというわけではありません。それぞれの背景は違っていても、共通しているのは「もっと良いものをつくりたい」という強い気持ちです。
反骨精神を持ちながら、向上心や探究心を大切にしている人が多いと感じます。新しいことに挑戦する機会も多いので、そうした状況を楽しめる人にはとても合う環境です。デザインに真剣に向き合い続けたい人にとって、SEESAWは大きな成長の場になると思います。
SEESAWではデザイナーを募集中
デザイナーとしてさらなるステップアップを遂げたい、幅広く本質的なデザインができる環境にいきたい方、SEESAWで一緒に働きませんか?Webデザインやグラフィックデザインの領域で会社員としてデザイナーを2年ほど経験していれば、どなたでもご応募可能です◎
全ての選考はカジュアル面談から始まるので、お気軽に「話を聞きたい」を押してください!お待ちしております!