SATUDORA | WORKS[ブランディングの成功事例] | EIGHT BRANDING DESIGN
エイトブランディングデザインのWORKS紹介ー北海道のドラッグストア「サツドラ」のブランディングデザイン。
https://www.8brandingdesign.com/works/contents/medical/satudora/
みなさんこんにちは。
今回はサツドラホールディングス株式会社の根幹である、株式会社サッポロドラッグストアーのブランドコンセプトについてお届けしたいと思います。
元々社名や店舗名は「サッポロドラッグストアー」を使用していましたが、現在ホールディングスの会社名にも、店舗名にも「サツドラ」が使われています。
サッポロドラッグストアーが「サツドラ」になった日のことを、今回はお伝えします。
サッポロドラッグストアーの創業は1972年。
中学時代に、母親の病気を治した「薬」との出会いから薬屋になることを決心した創業者の富山睦浩が、
「健康をサポートするための薬屋でありたい」
「人びとの安心・平和な暮らしを願い、商いを行いたい」
という想いでわずか15坪の小さな薬店を出店したのがはじまりです。
1972年12月 第1号店となる手稲店オープン
多くのお客さまにお越しいただき、長蛇の列ができました
第2号店となる円山店を1973年8月にオープン
1984年8月には円山店を移転オープン
当時赤い看板で店舗名と共に掲げていたのが、
薬屋のイメージである”緑の十字”、平和の象徴である”鳩”をモチーフにデザインしたサッポロドラッグストアーの鳩のロゴマークでした。
店舗を出店し続けていく中で、「お客さまにあたたかいイメージを持ってもらいたい」という想いから緑十字マークの角を丸め、さらにカラーも元々のベースである緑色から、お客さまに清々しいイメージを与える青へと変化を加え、デザインの原型が完成したのです。
1989年7月にオープンしたパセオ店では
青地に緑のロゴマークを掲げていました
こうして生まれた鳩のロゴマークは「SAPPORO DRUG STORE」の看板と共に、多くのお客さまに私たちの名前を知っていただくきっかけとなりました。
2011年頃放映していたCM「あなたの街のくすりやでいたい」。
道内各地の店舗をロケ地とし、撮影当時の店舗
函館日の出店、浜頓別店、江差柳崎店、
利尻店、森店、朝里店(現在は移転し営業中)、
函館川汲店、宝来店、小樽緑店、洞爺湖旭町店、中の島店の
11店舗が登場しました。
創業から40年以上が経ち、150以上の店舗を構えるようになったと同時に、同業他社との差別化を真剣に考えなければならない段階を迎えていました。
道内3社でシェア80%を超えるほど寡占化の進む北海道のドラッグストア市場で、3社がいずれも赤をベースにした看板を掲げ、ポイントカードを行うなど個性の違いがお客さまに伝わりづらかったのです。
ドラッグストアの中の1つではなく、
「ドラッグストアという業態の枠を超えお客さまに集まっていただける存在になりたい」
その想いで生まれ変わることを目的にリブランディングプロジェクトが2012年7月から始まり、2013年1月に西澤明洋氏率いる「エイトブランディングデザイン」社とのプロジェクトが始動しました。
自分たちが他社と比較したときに明らかになっている「強み」「弱み」「特徴」…etc.の抽出を行い、ブランドの核となるコンセプト(概念・宣言)とステイトメント(声明)を言葉にすることを行っていきました。
集めた課題の選考過程の様子。
各部署からそれぞれの立場のスタッフが参加し、
骨子となるコンセプトの抽出には多くの時間を割きました。
ブランド名にはあえて新名称を検討することなく、創業以来お客さまに親しんで呼んでもらっていた愛称の「サツドラ」に決定。
お客さまに違和感なく、これからも「サツドラ=くすりや、ドラッグストア」という認識は変えないまま、新たなブランドとして受け入れて頂けるようにしました。
次に取り組んだのは上記の言葉を広く認識してもらうための伝え方。
鳩のマークにあった「あたたかさ」「清々しさ」は残しながら、”楽しさ”を加えて新しいロゴマークの開発を行いました。
楽しさや親しみやすさといった印象はもちろん、他業種との差異化も視野に形状と色の審議を繰り返し行いました。
数々のディスカッションと想いを重ねて、
2016年6月2日(木)サッポロドラッグストアーは「サツドラ」に生まれ変わりました。
ブルーと黄緑の2色のプラスが並んだロゴマーク。
ブルーのプラスは、薬局に端を発する会社の歴史を「+」という形状で表現し、鳩のマークのブランドカラーである紫がかった「青色」を受け継ぎました。
黄緑色のプラスは、「いつもの暮らしに楽しさをプラスする」という意味を「+」に込め、コンセプトでも明確に打ち出している北海道の大地や楽しさを想起させる明るい「黄緑色」を採用しました。
この2色のプラスは、創業以来北海道の地で培ってきた「サツドラ」ブランドを基盤とし、今後の更なる飛躍への思いを込めたマークです。
リブランディング後オープンしたサツドラ旭ヶ丘南8条店
ブランドコンセプトを表現したフラッグシップ店であるサツドラ江別錦店
2020年6月に改装オープンしたサツドラ北8条店
2階にはインキュベーションオフィスEZOHUB SAPPORO
3階にはサツドラホールディングス本社が入る
皆さんが日々生きていく中で過ごしている日常の「いつも」。
その日々の暮らしに寄り添い、
私たちサツドラがあることでみなさまの「いつも」が楽しくなる。
そんな存在になるために、これからも精進してまいります。
おまけ^^
今は無きロゴ入りレジ袋の共演です^^
※本ストーリーはサツドラホールディングス公式note編集部による記事を転載致しております。こちらもぜひチェックしてくださいね!