SARABiO温泉微生物研究所 採用広報担当です。
今回は、畜産・水産養殖分野において当社の中核を担う独自原料『RG92』について、事業責任者の松村にインタビューを行いました。
「RG92──その可能性は動物の健康にも」
ーーまず、『RG92』が飼料として活用されるようになったきっかけを教えてください。
松村 もともとはヒト向けのヘルスケア領域で長年研究してきたRG92ですが、2021年4月、新型コロナウイルスの感染リスクを53%以上低減する可能性があると産経新聞に取り上げられました。その記事でRG92の抗炎症作用にも触れられていたことから、畜産飼料メーカー様から「ブロイラーの腸管炎症に活用できないか」とお問い合わせいただきました。これが動物分野へ進出する忘れられない第一歩となりました。
「水産養殖の現場で明らかな成果──RG92の実力」
ーー水産分野では、どのような取り組みをされていますか?
松村 水産養殖業界では、歩留まり率や増肉効率の改善、過密養殖環境によるストレス軽減が重要な課題です。RG92はプレバイオティクスとして腸内環境を改善する機能を持っており、水産養殖の生産性向上に大きく貢献しています。
ーー具体的にはどのような成果が出ていますか?
松村 例えばある魚種では、RG92投与前に増肉係数が3.0だったのが1.57にまで改善され、生産者様からは「50年の養殖経験で初めての成果だ」と感動のお声をいただいています。また別の魚種では、歩留まりが50%から85%まで劇的に改善され、年間生産量も4年で1万尾から8万尾へと大幅に増えました。RG投与中の魚種ですが、醤油など何もつけなくても旨味を感じる非常に美味しいクオリティになっていて、地元で食べた人から大変好評の声を頂きました!こうした現場からの嬉しい報告が次々と届いています。
「畜産でも『腸内環境』へのアプローチが鍵」
ーー畜産分野での取り組みについて教えてください。
松村 RG92は腸内善玉菌の餌となり、腸内環境を整える働きを持っています。実際に子牛の下痢発生率が劇的に改善し、栄養吸収効率が向上した結果、113%という顕著な増体率を達成しました。養豚や養鶏でも同様の効果が確認されており、飼料効率の改善や下痢・炎症の抑制に役立っています。
「牛のゲップを抑えることで地球環境の未来を変える──持続可能な社会への挑戦」
ーー今後の展望について教えてください。
松村 牛は年間で約100kgのメタンを排出し、家畜全体では人為的な温室効果ガス排出量の約10〜15%を占めています。RG92は牛の第一胃内に作用し、メタン生成を抑える可能性があることから、実現すれば持続可能な畜産モデルの構築に大きく貢献できます。
「『誰かのために』というオーナーシップを持った人と働きたい」
ーー最後に、未来の仲間へのメッセージをお願いします。
松村 「人間大事」「日々に挑み、未知を楽しむ」──これは私たちが大切にしている考えです。これからの時代を牽引するのは、人を尊重し、変化を自らの成長機会と捉えられる人材です。SARABiOには10年分の成長を1年で手に入れられる環境があります。それは自分自身が進化し続けることに直結します。
誰かの課題を自分ごととして真摯に捉え、解決に全力で取り組むこと。その積み重ねが社会全体を前進させます。そんな価値観を共有できる仲間とともに、私たちは未来を切り拓いていきます。
SARABiO温泉微生物研究所は、あなたの挑戦を全力で応援します!