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【取締役対談】創業3年で社員数たった2名に・・・僕らが信じた「ピンチの価値」

今年の秋で9期を迎えるサクラグ。社員数が100名に迫り、10周年も見えてきた今、あらためて創業期からのストーリーを振り返ります。代表が「暗黒時代」と呼ぶ3年間、そして会社の存続危機をどう乗り越えてきたのか?今だから語れる当時のこと、現在の想いを代表遠藤×取締役木村の豪華トップ2対談でお届けします!!

遠藤 洋之  1983年生まれ。千葉県出身。2012年、29歳の時に在籍していた会社より独立し、株式会社SAKURUGを設立。若手起業家の世界的ネットワークであるEO(Entrepreneurs’ Organization、起業家機構)Tokyoの第24期理事。
木村 昭良  1990年生まれ。東京都出身。在学中に友人らと学生起業しビジネスの楽しさ、難しさを学ぶ。2013年、株式会社SAKURUG入社。2017年に国家資格キャリアコンサルタントを取得。2018年、28歳で当社取締役に就任。

最初からキムには信頼感があったよね

木村:遠藤さんと最初に会ったのは会社近くのカフェでしたね。

遠藤:当時は会社に会議室もなかったからね〜

木村:第一印象は、兄貴っぽい雰囲気の人だなと。緑のポロシャツ着て、足首にミサンガしてましたよね。

遠藤:2013年。当時キム(木村)は23歳になる年で、俺は30歳の年か。

木村:遠藤さんは29歳で起業して、会社はもうすぐ設立1年になる頃でしたね。ただ僕、その日面接で話した内容をあんまり覚えてなくて。。

遠藤:あれ、そうなの?俺は鮮明に覚えてるよ!まず、9月の暑い日だったんだけど、キムのエージェントさんが待ち合わせ場所を間違えてて、2人して汗だくで走ってきた。

木村:(笑)

遠藤:で、今思えば既にキムの片鱗が見えてたんだけど、面接でやたら抽象度の高い質問ばっかりしてきた(笑)。でも、話すこと、考えてることが自分に近い部分はあるなって感じたかな。


遠藤:いざ入社したら、入って2週間で大きな契約をとってきてくれたり、活躍してくれて。誰に期待をかけていくのが会社にとっていいのかなと考えたときに、キムだなとは思ってた。

木村:当時、遠藤さんと僕含めて社員は4人でしたよね。プラス、インターンが10人くらい。

遠藤:キムが入ったばかりのときに、当時の親会社の社員総会で会社が留守になるタイミングがあったよね。そのとき俺、会社の鍵をキムに預けたの

木村:ありましたね〜

遠藤:当時からなんか信頼感があったんだよ、キムには。あとさ、キムが先輩社員と非常階段で喧嘩してたこともあったよね(笑)

木村:今思うと本当に取るに足らないことでしたね(笑)。電話のかけ方とか、そんなことでした。

気付けば社員は自分たちだけ・・・サクラグの暗黒期

木村:いよいよサクラグ暗黒期の話です。

遠藤:何が暗黒かって、もう全てだよね(笑)

木村:最初の危機は、まだ僕が入社する前だったんですよね?

遠藤:そうそう。経営の危機は全部で3回あって、最初のは起業して7,8ヶ月経った頃。資本金500万で始めたんだけど、立ち上げのもろもろであっという間に減っていっちゃって。ただ、このときは人事を尽くして天命を待つって感じで、とにかく目の前の仕事に集中して頑張ってたら、大きめの契約がぽんぽんと決まって、まあ、なんとかなった。

木村:で、あとは僕も知ってるのが2回ですね。なかなか社員が定着せず退職が重なって、実質遠藤さんと僕の2人だけになったこともありました…。

遠藤:ちなみにその時いたインターン生2人が、遠藤さんと木村さん(笑)

木村:奇跡的に僕らと同じ苗字でした(笑)

遠藤:この時、俺は裏でMBO(=マネジメント・バイアウト)の金額交渉とかめっちゃ動いてたから、すげー不安だったのは覚えてる。本当にこの会社買い戻して大丈夫か?みたいな。

木村:経営の危機以外のトラブルもたくさんありましたしね。でも結局、経営の危機に直面したときに何か特別なことをしたかっていうと、そうではないですよね?

遠藤:うん。目の前にある仕事をただ地道にコツコツやる。これが全て!

木村:僕が遠藤さんを尊敬してるのってまさにそういうところです。我慢強さとか、粘り強さ。

遠藤:でもさ、キムはこれだけのことがあっても創業者である俺と一緒にいれる、ついてきてくれてるっていうのはすごいよね。自分にはできないなって思う。


2人でいいと思った人だけ採用しよう

木村:でもホント、色んなメンバーが出たり入ったりしてたあの時期に学んだことって大きかったですよね!

遠藤:うん。まず第一に「合わない人を採ってはいけない」!!

木村:そうですね〜(笑)

遠藤:そのあたりからキムに採用に加わってもらうことにしたんだよね。もともと俺が1人でやってたんだけど、あるときキムにも面接入ってもらったら、人の裏側を見る目がすげーなと思って。

木村:面接で喋ったときの印象を、これまで過去見てきた人に照らし合わせると、おのずと見えちゃいます。

遠藤:それ以降は“2人でいいと思った人だけ採用しよう!”っていう方針にしました!

木村:2016年ごろですね。その頃入社してくれたメンバーが今、マネージャーだったりリーダーになってくれてるのは、本当に嬉しいです!!

未来を見せる遠藤、今を受け止める木村

遠藤:メンバーのフォローに対する姿勢は、俺とキムではけっこう違うよね?

木村:僕は“最低限の安全欲求”を満たしてあげたいなって姿勢で接してます。メンバーに何かあったときに、“知ってくれている”存在でいたい。

遠藤:俺はわりと“今の悩みなんて、3年後の自分から見たらすげーちっぽけなことなんだから、悩んだってしょうがないじゃん!”ってタイプだから。悩んでる人にそう言っても根本的な解決にはならない(笑)。ただ、昔から“遠藤さんと話すとモチベーションが上がる”って言ってもらうことが多いから、想いを伝えるってことが得意なのかな。

木村:遠藤さんは相手に未来を見せる人ですよね。対して僕は相手の今を受け入れる役

遠藤:キムがそういう時に心がけてることってなんなの?

木村:人によってボトルネックが必ずあるので、言葉の裏にあるものを見ようとしてます。結構相談ごとって、具体的な部分は伏せたままされることも多いんですよ。でも、例えば相手と話す中で“寂しくて”とか“悲しくて”みたいな感情のワードが出てきたら、その裏側に一歩踏み入れることを心がけてます。聞いちゃいけないラインを慎重に探りながら、ですけど。

「社会のために」って綺麗事みたいな言葉を今は心から言える

木村:僕が遠藤さんに初めて怒られたときのことって覚えてます?

遠藤:ん?なんだろ?

木村:「もっと人を大切にしろ」って言われました。とある仕事関係の飲み会で、ご一緒した方にきちんと感謝を伝えられてなくて…僕も若くてちょっと調子乗ってたんでしょうね(笑)。そしたらその後、すげー怒られました。今のサクラグのカルチャーにも“感謝”ってありますけど、その頃から繋がってると思います。遠藤さんは、ホスピタリティーとか、人への感謝とかがすごくある人だから。

遠藤:そっか。でも、この会社の今があるのは、お互いの気持ちの成長が同じタイミングだったってことがすごく大きいと俺は思ってるんだけど。

木村:会社とか仕事に対する向き合い方ですか?

遠藤:そうそう。俺はもともと、自分の成長のために起業しちゃったタイプなんだけど、それだけじゃ会社は伸びないんだよね。

木村:社会のために、がないと。

遠藤:うん。俺は最初そこに気づけてなかった。でも仕事しながら2人の中で、志向、ビジョン、見てるものが少しづつ変わってきて、今は“社会のために仕事してる”って堂々と言える。綺麗事みたいに聞こえるかもしれないけど、それをうわべだけじゃなく心から言えるようになった。2人のこういう価値観の変化が、そのまま会社の成長に繋がってきたんだと思う。


僕らは運がいい

遠藤:これまで会社の危機とかトラブルとか本当に色んなことがありつつ、それでもキムはずっとついてきてくれてるわけだけど、当然キム自身にも色んな想いがあったわけでしょ?

木村:そうですねえ。退職する人に“木村さんも辞めないの?”って言われたこともありましたけど…

遠藤:うん。

木村:でも、“ピンチはチャンス”ーー色んな人が言ってるから聞き慣れた言葉になっちゃってるかもしれないけど、本当にそうで。ピンチになったら、その先には自分か、会社か、世の中に何かハッピーなことがあるんじゃない?って思ってるんですよね。結果、どうにかなる!運がいいよね、って笑ってる未来を見てます。

遠藤:俺とキムは特に運がいいからね!

木村:そうなんです(笑)

遠藤:会社としては、もう2,3年である程度のところまでいけるはずなので、メンバーにはこれから恩返しをしていこうと思ってます。ずっとついてきてくれているメンバーには、最低でも同世代と比べてなかなか就けないような立場になってもらう予定です!

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