和歌山市でリモートワークしているTsumuraのもとに、渋谷から代表の遠藤とメンバーのUchidaとSeoが訪問。月に一度ほど、渋谷本社から異なるメンバーが和歌山市を訪れ、リアルで会議や業務を行っています。普段はオンラインで行うやり取りも、実際に顔を合わせることで効率よく進み、雑談や相談の中から新しいアイデアが生まれるのが大きな魅力です。
今回は、「ディビジョン横断みらい会議」を開催し、普段はなかなか顔を合わせることのないメンバー同士が直接話すことで、部門の枠を越えたコミュニケーションを楽しみました。今回のテーマは、「部門を越えて、一緒に挑戦してみたいこと」。各ディビジョンが現在取り組んでいることや課題感を共有しながら、自由にアイデアを出し合いました。
会議後は、施設「くつろぎたいのも山々」でのBBQや焚火、テントでの宿泊も体験。翌日はコワーキングスペースで一緒に作業し、業務と交流の両面を楽しむ1泊2日の和歌山市ワーケーションとなりました。以下のような方々の参考になれば嬉しいです。
・リモートワーク主体のチーム運営者
・社内コミュニケーションやチームビルディングに課題を感じている方
・ワーケーションの導入を検討している方
・プロフィール
Uchida
福島大学在学中に内定者インターンを8か月経験し、2022年4月に新卒入社。2年目で福岡支社立ち上げメンバーに抜擢され、リーダーに就任。
現在はSangoport事業の営業とキャリアアドバイザーを兼任し、新規事業の立ち上げを準備している。
Seo
2024年新卒入社。プロダクトディビジョン所属。Sangoportのシステム開発や、社内システムの運用・保守を担当。クライアントの開発にも携わっている。また、社内部活動としてハッカソン部を立ち上げ、新規事業やプロダクトの創出を目指す。
Tsumura
カーディーラーで受付事務を経験した後、2021年に中途入社。現在はセールスサクセスチームに所属し、営業事務全般に加え、広報、法務、内部監査など多岐にわたる業務を担当している。多様な役割を通じて社内の調整や業務改善に取り組み、常に新しいことを学びながら、柔軟に業務に向き合っている。
目次
ディビジョン横断みらい会議から見る、各ディビジョンの挑戦
ディビジョン横断で挑戦したい「みらい」について
「くつろぎたいのも山々」でのアウトドア体験
コワーキングスペースで業務
ディビジョン横断みらい会議から見る、各ディビジョンの挑戦
Tsumura:まずは各ディビジョンの今やっていることや挑戦していることをシェアし合いましょう。Uchida君からお願いします。
Uchida:僕は、Sangoport事業の営業がメイン業務です。Sangoportは、多様な『はたらく』を実現するためのHR支援の事業です。たとえば子育てや介護、国籍や障がい、ライフステージの変化といった理由で働きづらくなっている人たちが、ちゃんと活躍できるように環境を整える支援をしています。そうすることで、せっかくの人材が流出してしまうのを防ぐのが狙いですね。人材紹介や人事コンサル、RPO、派遣、Web制作など、クライアントの課題に合わせて幅広くサービスを提供しています。あとは面接代行もやっています。具体的には、事業責任者のMoritaがコンサルとして企業の中に入って課題を整理して、僕がコミュニケーションを引き継ぐかたちです。採用担当を社内に置いていない企業に対して、面接や候補者とのやり取りなど、採用に関わる部分を支援をしています。
Tsumura:なるほど、そういう形で進めてるんですね。
Uchida:採用支援の一環で、エージェントとの協業にも力を入れています。書類選考や面接の調整をして、双方のご希望がマッチする場合は次のステップに進めます。僕は求人作成や運用をして、条件に合う方をご提案する役割を担っています。
Tsumura:最近は、これまでになかった動きや成果が少しずつ見えてきていると思うんだけど、何か工夫したことがあるんですか?
Uchida:面談以外の人じゃなくてもできる作業、たとえばスカウトの集客や候補者の推薦準備はほとんど自動化していて、AIが対応してくれています。だから、今は面談の力が一番大事なんです。面談でしっかり力を発揮できれば、AIでのスカウトもより効果的に活かせます。
Tsumura:ありがとうございます。では、次にプロダクトディビジョンについてSeo君お願いします。
Seo:はい。僕はエンジニアとして、クライアントの要望に合わせてシステム開発をしています。機能追加や改善はもちろん、クライアントの課題を解決するために最適な提案をすることを心がけています。社内ではSangoportのシステム運用・保守を担当しているほか、直近では、QDXコンサルティング事業のセールスチームの課題を聞いて、システムを作りました。案件の進捗管理など連携に手間のかかる部分を整理して可視化できるようにしました。これで、誰でも状況が把握できるようにしました。
Tsumura:すごいね。社内とクライアント、両方の視点で動けるのがプロダクトディビジョンの強みですね。
Seo:では、最後にTsumuraさんが所属するアドミンディビジョンのSS(セールスサクセス)ユニットについての紹介をお願いします。
Tsumura:SSユニットは、請求書の作成やチェック、注文書・見積書の発行など、営業サポートの基盤となる業務を中心に担当しています。それに加えて、最近は法務対応や反社与信チェックなど、新たな業務も範囲に加わってきました。
Uchida:業務範囲が広がっている状況ですが、やってみてどうですか?大変なところや工夫していることなどあれば聞きたいです。
Tsumura:業務範囲が広くなっても、定例ミーティングやユニットでの共有を通じて、課題解決を繰り返すことで、ユニットとしての機能をしっかり保っているのがSSの強みかなと思います。
ディビジョン横断で挑戦したい「みらい」について
1. AIによる業務自動化と効率化の挑戦
Tsumura:SSユニットに限らず、各ディビジョンもスプレッドシートで業務を管理していると思うんだけど、人の手には限界があるので、整理しきれていない部分もまだまだ多いと思います。情報が散らばっている部分は課題だなと思います。
Uchida:SangoportではAIスカウトを使っていますが、そんな感じで単純な作業やデータのやり取りは自動化できますよね。スカウト対象者の情報取得や推薦準備、条件に沿った文面作成まで、基本的にAIが対応しています。もちろん、スプレッドシートも組み合わせて運用していて、採用エージェントからの情報共有や書類確認なども、自動化できる部分は多いなと感じています。
Seo:そうですよね。課題が明確になれば、処理ルールを決めて順次自動化していくこともできますね。
Uchida:各ディビジョンの課題をヒアリングしながら、社内業務のDX化を進めていきたいね。人が力を発揮すべき業務に集中できる環境を作っていきたいですね。
2. 和歌山市で高校生インターンの実施
Seo:和歌山市で高校生インターン『チェリスタ!』の開催をするのも面白そうですね。
Tsumura:『チェリスタ!』ってどんなことをしているんですか?
Uchida:今って、新卒でもすぐに戦力として活躍できる力が求められると思っていて。でも正直、高校や大学だけじゃ、社会で本当に必要とされることって、まだまだ学びきれないんじゃないかなって思うんです。だからこそ、大学に進む前に『社会をちょっと体験してみる』っていうのが大事だと思うんですよね。実際に社会の空気を感じたうえで進路を選べば、自分にも社会にも価値がある選択になるんじゃないかな、と。そんな考えから、高校生インターン『チェリスタ!』をやっています。
Seo:具体的には、営業・デザイン・エンジニアの体験ができます。営業体験では、事業を企画して、資料にまとめて発表します。デザイナー体験では、バナー制作の模写やオリジナル制作を通して、ツールの使い方やデザインの考え方を実践的に学びます。エンジニア体験では、既存のコードに機能を追加する体験ができます。学生には要件に沿ってコードを書いてもらい、レビューを通して実践力を磨きます。
どのプログラムも、実際に手を動かして考えることがメインです。体験を通して、社会やビジネスの理解が深まるようになっています。
Tsumura:和歌山市で開催するとしたら、どういう内容が面白いかな?
Uchida:和歌山市で開催するなら、未来思考系のフレームワークを使って、自分の強みややりたいことを整理する『キャリア設計』の授業が面白いと思います。過去に実施した授業で、僕自身の大学時代の海外サッカー経験や世界各地での登山体験など、ユニークな経験も紹介して、高校生にキャリアの考え方を伝えました。マーケットによってアプローチは少し変える必要はあるかと思いますが、和歌山市でも同じような形で進められると思います。
Seo:いいですね。話を聞くだけでなく、自分の考えを整理する時間もあるとさらに学びが深まりますよね。
「くつろぎたいのも山々」でのアウトドア体験
ディビジョン横断みらい会議は、対話を通してたくさんの気づきが生まれました。会議後は和歌山県かつらぎ町にある、自然に囲まれた施設「くつろぎたいのも山々」さんに場所を移し、さらに交流を深める時間へと続きます。ここからは、実際に体験した和歌山でのワーケーションの様子をレポートします。
「くつろぎたいのも山々」さんは、絶景と夜景が楽しめるファミリー向けキャンプ場です。一部サイトは裸足で歩きたくなるような芝生になっています。実際にほとんどのメンバーは裸足で過ごしました。また、清潔な設備や授乳スペースが整っています。収穫体験や烏骨鶏とのふれあいなど、子どもが夢中になる体験も豊富で、大人はゆっくり過ごせるのが魅力です。
到着後は、施設のスタッフの方と一緒に宿泊用のテントを組み立てました。BBQの火起こしなども、丁寧に手順を教えていただけたので、スムーズに準備を進めることができました。
ごはんの時間まで少し時間があったので、施設にあったネットのついた丸いラケットで、ボールをポンポン弾ませながらキャッチボールをしました。『20回落とさずパスし合えるか』に挑戦し、失敗しても何度も再チャレンジ。誰1人あきらめず、ついに成功した瞬間は大盛り上がりでした。
BBQでは、日が沈む景色を眺めながら食事を楽しみました。夜は焚火を囲み、普段の業務中にはなかなか話せないプライベートな話題も自然に出てきて、ぐっと距離が縮まった気がします。
コワーキングスペースで業務
翌日はコワーキングスペースに移動し、1日業務を一緒に行いました。実際に隣にいるだけで、チャットだと数分かかる確認も声をかければ一瞬で解決します。さらに「そういえばこれも聞きたかったんだ」と雑談的に話題が広がることも多く、リアルで一緒に働くことの強みを改めて実感しました。隣にいれば自然とキャッチボールが生まれ、その結果、アイデアが広がったり、認識のズレがすぐに埋まったりと、仕事の質そのものが上がる感覚がありました。
今回の和歌山市ワーケーションを通して、単なる業務効率化だけでなく、お互いの考え方や仕事の進め方を理解し合うきっかけがたくさん生まれました。リアルで会うことの価値を改めて感じる2日間になりました。