前回のインタビュー記事「ユーザーの課題解決を最優先するからこそ、価値のあるコンテンツになる」において、ユーザーの満足度が高い記事には"独自性がある"という紹介をしました。今回は、独自性のあるコンテンツをつくるための組織体制や具体的な取り組みについて紹介します。
- 独自性が生まれるコンテンツづくりの体制やチーム連携
- 独自性が出ている施策の紹介
- 検索エンジンから高評価を得るために大切なこと
“ユーザーファースト”を突き詰めた結果の産物として、コンテンツに独自性が出る
ーどのようにしたらコンテンツに"独自性"が出るのでしょうか?
実は、あえて独自性が出るようなコンテンツづくりを意識しているわけではありません。
弊社は、あくまでも”ユーザーファースト”を突き詰めた結果の産物として、コンテンツに独自性が生まれると考えています。
また、表面的な情報だけでなく、その背景(状況)や本質を探ることで、ユーザーが求める視点を得られるように「なぜ」「どこ」を掘り下げることを重視しています。
独自性を追い求めすぎたり、サイト内での申し込みを目的にすること自体は良いのですが、ユーザーが本来抱えている課題やニーズからずれないように気をつけることが必要です。
繰り返しになりますが「本質的にユーザーが課題解決できるコンテンツを提供するからこそ、独自性に繋がる」という顧客視点が重要なのです。
組織全体が共通認識を持っているからこそ、生み出される独自性
ー具体的に独自性のあるコンテンツはどのような組織体制で制作しているのでしょうか?
弊社は営業、開発、デザイン、コンテンツといった部署の枠を超えて連携をとりやすい環境を構築することを常に目指しています。フラットなコミュニケーションと情報の見える化を徹底することで、リアルタイムで進捗やアイディアを共有できる体制をつくっています。これにより、新しいアイディアと質の高いクリエイティブをスピード感を持って実現することが可能です。
また、既存の枠組みにとらわれない思考を大切にしており、業界の常識や慣習にチャレンジし、新しい視点を取り入れることで、独自のアプローチを見出しています。
例えば、デザイン・開発・営業・コンテンツチームが協力してユーザー参加型コンテンツの開発にも力を入れており、ユーザーの実生活の体験が集まる仕組みをづくりコンテンツと動的に掛け合わせることで、他社では見られないコンテンツ制作が可能となり、結果として独自性を確立しています。
ー部署間の連携で工夫していることはありますか?
個人の目標だけでなく、プロジェクトや組織全体で共通の目標をもって、認識のすり合わせを行っています。さらに、『組織全体の成果を社員に還元する評価制度』や、『職種に拘らず幅広くチャレンジする社員の姿勢』があるからこそ円滑な連携に繋がるのだと考えています。
- 営業や開発、デザイン、コンテンツといった異なる専門分野を持つメンバーを一つのプロジェクトにまとめるチーム編成
- コミュニケーションの透明化
- 情報共有の仕組み
- チーム全体の目標達成に向けて取り組むメンバーの意識
このような取り組みが、独自性のあるコンテンツづくりを支えています。
結果として独自性が出ている施策一覧を紹介
ユーザーファーストを突き詰めた結果、独自性が出ている施策を紹介します。
- ユーザーからの質問に水道修理事業者が専門的に答える掲示板
- 水道修理事業者の協力のもと、ぼったくり業者と優良業者の見積もり方法を具体的に比較
- 水道トラブルを自分で直す方法を、スタッフが実演動画撮影
- 訪問から離脱までのあらゆる状況のユーザー行動に配慮し、コンテンツ構成、効率的な内部リンク構造の整備を行う
ユーザーからの質問に水道修理事業者が専門的に答える掲示板
弊社で運営しているメディア『水道修理のセーフリー』では、水道トラブルに関する質問はもちろん、水まわりの掃除方法や節水のコツなど、水道に関するあらゆる疑問をプロに相談できる掲示板をご用意しています。さらに、「キッチンシンクの破損修理にかかる費用相場」「キッチンシンクの修理を頼む際、業者選びのポイント」といったよくある質問への回答も掲載しており、水道に関する様々な悩みを無料で相談が可能です。
水道修理事業者の協力のもと、ぼったくり業者と優良業者の見積もり方法を具体的に比較
水道修理事業者やぼったくり被害に遭われた方の協力を得て、ぼったくり業者がどのように不正な料金を請求してくるのか、その手口を具体的に解説するコンテンツを提供しています。たとえば、ぼったくり業者が使う不透明な見積もり方法や、意図的に追加料金を発生させる手法を詳しく紹介し、ユーザーが騙されないよう注意を喚起します。
さらに、優良業者による正確で透明性のある見積もり方法と比較し、実際の料金相場を複数の業者の事例をもとに紹介することで、ユーザーが信頼できる業者を選ぶための指針を提供しています。
これにより、ユーザーは料金相場を把握し、ぼったくり被害を未然に防ぎつつ、安心して水道修理を依頼できるようになります。
水道トラブルを自分で直す方法を、スタッフが実演動画撮影
私たちは、ユーザーが直面するトイレや水回りの、さまざまなトラブルに対応できるよう、50パターン以上の修理方法を7000文字近くに及ぶ詳細な解説記事にて解決方法を提供していますが、誰もがそのすべてを読みたいわけではありません。
そこで、全てをテキストコンテンツで解説するのではなく、ユーザーが理解しやすいように、修理方法をわかりやすいイラストで示す工夫も取り入れています。
さらに、実際にスタッフが修理を実演している動画をコンテンツに掲載することで、テキストだけでは伝わりにくいポイントも視覚的に理解できるようにしています。
こういったユーザーの状況やニーズに配慮したコンテンツ作りが重要だと考え、これが結果として独自性につながっています。
サイトへの訪問から離脱までのあらゆる状況のユーザー行動に配慮し、導線、コンテンツ構成、効率的な内部リンク構造の整備を行う
記事の目的や内容に応じて追求すべき指標は異なりますが、記事ごとの目標を達成できるよう、様々な工夫を施しています。
たとえば、ユーザーのニーズに合わせて適切な箇所にリンクを配置したり、ユーザーが直面する課題を解決できるコンテンツやイラストを提供したりしています。
また、これらの工夫が実際に効果を上げているかどうかを確認するために、GA4やヒートマップを活用してユーザーの行動を細かく検証しています。
ただし、ツールだけでは見えない部分もあるため、ユーザーの状況をより深く理解するために、顧客視点に立って仮説を立て続ける事が重要です。弊社では、その背景(状況)や本質を考え抜いて検証することを重要視しています。
結果的に、表面的なデータでは捉えきれないユーザーの行動パターンやニーズが明らかになり、より効果的なコンテンツ構成や改善策を導き出すことが可能です。
ユーザーにとって有益な情報とは何か、本質を考え抜いて検証する事が重要
ー独自性があるコンテンツは、SEOの観点から見てどのように評価されるのですか?
Googleの公式サイトでは、SEOで評価が高いサイトの特徴として「コンテンツに独自性がある」と記載があります。ただし、独自性はあくまで「ユーザーファーストの一環」として捉えるべきだと考えています。
ユーザーファーストな姿勢があってこそ独自性が生まれ、それが最終的に検索エンジンから評価されるサービスへとつながるのです。重要なのは、ユーザーにとって本当に有益な情報とは何か、その本質を考え抜いて検証すること。
SEOだけでなくマーケティングにおいて相手の立場に立って考えることは重要であり、検索エンジンの立場に立つと、Googleやその他の検索エンジンの役割は「ユーザーにとって有益な情報を表示すること」にあります。
様々なSEO指標が存在しますが、検索エンジンが最も重視するのは、ユーザーにとって価値ある検索体験を提供できるサイトではないでしょうか。したがって、このような姿勢こそが、SEOにおいて成功の鍵となり、それが独自性に繋がると考えています。
相手の状況や立場に立って考えたユーザーファーストなコンテンツを制作することで、他社サイトにはない独自性が生まれ、結果として検索エンジンから高評価を得ることができます。ユーザーにとって本当に有益な情報が何か、本質を考え抜いて検証することが重要ですね。
株式会社SAFELYでは、コンテンツ制作を共に進めていただける仲間を募集しています。ご興味いただけましたら、ぜひ以下の募集記事からお気軽にご応募ください。