内需の減少に伴い、越境ECや海外Webマーケティングに取り組む企業が増えています。しかし、越境ECをはじめようとしたものの何からしたら良いか分からない、上手くいかないとお悩みの方は少なくありません。
そこで、越境ECを学ぶ際に見ておきたい動画7つをご紹介したいと思います。越境ECや弊社の業務内容に興味ある方は是非見てみてください!(長いので1.5倍~2倍速で…)
海外物流:越境EC アメリカ向け物流の秘訣
越境ECに取り組む際に知っておかなければならないのはマーケティングだけではありません。商品をお客様の手元に届けるためには、物流の知識も不可欠です。EMS(国際郵便)を活用すれば良いと思われている方も多いですが、2022年6月にEMSが値上げすることもあり、その他の配送キャリアの選択肢を持っていないとユーザーが離れてしまいかねません。
配送クーリエは早いもので午前中荷物を預ければ次の日にはアメリカに届いていたりと配送スピードが圧倒的に早いものや、配送品質が高く、高級品や貴重品を運ぶのに適したものまでさまざまです。配送手段ごとの特徴をしっかり把握し、自社サイトで複数の配送手段を持つことは顧客満足にも繋がります。
海外物流で考えるべき4つのポイント
画像参照元:越境EC アメリカ向け物流の秘訣
海外物流を考える際に考えるべきはポイントは、
1.配送キャリア 2.書類 3.関税 4.禁制品 の4つです。それぞれのポイントの詳細をオープンロジの臼井氏が解説してくれています。
海外Webマーケティング:越境EC戦略の考え方
はじめて越境ECに挑戦する方向けに自分たちが取り扱う商品がどういった戦略で販売すれば良いかを解説しております。
価値のマトリクスを使って自分たちの商品を分類し、戦略を考えてみよう!
私たちは価値のマトリクスという独自のフレームワークを用い、越境ECの戦略を考えております。
海外でのブランド及び商品の認知の在り無しの縦軸、情緒的な価値、機能的な価値の横軸の4象限に分類します。
参考:【事例付】はじめての越境EC 製品の特徴別 戦略の考え方
売れるものを売る小売店の越境ECの考え方
実績(認知)のある商品を販売するというのは売れるものを売るための戦略が必要です。売れるものを売る小売店の場合ですと他社もその商品を販売している可能性があります。その場合は、海外の顧客に他社ではなく、自社が選ばれる理由を作る必要があります。
また、プラットフォームに関してもShopifyなどの越境ECサイトだけでなく、Chrono24やAmazonなどのモールを活用して顧客にリーチするというのも一つの手段です。
売りたいものをうるD2Cブランドの越境ECの考え方
実績(認知)のない商品を販売するD2C企業の場合は売りたいものを売るための戦略が必要です。基本的に自社しかその商品は取り扱っていないですが、認知がないため、想いを発信して共感して頂いたり、ターゲット顧客が普段見ているメディア、インフルエンサーに紹介して貰うなどして、購入する理由づくりからはじめる必要があります。
この価値のマトリクスの話は大きく戦略を考える際に役立ち、某大手物流会社さまでセミナーをやらせて頂いた際もとても好評でした。マーケティング!戦略!と言っても漠然としてしまうと思うのでフレームを用い、分かるところから整理していくと良いでしょう。
法務:越境ECの法務 商標・ブランドの基本編
次に知っておくべきポイントは越境ECに関わる法務です。メーカーさまであれば、自社の商品を守るために、支援側であればクライアントのためにも知っておくべき商標、ブランドをどのように守るかについて明倫国際法律事務所の田中代表弁護士に解説頂いております。BtoB、BtoC問わず、海外に挑戦する企業は見ておいてください!
商標ブランド侵害事例:あまおうに似せたニセモノ
参考:越境ECの法務 商標登録とブランディングの基本
最近の中国のニセモノは工夫を凝らしており、商標を侵害したアイテム以外にもひらがなを記載することで日本製と偽るような商品を存在しています。上の図はあまおうを装ったイチゴの一例です。
商標侵害やニセモノの流通は伝統工芸品業界にも大きな打撃を与えています。ニセモノが流通し、価格破壊が起こる事で伝統工芸品が売れなくなってしまったり、粗悪な品を伝統工芸品だと勘違いされて購入されてしまうことも少なくありません。
ある伝統工芸品業界の方とお話させて頂いた際は、中国で日本の伝統工芸品は人気で流通しているがほとんどが日本産を偽ったニセモノで、一部の本物の品が欲しい人から「越境ECをはじめてくれ」と言われ、はじめたとお話されていました。
この方のお話を伺い、伝統工芸品を販売するための海外への販路を持つことで職人が稼げるようになり、若者がそんな職人に憧れ、目指すような世の中にできればと思いました。
海外モール:【D2Cブランド必見】海外Amazon成功の秘訣
越境ECの売上を最大化を考えた時にShopifyを活用した独自ドメインの展開だけでなく、Amazonは欠かせません。そこで、海外Amazonの経験豊富なコンパスポイントの岡田さんに海外Amazonを始めるべき理由を解説頂きました!これから海外展開したいメーカーさま必見です!
あなたが知らないうちに転売による機会損失が発生しているかも
実は海外展開を始める理由のひとつのとして自社ブランドを守るというものがあります。Amazonのセラーアカウントを使用した転売アカウントが自社商品を販売している転売ヤーが数多くおり、価格破壊を起こしてしまっていたり、売りっぱなしでサポートをしないがために自社商品に悪い印象を持ってしまっている海外の顧客が発生してしまうことがあります。
そういったことを危惧したメーカーが海外向けに公式アカウントを設けるという動きが増えております。勿論、海外での売上を伸ばす、攻めのAmazon活用の話についても触れております
体験談:Amazon:独自ドメインの売上の割合は3~5:1
少し話がそれますが、あるD2Cブランドの競合調査を実施した際、そのサイトがShopifyで運営されていたため、月初と月末に商品を購入してみて、購入番号を参考に月にどのくらいの個数売れているのかを調査したことがあります。
また、Amazon内でその商品がどのくらい売れているかというのをレビューの伸び率やAmazon内での販売数をトラックするツールを用いたところ、独自ドメインのサイトの3倍~5倍売れていることが分かりました。
つまり、ある程度認知が伴ったフェーズでは、独自ドメインだけでなくAmazonを買う場として使用している人がおり、その人たちをしっかり取り込まないと機会損失してしまうということです。
勝ち方:越境EC5つの勝ちパターン
新たにフィードフォースグループに参画したFRACTAの河野さんとの対談で越境ECの5つの勝ちパターンを紹介しました。上記の価値のマトリクスもそうですが、商品の特性やBtoBの取引状況、持っているアセット(資産)によっては越境ECでの空中戦だけでなく、オフラインを混ぜた地上戦も含めて海外の顧客の手に取って貰うきっかけを作ることができます。
もし、越境ECをはじめて売上に伸び悩んだ時は、こちらの動画を見て打ち手を考える際の参考にしてみてください。
例えば、インバウンド観光客向けのお土産物屋さんの場合、コロナが明けて訪日外国人が増えた際にオフラインからオンラインに繋げる施策を実施する。今はオンラインでしか顧客接点を持てないのであれば、ブログやYoutubeで情報発信してECの売上だけでなく、訪日解禁後の観光客向けのPRに繋げるなど、相乗効果を持たせることが可能です。
この動画でもお伝えしているように、ストライクの取り方(売上の上げ方)は一つじゃないです!持っているものをアセット(資産)を活かしてどのように勝つかを考えるヒントを得てください!
越境ECのコツ:コツコツは勝つコツ
15年ほど越境ECのマーケティングの支援をしていると、「想いがあるものの売上が伸び悩んでいます。」という方に日々出会います。ただこれだけ悩んでいる方がいるにも関わらず、ほとんど情報がないということを危惧して、ブログでの情報発信やYouTubeをはじめました。
はじめてすぐはあまり視聴して貰えなかったり、すぐ辞めるだろうと後ろ指をさされていましたが動画を100本、200本と配信していくうちに周りの人の態度も大きく変わり、今では講演の依頼を毎月頂けるようになったり、一部の方ですが海外Webマーケティングで第一想起となり、相談を頂けるようになりました。
私自身がコツコツ情報発信していたことでビジネスをスケールさせることができた経験があることから、越境ECでもやり方さえ間違えずにコツコツ続けることができれば売上を伸ばせると信じています。
(現に越境ECのマーケティング支援で関わらせて頂いたクライアントの売上を伸ばしてきました)
この記事や動画の中にあなたの課題を解決するヒントがあり、あなたのビジネス・人生が少しでも好転しましたら幸いです!
製造業の海外マーケティングを学ぶ時に見ておきたい動画5選もあるので良かったら御覧ください!