代表インタビュー vol.1〜8|気付きを学びに変化させていく力。私が、野心家の女社長になるまで。
代表インタビュー vol.8気付きを学びに変化させていく力。私が、野心家の女社長になるまで。代表インタビュー vol.7気付きを学びに変化させていく力。
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前回までのあらすじ
Profile:2018年株式会社ANY入社 ニキビ専門士のエステティシャンとして活躍|2020年oliss新宿店店長任命|2021年マネージャー任命|2024年人事戦略部として人事労務、採用、企業プロモート任命
interviewer: 松橋佳澄
前回のお話しでは下着販売員時代に学んだ口コミの大切さを教えてもらったかと思いますがそれからもずっと同じ職場で働かれていたんですか?
interviewee: 髙橋明日美
ううん、実は退職してしまったんです。でも、販売とか営業の楽しさを知って、自分の中にだんだんと「もっとお金を稼ぎたい」という気持ちが強くなってきて、次は夜の世界に飛び込みました。
interviewer: 松橋佳澄
水商売に転職したんですね!
interviewee: 髙橋明日美
最初は本業の傍ら副業で働いていました。でも、どうしても販売とかサービス業の仕事に比べるとやっぱり稼げる額が違ったからどんどんハマっていってしまった。でも、昼夜逆転してしまって生活リズムが崩れて、あげく体調を壊してしまい、仕事にも支障が出てきてしまったんです。そこで、ケアレスミスが続いたときに、上司に目を付けられてしまい、そこで水商売をしていることがばれてしまったんです。結果的に、今の状態では働けないということで会社を辞めることになりました。
interviewer: 松橋佳澄
せっかく頑張ってきたのに残念ですね。
interviewee: 髙橋明日美
うん、本当に反省しましたね。実は私にもこういう経験はあるんですよ(笑)あのときは自分が積み上げてきた信頼を壊してしまったことを後悔したし、反省もしました。それでも、今となってはあの会社でいろんな人と仕事をさせていただいたことで得た経験は今の社員教育にもかなり活かされている部分もありますね。あの時期に得たスキルが今に繋がっていると思っています。
interviewer: 松橋佳澄
その後、どんな道を歩まれたんですか?
interviewee: 髙橋明日美
退職してからしばらくは水商売にどっぷり浸かってましたね。まだ未成年だったので、お酒は飲めなかったけど、お客様を取り巻く営業力は誰にも負けなかった(笑)。その時に出会ったのが、ある先輩でした。
interviewer: 松橋佳澄
そうなんですね!当時はどんなご関係だったのでしょうか?
interviewee: 髙橋明日美
そうだね。その人は店舗のNo.1スタッフで、私にとってはとても頼りにしていた先輩でした。仕事が遅くなることも多く、よく家でご飯を食べさせてもらったり、家に泊めてもらったり。本当に面倒見がよくて、お世話になりっぱなしでした。その後、先輩は妊娠・結婚されてから水商売を引退して、少しの間は連絡を取らなかったんですが、SNSでつながっていたこともあって何年かぶりに再会することになったんです。
interviewer: 松橋佳澄
そうなんですね!
interviewee: 髙橋明日美
お互い母親になって取り巻く状況も変わりましたが、話をする中で次はoliss(オリス)で一緒に働いてもらえることになったんです。今でもお互いに協力して仕事を進めていますね。
interviewer: 松橋佳澄
お互いお子様も大きくなられてから再開してまた一緒に働くことになったんですね。そういう繋がりは素敵ですよね。
interviewee: 髙橋明日美
その後、私自身も結婚と妊娠を経験しました。でも実は、妊娠が分かった時に「癌」も見つかってしまって。治療しながら子供を産む決断をしたんだけども、その時は本当に生きるか死ぬかの瀬戸際だった。
interviewer: 松橋佳澄
妊娠と癌、同時に見つかったんですね。そんな状況で、どうやって乗り越えてきたのでしょうか?
interviewee: 髙橋明日美
本当に絶望的な気持ちだった。治療費はかかるし、出産費用もかかるし、これからの保育料も心配で。だから、とにかくお金を稼がないと、母子共に死んでしまう状況だったんです。水商売は続けながら、市役所に行って母子手帳をもらうための手続きをしたんですが、そこで言われたのは「今ならまだ子供を堕ろせますよ」って言われてしまって。
interviewer: 松橋佳澄
生きるために相談に行ったのに追い介されてしまったってことですね。
interviewee: 髙橋明日美
そう、相手にもしてもらえなかった。でも、子供を堕す選択肢はなかったから別の市役所に行ってみたんです。そこで、やっと支援を受けることができて、母子手帳の発行や生きるための方法を教えてもらいました。それから、妊娠しながら癌の治療を続けて、手術を受けることになったんですが、術後の痛みは本当に地獄でした。
大きな手術を受けて、一時は意識不明まで陥ったけど、それでもたくさんの人に命をつないでもらったことで、命の大切さを深く実感しましたね。お腹に子供を抱えながら「癌」と戦うことは容易ではなかったけど、生き延びれたことで「人はいつか死ぬ」ということを強く意識するようになったんだよね。だから、子供や社員には「常に限られた時間の中でどんな経験をさせてあげられるか」を常に考えるようになりましたね。
interviewer: 松橋佳澄
明日美さんはいつも「松橋さんの経験値になると思うから」と言って、いろんな経験をさせてくれますよね。私はこれまで、どちらかというとかなり保守的で安定志向な生き方をしてきたので、あまり冒険はしてこなかったんです。でも、オリスで働き始めてからは、本当にいろんなことに挑戦するようになりましたね。
interviewee: 髙橋明日美
何度も命が危なかった状況でしたが、死なずに生き延びたことで、「生かされているんだ」って感じるようになって。それからは、これからの人生を誰かに還元していこうって心に決めたんです。あとは、その当時ブログで自分の現状を綴ったこともあり、その中で励まされたり、温かいコメントをもらったりして、やっぱりここでも人に温もりに救われたんです。
interviewer: 松橋佳澄
確かに、明日美さんはいつもみんなの将来を「棺桶ベース」で考えているっておっしゃっていますよね。でも、こういった背景があることまでは正直知りませんでした。
interviewee: 髙橋明日美
その後、生活のためにしばらくは水商売を続けていたんです。そのとき、知り合い経由で今のオリスのオーナーと出会い、そのご縁でFC店「株式会社Malina」を立ち上げることになったんです。まさに、今の仕事に繋がる大きな転機となりました。
interviewer: 松橋佳澄
ここでoliss(オリス)が誕生するんですね。