こんにちは、株式会社Roots 採用担当の田代です。
Rootsは何をやっている会社か
はじめての方も多いと思うので、まず私たちの事業から説明させてください。Rootsは「誠実なコミュニケーションで、信頼から生まれる価値を、誰かの人生の転機に」を理念に、2つの事業を運営しています。
1つ目は、ダイエット・ウェルネス事業です。痩せたいのに一人では続かない、自己流で失敗を繰り返してきた——そういう個人のお客様に、オンラインで完結するダイエット・ボディメイク支援を提供しています。最初のカウンセリングでお客様の生活習慣や悩みを伺い、その方に合ったプランをご案内する。参加後は、トレーナーや管理栄養士がチャットを通じて、運動・食事の両面から日々の継続を支えます。ジムに通わせるのではなく、お客様の生活の中に入って伴走するサービスです。
2つ目は、SNS運用代行事業です。InstagramをはじめとするSNSアカウントの設計・運用を、企業や個人の方から請け負っています。アカウントのコンセプト設計から投稿の企画・制作、数字を見ながらの改善までを一気通貫で行い、採用目的のSNS活用支援も手がけています。短期間でフォロワーを伸ばした運用実績の「型」を、お客様のアカウントで再現していく仕事です。
共通しているのは、どちらもオンラインで完結し、お客様との信頼関係がそのまま成果になる事業だということです。だからチームには、トレーナー・管理栄養士といった専門職から、カウンセリング・商談を担うメンバー、SNSの制作・運用メンバーまで、多様な人が関わっています。その多くが複業・業務委託です。
この記事で書くこと
この記事では、事業の宣伝でも募集要項の話でもなく、「私たちがどういう体制で働いているか」を書きます。というのも、面談でお会いする方から「少人数なのに、どうやって回しているんですか?」と聞かれることが増えたからです。答えはシンプルで、人を増やす前に、仕組みをつくっているからです。その仕組みの中心にAIがあります。
入社や業務委託での参画を考えてくださる方に、入る前に知っておいてほしい「私たちの働き方の設計」を、実際にやっていることだけでお話しします。
少人数であることは、結果ではなく選択
まず前提から。Rootsは少人数のチームで運営しています。正社員だけでなく、複業・業務委託で関わってくれるメンバーが多いのも特徴です。
「人が足りないから複業人材に頼っている」と思われることがあるのですが、順序が逆です。私たちは、フルタイムの人数を増やす前に、少人数でも回る仕組みをつくることを選んでいます。
理由は2つあります。
1つ目は、事業の性質です。ダイエットのサポートは、お客様一人ひとりの生活リズムに合わせて動く仕事です。平日の夜や土日にカウンセリングの予約が入ることも多く、「全員が同じ時間にオフィスにいる」体制とは、そもそも相性がよくありません。それなら最初から、時間と場所を固定しない前提で業務を設計したほうがいい。
2つ目は、代表の川畑も私も、これまでの事業経験の中で「組織を大きくすること自体が目的化する怖さ」を見てきたからです。人が増えると、人のための仕事が増えます。連絡、確認、調整、報告。それ自体はお客様に何の価値も生みません。だから私たちは、その部分を最初から仕組みとAIに寄せることにしました。
AIが実際にやっていること
「AIを活用しています」という会社は増えましたが、中身が見えないことも多いと思うので、私たちが日常的にやっていることの一例を書きます。特別な話はありません。全部、いま実際に回っているものです。
1. 日報とレポートの自動集約
メンバーの日々の作業記録は、AIが毎日自動で集約してレポートにまとめています。誰が何を進めたか、どこで詰まっているかが翌日には整理された状態で見える。「報告のための報告」を書く時間はほぼゼロです。
これは複業メンバーにとって特に意味があります。週2〜3日の稼働でも、チームの状況がレポートで追えるので、「久しぶりに入ったら状況がわからない」が起きにくいんです。
2. 繰り返す仕事のマニュアル化
社内には「一度やった複雑な仕事は、手順書にして残す」というルールがあります。この手順書づくりも、作業ログからAIが下書きをつくります。
これの何がいいかというと、仕事が属人化しないことです。「あの人しかできない仕事」は、その人が休めない仕事でもあります。複業メンバーが多い私たちにとって、誰かが抜けても手順書を見れば再現できる状態は、働きやすさに直結しています。
3. SNSコンテンツ制作の下準備
SNS運用代行の事業では、リサーチ、台本の下書き、画像の生成といった制作の前工程にAIを使っています。ゼロから人がつくると数時間かかる下準備が、大幅に短縮されます。
ただし、ここで大事なのは「下準備」だという点です。何を投稿するか、この表現がお客様のアカウントにふさわしいか、という判断は人がやります。AIは選択肢を早く出す道具で、決めるのは人です。
4. 調べ物と資料の下書き
市場のリサーチ、会議用の資料、社内の検討メモ。この手の「書く仕事」の一次ドラフトはほぼAIがつくり、人は中身の判断と修正に時間を使います。
AIに任せないと決めていること
ここまで読むと「なんでもAIの会社」に見えるかもしれませんが、逆です。任せる範囲を広げるために、任せない領域をはっきり決めています。
お客様に届くものは、必ず人が確認してから送る。これは社内で一番はっきりしたルールです。カウンセリングの受け答え、お客様へのメッセージ、提案の内容。AIが下書きを出すことはあっても、人の確認を通らずにお客様に届くものは一つもありません。
そして、カウンセリング・指導・商談そのものは、完全に人の仕事です。お客様の話を聴いて、状況を理解して、その人に合う提案をする。ダイエットの成果は最終的に「この人と一緒ならやれそう」という信頼で決まります。ここをAIに置き換える予定はありません。むしろ、事務作業をAIに寄せているのは、人の時間をここに全部使うためです。
面談も同じです。応募してくださった方とは、私や代表が直接話します。15〜30分の短い面談ですが、ここは効率化しません。
働く側から見ると、何が変わるか
この体制は、働く側にとってはこういうことになります。
・専門性のある仕事に時間を使える。トレーナーや管理栄養士として参画するメンバーは、資料づくりや事務作業ではなく、お客様への指導とカウンセリングに時間を使います。そのための下準備は仕組みが支えます。
・週2〜3日・フルリモートが「例外」ではなく「標準」。もともと全員がフルタイム前提の設計をしていないので、複業メンバーだけが情報から取り残される、ということが起きにくい構造です。
・未経験の領域があっても、手順書と研修がある。属人化を潰し続けているので、「見て盗め」ではなく、文書化された手順から入れます。
正直に書くと、この働き方にも大変さはあります。お客様の生活に合わせる仕事なので、土日祝に予約が入ることは普通にありますし、チャットの返信が滞るとチーム全体が止まります。時間の自由度が高い分、自分で稼働を設計して、連絡だけは確実に返す。そういう自己管理は求められます。
最後に:仕組みは揃えた。だから人は「本気」で選ぶ
私たちの採用の考え方は一貫していて、応募のハードルを下げて母数を増やすことはしません。
マニュアルも研修も仕組みも用意してあるので、経験の浅さやブランクは問題になりにくい環境です。その代わり、「なんとなく良さそうだから」で来る方より、自分の専門性や経験をお客様のために本気で使いたい方に来てほしい。仕組みで補えるものは全部補うので、最後に残るのは本気かどうかだけなんです。
面談では、スキルの棚卸しよりも「これまで何を大事に仕事をしてきたか」を聞かせてください。私たちも、報酬や働き方について聞きにくいことも含めて、正直にお答えします。
少人数の会社ですが、仕組みは大きな会社に負けないつもりで作り込んでいます。その仕組みの上で、あなたの専門性を一番価値のある場所に使ってもらえたら嬉しいです。
(2026年7月時点の体制・運用をもとに書いています)