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Instagramでフォロワー1万人を達成できた秘密とは? インスタグラマー yuyuさん × インスタ思考法著者 坂本翔 対談

今回は、Instagramのフォロワーが1万人を超えるインフルエンサー、yuyu(ゆゆ)さんと弊社CEO坂本翔の対談をお届けします。

yuyuさんは、弊社の「SNSコンプリートセミナー」や坂本の著書「Instagramでビジネスを変える最強の思考法(以下「インスタ思考法」)」の内容を実践し、ついにフォロワーが1万人を突破! 現在は、Instagramをきっかけに有名企業商品のアンバサダーも務めていらっしゃいます。

お仕事でInstagramを始めたわけではないとのことでしたが、ターゲットの選定や他のアカウントとの差別化ポイントなど、企業アカウントを運用されている方にも参考になる内容ばかりで、リアルで新たな発見が多い内容となっています。

ぜひ最後までお読みください!

<yuyuさん プロフィール>神戸在住。100円~300円で簡単セルフネイルをコンセプトに、ネイルのお役立ち情報やネイルの塗り方動画などを投稿。フォロワー数は11000人(2020年4月10日現在)。「パラドゥネイルアンバサダー2019」や「paネイルアンバサダー2020」を務める。C CHANNEL公式クリッパー。
>>Instagramアカウントはこちら

当記事は、2020年4月に株式会社ROCの公式サイトで公開された記事です。

Instagramはやっていたけど、悩みが尽きなかった


坂本:今日はよろしくお願いします!

yuyuさん:よろしくお願いいたします。

坂本:まずは、弊社を知ったきっかけを教えていただけますか?

yuyuさん:はい。きっかけは、会社の先輩に良いセミナーがあるよと教えてもらって「SNSコンプリートセミナー」に参加したことです。Instagram以外にも LINE、 Facebook、Twitterの4つのSNSについて学べるセミナーでした。

坂本:ありがとうございます! yuyuさんはその中でも今は、Instagramに特化して取り組んでいらっしゃるんですよね? セミナーを受けた頃は、今みたいにフォロワーが1万人には届いていなかったんですよね。

yuyuさん:全くでした。一応、Instagramはやっていたんですけど……

坂本:そうなんですね。今はもうフォロワーが1万人を突破していますよね。そこに到達されるまでには、いろいろな運用上の悩みとかモヤモヤしたものを解決されてきたと思うんですが、それらをどうやって乗り越えたのかを教えてもらえますか?

yuyuさん:そうですね……。その時は手探り状態で、「これが正しいかもしれない」っていう、半分自分の思い込みのような状態でInstagramをやっていました。インターネットで『インスタ フォロワー 増やし方』みたいな検索なんかもしてましたね。

坂本:確かによくありますよね、そういう記事。

yuyuさん:でも、どれが本当か分からないし、実際に自分が本当に知りたいと思っていた情報ってなかったんです。上手な検索の仕方も分からずに悩んでいたので、何か答えが見つかるセミナーに出会ったって感じでした。

坂本:それは良かった……!ありがとうございます。その時はまだ、このインスタ思考法は出てなかったかと思うのですが……。

yuyuさん:まだ出ていなかったですね。

坂本:そうですよね。セミナーをきっかけにInstagramのフォローとかしていただいて、そこで、本が出版されると知って、買っていただいたんですね。

yuyuさん:そうなんです。発売前から坂本さんがストーリーズで「本が発売になるんです」っていうところから、「今、制作段階です」「詰めに入ってます」という様子をずっと見てきたので、すごくワクワク楽しみにしていました。

坂本:それは、インスタ思考法でも紹介している「間接宣伝」の手法に引っかかったということですね(笑)

yuyuさん:はい、上手に引っかかりました(笑)

坂本:ありがとうございます(笑)。
ところで、僕自身、本の執筆やセミナーに登壇していてよく思うんですけど、こちらが言ったり、書いて伝えたりしても、実際に動いてくれる人ってごく一部なんですよ。でもyuyuさんは実行してくれて、フォロワーが1万人を超えましたよね。
なぜ、本に書いてある内容や、セミナーで伝えた内容を実践しようと思ったんですか?

yuyuさん:私がすぐに行動できたのは、すでにInstagramをやっていたっていうことが大きかったと思います。
全く初めての方って、0から1になるのが結構難しいと思うんです。でも、私自身はある程度やっていて、解決したい悩みがあって、そのセミナーに出席して。すると、解決できたことがいくつかあったので、「これを実践したら、どう反応が出るのか?」というのが、すごく見たくなったんです。
それが多分、行動につながったのかなと思います。

坂本:それはなんというか……ゲームのような感じですかね。

yuyuさん:そうですね。フォロワー数が伸びていくのを見ていくのが楽しかったです。私の場合、Instagramはビジネスでやってるわけではなく、趣味の範囲の延長という感覚なので。

坂本:なるほど。すでに0から1は経験していたので、「そこからどう動けばいいか?」という答えみたいなものを探してる時にROCのセミナーやインスタ思考法に出会ったから、実践しやすかったんですね。それを継続して続けられたのは、そういうゲーム感覚で楽しんでやれたという感じでしょうか?

yuyuさん:そうですね。半分は楽しみつつ、半分は多分苦しみつつっていうのもあったかも知れませんが…(笑)。あとは、辞められない環境を自分で作っていった、というのも理由の一つだと思います。

坂本:それはとても大切ですね。

yuyuさん:例えば、私は「パラドゥネイルアンバサダー」になったんですが、それは1年間の活動期間っていうのがあるので、絶対辞められないですよね。そういう環境を作ってきました。

坂本:辞められない環境というのは、SNSの運用の仕方といったところにも繋がりますね。「人に言った以上はやらないと!」みたいなマインドにもなりますしね。僕自身もそうやって起業人生を歩んでいるので。確かに使えますね。

フォロワー1万人のインフルエンサーが本を読んで得た、5つの大切なポイントとは?


坂本:もう少し詳しくお話を聞きたいのですが、実際にインスタ思考法を読んで、具体的にどんなところが勉強になったかというのをいくつか教えてもらえますか?

yuyuさん:はい。5つあるんですけど……まずは、ターゲットを具体的に決めるというのが、大事なんだなということですね。

坂本:なるほど。これは1冊目の著書(「Facebookを「最強の営業ツール」に変える本」)にも書いてありますね。

yuyuさん:はい。セミナーを受け始めた頃は、「ペルソナ設定」みたいな言葉も知らなかったんです。でも、「誰に向けて投稿するか」っていうイメージをしないと、伝わるものも伝わらない、というのが刺さりました。

坂本:なるほど。
弊社もクライアントのアカウント運用をする際は、必ず初期設定として競合調査して、いろいろな角度から検討してターゲットを決めますね。これは実際に成果につながっていると考えているので、すごく大事な部分ですね。
では、2つ目はなんですか?

yuyuさん:2つ目は、フィードの3つの基本ルールを理解するということです。これはセミナーを受けて衝撃的な内容でしたね。「こういうことを意識しないと、皆さんに見ていただけないんだな」と気づきました。

坂本:ありがとうございます! ちょっとインスタ用に分かりやすく書き変えてるんですけど。Facebookが発表していること、やっていることって、Instagramを始め、他のSNSに影響を及ぼしているんですよね。Instagramでは、2016年ぐらいに「だんだん Facebook化していきます」っていう発表があったんですよね。

yuyuさん:そんな発表があったんですね。

坂本:フィードの仕組みは、 Facebookと完全に一致しているわけではないですけれど、Facebookのアルゴリズムを基本にした並びになってきていますね。
Instagramに限らず、それぞれの SNSに仕組みがあるので、そのSNSで何かやろうとするなら当然知っておくべきことだと思うんです。当然僕も、Facebook社からの情報や、他の方が書いたり説明している情報などは自分でも調べます。仮説を立てて調べて確かめたりすることもありますね。常に「これ、なんでこうなっているんだろう」と考えるのは大事だと思っているので。

こういうフィードの仕組みの話って頻繁に変わるので、「何か変わったかな」っていう嗅覚みたいなものを持っておくのは、SNSをやる上では大事だと思いますね。

yuyuさん:確かにそうですね。

坂本:では、3つ目はなんですか?

yuyuさん:5つの仕組みですね。積極的にアクションを起こしているユーザーが優先されるとか。滞在時間が長いほどいいとか。

坂本:なるほど。フィードの仕組みの延長といった内容ですね。

yuyuさん:坂本さんのセミナーの中で「ハッシュタグは7個が一番いいとか11個つけた方が効果的だとか言われてた時もあった」というお話がありましたが、私の中では、「30個付けてもいい」って聞くと、「あ、じゃ30個つけちゃおう!」って感覚なんですよね。

坂本:ハッシュタグの話で言うと、「上限の30個まで付けたほうがいい」という書き方をしているものの、毎回MAXで30個つければ良いかっていうとそういう話でもないんですよね。写真や投稿内容に関連しているハッシュタグでないと逆効果だったりするので。「きちんと関連性のあるハッシュタグで30個埋められるのであれば30個付けたほうがいいよ」という話を書いています。

SNS側も、数で制御しているわけではないと思うんです。数はなるべく多く、かつ、関連性のあるものをきちんと付ける、というのが意識するところだと思っています。
では、4つ目は?

yuyuさん:4つ目は、投稿タイミングは21時がベスト。これもはっきり言ってもらえるのが、すごくスッキリしたと言うか……

坂本:それはすごく言ってもらえますね、みなさんに。「そうなんだろうな」と思ってやっていたけどって。すごく簡単な話ですよね。言われたら当たり前の話ですもんね。

yuyuさん:はい。

坂本:その時間は人が多いから、そこにしましょうっていう話で。当然リアルの店舗でも、「飲食店をどこに出店しよう」ってときにも人通りって絶対に見るし。人通りが少ないところに、わざわざ好んで出さない、っていう話と同じだと思うんですよね。

今の時代、家に帰ってきたら何をするのかっていうと、テレビをつける人が減っているわけですよね。パソコンでYouTubeを観る。YouTubeに疲れたらスマホに手を伸ばして、Instagramを開くかって、そういう流れって容易に想像つきますよね。それをはっきり書いただけなんですよね。
では最後。5つ目はなんでしょう?

yuyuさん:最後は、エンゲージメント率ですね。

私はビジネス側じゃなく、インフルエンサー側としてみたとき、「エンゲージメント率は5%以上が好ましい」といった書かれ方をしていたんですね。企業の方から案件を頂いたり、アンバサダーの選考があったりするのに、ここが基準になるのかなと知れたところがよかったです。

坂本:エンゲージメントは高いほうが絶対にいいですからね。ただ、エンゲージメント率っていろんな概念があるんですよね。

外から見える数字でエンゲージメント率を簡易的に計算する場合、「いいね数とコメント数÷フォロワー数」としています。理由としては、いいねとコメントの数は外から見られるんですけど、保存数まではわからないですし、リーチも他人のアカウントのものはわからないのでフォロワーを分母とするしかないんですよね。で、分子がいいねとコメントの数になるんですが、本当のことを言うと、エンゲージメント率って、いいね、コメント、保存、クリックとか全部入っているべきで、エンゲージメント率の分母も、フォロワー数じゃなくてリーチ数にするべきなんですよね。Instagramはフォロワー=見られた数ではないので。

yuyuさん:そうですよね!

坂本:でも、企業が「インフルエンサーさんに頼もうかな」と思ったときに、外から見える数字っていうのは、フォロワーといいねとコメントの数だけですよね。それが5%以上であれば検討しても良いという一つの判断軸にしてください、っていう話を書いていたと思うんですが、それがインフルエンサー視点で役に立ったということですね!

yuyuさん:そうですね。頑張らなきゃ!と。

坂本:ありがとうございます!
ところで、インスタグラムにおいてフォロワーが1万人を超えるっていうのは、やっぱりみんなが目標とするところですよね。フォロワーが1万人を超えるとストーリーズにリンクを貼れるっていうのはとても大きいので、それで1万フォロワーを目指す人がすごく多いです。まず、それが1万人を超えて得られた効果として挙げられると思いますが、他には何かありますか?

yuyuさん:あとは、エンゲージメント率も上がりましたね。

坂本:エンゲージメント率が上がったというのは、分母をフォロワー数として、ってことですか?

yuyuさん:そうですね。先ほどの簡易的なエンゲージメント率の計算式で計算してみて、上がりましたね。

9つのことを実践して、フォロワー1万人を達成!


坂本:では、ここからはフォロワー1万人を達成するために、インスタ思考法に書いてあることやそれ以外にもご自身が実際に実践したことについて、お話を聞けたらと思います。

yuyuさん:はい、結構あるんですけど……(笑)。
一つは、やっぱりターゲット像の明確化ですね。私はネイルの、セルフネイルのアカウントなんですけど、高校生くらいの「初めてネイルをするぞ!」という方に向けてっていうイメージです。

坂本:なるほど、インスタ思考法にあったようにペルソナをちゃんと作ったんですね。

yuyuさん:はい。2つ目が、ハッシュタグを30個、関連性のあるものをつける、を実践しました。ええと、タグジェネ……? あの、ハッシュタグ関連ツールを……。

坂本:あ!ワードを入れると関連するハッシュタグを出してくれるっていうものですね。
多分、インスタ思考法を出した頃にはウェブサービスしかなかったんですけど、最近はアプリが出ましたね。

yuyuさん:はい。

坂本:それを使って、なるべく関連性のあるハッシュタグを30個付けたと。

yuyuさん:そうですね。そして3つ目は、滞在時間を伸ばすために、複数枚の写真やテンポの良い動画を投稿しました。

坂本:なるほど。インスタグラムは、滞在時間を伸ばすことがフィードの順位に影響してきたりしますからね。それで複数枚投稿、もしくは動画。動画は1分ですか?

yuyuさん:動画は1分までですね。

坂本:今は動画が1分以上になってもIGTVに挙げて、それをフィードに表示させる、ということができるようになっているので、長時間の動画を投稿したいときはそういう手法でも良いかもしれませんね。

yuyuさん:なるほど……!
そして4つ目は、お役立ち情報の提供で、保存数を増やそうと心がけました。

坂本:インスタ思考法でいう「情報提供型投稿」ですね!

yuyuさん:そうですね。

坂本:情報提供型の投稿を増やして、保存数は増えましたか?

yuyuさん:増えました! 動画は特に、保存数が普通の画像投稿よりも多くなっているな、というのを実感しています。

坂本:動画のほうが保存数は多くなる……なるほど。保存ってやっぱり、エンゲージメントの中でも一番強いので、保存されるのはいいことですね!

Instagramでは、保存数が多い投稿はフィードで優先されやすいとか、検索や発見タブに上がってきやすいといった、おそらくそういうアルゴリズムにされていると、僕は考えています。保存を狙って投稿するというのは、すごく重要なことですね。

yuyuさん:ありがとうございます。
そして5つ目は、投稿ごとのエンゲージメント率を確認して、改善を繰り返しました。

坂本:いわゆるPDCAみたいなことを、きちんと、インサイトを見てやったということですね。

yuyuさん:そうですね。「何がウケているのか?」「どういうものに食いつきがいいのか?」とか調べていました。

坂本:SNS運用の基本ですね! YouTubeもそうですけど、結局自己満でやっていたら伸びないですからね。芸能人はそれでいいんですけど、そうでない人がきちんとInstagramで大きくなろうと思うと、きちんとした数字を見て改善することを意識していく必要がありますね。ROCでは、その視点で現在プロダクトを開発中です(笑)

yuyuさん:そうなんですね!それは楽しみです!あとでコッソリ教えてください(笑)
それから6つ目は……、フォロワー目線と企業目線との両方の目線を常に考えながら、投稿を考えました。

坂本:両方を考えながら?

yuyuさん:はい。「フォロワーさんが喜ぶ投稿はなんだろうな?」というのと、私はネイルを扱っているので、「ネイル企業の方が見て嬉しいと思う投稿ってなんだろうな?」という2つですね。

坂本:その「相手視点」ってやっぱり重要ですよね。SNSは結局見てくれる人やフォローしてくれる人ありきのものなので、大事な視点ですよね。

yuyuさん:ほかは、そうですね……坂本さんの本ももちろんなんですけど、他のSNSマーケティングの本や、noteでもいろんな方が情報発信されてるので、そういう情報を見て、最新のものを見ていいなと思ったものは即取り入れるっていう行動をしてきました。

坂本:なるほど。その情報は似たようなことが書かれていますか? それとも全然違うことが書いてありますか?

yuyuさん:だいたい似たような事が書いてありますけど、ちょっとずつ新しい発見がありますね。

坂本:なるほど。

yuyuさん:それから、ハードルの低いプレゼント企画も実施しました!

坂本:それは大事ですね! プレゼントキャンペーン、ROCのクライアントでも、ほとんどの企業様にやってもらっていますが、今のインスタグラムの仕組みでは必要な施策かなと思いますね。

昔、自動システム(自動でフォローやコメントをしてくれるシステム)なんかでフォロワーを増やしやすかった時期はあったんですけど、今はそれも難しくなっています。そういう中でどうやってフォロワーを増やすかというと、やっぱりプレゼントキャンペーンが一番はやいですね。自社製品をプレゼントすると、商品自体の宣伝にも当然なりますし。

yuyuさん:そうですよね。

坂本:フォローなどをしてそのキャンペーンに応募するってことは、その商品に興味を持ってくれているということですよね。興味を持つってことは見込み客なわけなので、そういう見込み客をフォロワーとして集めることができるプレゼントキャンペーンは、やっぱり必要な施策なんですよね。

そのプレゼントキャンペーンにプラスしてクライアントに今伝えているのは、「UGC」といわれるその製品を使った実際のユーザーの投稿を企業広告に使いましょう、というやり方です。

最近ROCでは規模の大きい企業様がクライアントになることが増えてきたのですが、その場合、大企業の公式アカウントが一個人の投稿を使うわけなので、「その人が何か起こした場合、それを採用した企業側は、なにか責任を問われないのか」というような懸念もあって。

yuyuさん:そうなんですね……!

坂本:企業としてはいろんなリスクを考えて対処しておかないといけないので大変なんですが、それくらい大変なことをしてでもUGCは今使うべきだと思っています。プレゼントキャンペーンを絡めてUGCを集めて、その集まったUGCを実際の運用に使うというのは、企業アカウントのInstagram施策として必要なことだなと思いますね。

yuyuさん:その話にいい感じに続くかも知れないんですけど……私は企業側じゃなくユーザー側として、自分のアカウントの認知のために企業が推奨するハッシュタグを活用しました。逆にUGCに使ってほしいという側ですね。

坂本:いい感じに繋がりましたね!(笑)
企業がUGCを集めるために指定ハッシュタグ、これを付けてくださいというハッシュタグを用意している場合も多いですが、そういうハッシュタグをちゃんと使って投稿しているということですね。

yuyuさん:そうですね。

坂本:きちんとUGCを意識してやっている企業は、プロフィールに「これを付けて投稿してね」という、固定のハッシュタグみたいなのがありますよね。それを必ず見ているということですよね。

インフルエンサーとして企業側に取り上げられると、一つのバリューになりますからね。「私の投稿が取り上げられました」というのを、例えばストーリーや通常投稿にあげることで、それをまた企業さんが見ている。で、それをストーリーでシェアしてくれて……

yuyuさん:そうなんですよね!

坂本:ものすごく良い連鎖がおこってくるんですよね。

yuyuさん:相乗効果というか、お互いがwin-winな感じですよね。

坂本:その連鎖が起こると、企業側はそのインフルエンサー経由でフォロワーの増加にも繋がりますからね。その企業を知っていても、企業アカウントをフォローしていないユーザーはいっぱいいますから。

インフルエンサー側は、自分の投稿がUGCとして使われることで企業アカウントに載って、企業アカウントの何万何十万というフォロワーに対して自分の投稿が届くので、フォロワーも増える。ほんとUGCの活用は良いことしかないです。

yuyuさん:これは、インフルエンサー目線なんですけど、権威性のためにアンバサダーの応募を頑張りました。一般人から抜け出すために、なんかこう「はく」をつけたい、じゃないですけど、フォローするきっかけにもなるんじゃないかなって考えたんです。

坂本:アンバサダーになるために頑張ったっていうのは、企業やメディアにそういう制度があって、それに応募する条件等が公開されていて、それを満たすことで審査してもらって……みたいなことですよね?

yuyuさん:そうですね。ネイルだったらフォトコンテスト。その企業のネイルを塗った写真を投稿して、良かった方が選ばれるっていうものです。

坂本:なるほど。何か今実際にアンバサダーとして活動されていますか?

yuyuさん:今は、セブンイレブンのコンビニコスメでパラドゥいう会社のネイルのアンバサダーと、ドラッグストアで販売されているPAネイルのアンバサダーの二つです。

坂本:アンバサダーになるとどうなるんですか?

yuyuさん:アンバサダーになると新色のネイルをいち早くいただけますね。

坂本:無料で貰えて、それを塗って投稿するんですよね?

yuyuさん:そうです。

坂本:それ以外に報酬とかはないですか?

yuyuさん:金銭的な報酬はないですね。

坂本:一般人、特にインフルエンサーを目指している人にとっては、今の話は勉強になりますね。一般人の枠から抜け出すために、まずはアンバサダーになるために頑張るという。

yuyuさん:それをまたプロフィールに載せておくと、他の企業からお声がかかったりもするので…。

坂本:確かに、インスタグラムって Facebookと違って実名とかではないので、実際フォロワーが多かったとしても、なにか怪しいことをしてフォロワーを増やしたんじゃないかとか、やっぱり思われる場合もありますよね。

プロフィール文や実際の投稿も見ますけど、そういうときに「こういうところとコラボしてやっています」とか「こういうところのアンバサダーです」って書かれてあると、信用になるので、企業側も依頼しやすいですよね。「この人だったら頼んでも大丈夫かな」って。
ほかに1万フォロワーになるために具体的にやったこととしては、何かありますか?

yuyuさん:これが最後なんですけど、インスタ以外のSNSも運用しました。

坂本:具体的には何をやりましたか?YouTubeって先ほどおっしゃっていましたが……

yuyuさん:YouTubeとTwitterと、あとコスメ系を扱っているので、LIPS(リップス)という10代20代の女性に人気の口コミアプリですね。あとは、Cチャンネル動画もやっています。

坂本:他のSNSとは、それぞれを行き来できるような導線は引いていますか?

yuyuさん:そうですね。うまくリンクが貼れなくても、文章で「Instagramやっています」という一文を必ず入れるようにしています。それで流入元を増やしていますね。

坂本:なるほど、それも必要ですよね。

こんな差別化をしたことで、フォロワーを増やせました


坂本:もう少し質問したいんですが、他の同じようなアカウントと差別化するために意識したことで、先程お話していただいた内容と違うことがあれば教えてください。

yuyuさん:はい。一つは、覚えてもらいやすいアカウント名、ユーザー名にしたことですね。私のアカウントは、300円ネイルっていうアカウント名なんですけど、そこでだいぶ差別化にはなっているかな……と。

坂本:確かに! yuyuさんのアカウントを今思い出せって言われると、「300」という数字が浮かぶから、やっぱり数字ってインパクトありますね。

yuyuさん:検索でも入力しやすいですし、「300円の人って覚えてもらったらもういいや!」と思っていたので。

坂本:なるほど。それは大事ですね。検索されやすい名前、印象に残る名前……なるほど。アカウント名に気をつけたんですね。他にはありますか?

yuyuさん:あとは、ネイルアカウントって、一般の方と、あとネイリストを職業にされている方のアカウントっていっぱいあると思うんですけど、そんな中で「投稿の半分は塗り方動画にしよう」と決めました。

ネイリストの方があげている動画ってよく見かけてたんですけど、素人の方が普通に100均とか300均とかで売っているネイルを動画にしてる、っていうのはほとんどなかったので、そこで差別化をしました。

坂本:今のお話を聞くと、だいぶ最初の方、アカウント設計の初期の部分に頭を使って、競合を見てちゃんと考えたってことですよね。

yuyuさん:はい。それと似たようなことなんですけど、Instagramのネイル写真って、小物も置いてすごく素敵な綺麗な写真っていうイメージだと思うんですけど、私はあえてダサい構造にして投稿する意識をしています。

坂本:おー、なるほど!具体的にどうダサいんですか?

yuyuさん:手が、デン!ってある感じの投稿なんですけど、そこにきちんと企業名とかが、メーカー名がわかるポリッシュ(マニキュア)を必ず持っている写真なんです。

なんでダサくするかっていうと、最近、ネイリストの方と素人の方の差がつかないぐらい、みなさん技術が向上していて。Instagramで検索された時に、いっぱい並んでいる写真の中で、記憶に残るものってなんだろうなって考えた時に、素人感というか、あえてダサく撮った方がいいんじゃないかなって思ったんです。

ただそれも使い分けはしていまして。アンバサダーになるためのコンテスト用の写真は、構図はちゃんと綺麗な感じに、選ばれるようなものを撮っています。普段のものは「このマニキュアでこれが塗れます」っていうのがすぐわかるような構図にしています。

坂本:けっこう意外でした。ダサくっていうのは。

yuyuさん:多分、プロの人にはダサいって思われてるんだろうなと思ってます(笑)

坂本:そこまで計算してやるってすごいですね。わざと引っかかりを作るために、ですよね。例えば「〜ネイル」で検索すれば、Instagramは一覧でいっぱい出てきますよね。みんなしてクオリティが高いので、高すぎると引っかからないから、わざと親しみやすいレベル感に下げて投稿しているということですね。めちゃくちゃ良い戦略ですね!

yuyuさん:ありがとうございます(笑)!

坂本:弊社は仕事としてお金をいただいてInstagramを運用しているので、わざとダサくするってなかなか難しんですけど……たしかにそれは戦略としては、とても理にかなっているというか、正しい気がします!

yuyuさん:良かったー(笑)

最初は不安でいっぱいだったけど、それは誰もが通る道


坂本:それから、インスタの運用をしていて辛かったことはありますか? 特になければいいんですが……(笑)

yuyuさん:これは初期の段階だと、やっぱり反応が薄いというか、いいねの数が少ないので、最初は投稿するたびに不安でした。辛いって言うほど重くはないんですけど、不安にはなるかなと。

坂本:たしかに最初はそうですね。

yuyuさん:みんなが通る道だと思うんですけど。

あと、フォロワー数が多くなった時に感じたのが、エンゲージメントを気にするあまり、気軽に投稿ができなくなったっていうのがありますね。考えすぎちゃって。

すごく大勢の方が見てくれているので、「変なものは出せないな」とか考えすぎていました。投稿の頻度が減ってしまうと、それだけ露出もどんどん下がっていくので、フォロワー数が落ちていくのが分かるのも、結構しんどいところではあります。

坂本:なるほど。確かにそうですね。僕もインスタ思考法を出してから一気に増えたので、それは意識しちゃうようになりましたね。

分母をフォロワー数にする、簡易的なエンゲージメント率の計算式で言うと、フォロワーが増えれば増えるだけ当然エンゲージメント率が下がるので、それはしょうがないんですけどね。
逆に、良かったことはありますか?

今、Instagramをやっていて、すごく楽しいです!


yuyuさん:良かったことは、自信がついたことですね!
単純に数字で「一万人は絶対いくぞ」って目標を決めていたので、それを達成することができたというのはあります。それから、「自分ってコツコツ努力するタイプなんだな」っていうことに気づけました。

坂本:すごい、なんか人生観が変わった感じですね、Instagramやっていて。

yuyuさん:Instagramやっていて、すごく楽しいです!
あとは、共感してくれる方が増えました。他にも、DM で「ネイルの悩み相談」や「こういうことを教えて欲しいんですけど」っていうふうに、普段はコメントをされない方でも聞いてきていただけるっていうのは、「すごく頼りにされているんだな」って思えて嬉しいです。

坂本:そうですよね。なんかもう、先生化してきていますね!

yuyuさん:でも、まだまだですけどね。知識がない中でもがいているんですけど……。
あとは単純にストーリーにリンクが貼れるようになったってことも嬉しいですね。数字は判断基準として大きいので、アンバサダーになれる確率も高くはなったのかなって思うこともありますね。

坂本:そうですよね。やっぱり、フォロワーが1万人っていうのは、Instagram側が機能を拡充するぐらいですから、その業界で「知名度がある、地位のある人ですよ」っていうことだと思うんです。そういう意味合いで機能を拡張してくれるんだと思うので……やっぱり1万の影響力って大きいですね。

yuyuさん:はい、大きいです。

坂本:では、最後になりますが、「フォロワー1万人いきたい!」と思っているインフルエンサーの卵の方や、企業の担当者にも「1万フォロワーいきたい」「自社のアカウントを多くの人に見てほしい」と運営を頑張っている人がいらっしゃいます。そういう方たちに向けてメッセージがあれば、ぜひお願いします!

yuyuさん:インフルエンサー向けのコメントについては、ここまでたくさん話してきたので、企業担当者の方に向けて。
SNSって、世の中ではやっている方は多いんですけど、企業で考えると、社内のSNSへの関心度や理解度っていうのは、まだまだ低いところも多いと思うんです。そして、Instagram の運営をしている方って、多分一人や二人など少ない担当者の中で運営していて、結果を出さないといけないっていう、なかなかプレッシャーのある役割だと思うんです。

でも、そこで坂本さんの本を読んで実践することで効果は絶対出ると思うので、取り入れていただきたいなって思います。

坂本:宣伝につなげてくれた(笑)

yuyuさん:(笑)。
あと、企業の相手方になるユーザーの立場で話すと、ストーリーズでアンケートを取ったり、自分の投稿をUGCとして使ってもらえたりすると、ユーザー側からしたらものすごく嬉しいことなんです。企業の公式アカウントからいいねをもらえるだけでもテンション上がったりするので……。

企業からもどんどんアクション起こしたり、コミュニケーションを取ったりすることで、すごく身近に感じることができます。そのSNSでの行動がファン化に繋がったり、もしかすると売り上げにも繋がったりもするのかなと思います。

ぜひ一緒に楽しんでInstagramを運用していきましょう!

坂本:今日は本当にありがとうございました!

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