代表自らスクラムマスターの資格を取得しようと思ったきっかけ
【(インタビュアー)なぜ代表のトニーさん自ら、スクラムマスターの資格を取得しようと思われたのですか?】
(トニーさん)私自身はエンジニアにはなれないけれども、少なくともエンジニアの方の考えが理解できていないと近づいていかないという感覚が漠然とありました。
代表になる以前から、元々エンジニアの重要性は感じており自分たちで解決できないことも、エンジニアリングの力で解決してくれてきたからね。
ただ、今思えばエンジニアリングのことを詳しく知っているわけじゃないから、とんでもないことを言ったりオーダーしたりしてたこともあったと思います。。
そして、この溝はどちらかが寄せていくのではなく、お互いに寄っていかないと一生埋まらないなと感じたんです。
それで今年RSGT2021へ参加した時に、組織の中で主体的に組織やサービスをより良くしていきたいと思いながらも、エンジニア経験のない上司や決済者との壁を感じているというお話しが多く話されてたんですよ。
なるほど。よくうちのメンバーは折れずに理解できるように歩み寄ってくれてたんだなとその時すごく理解できました。
私はスクラムマスターの資格を取得するのが目的ではなく、あくまで手法や考えをもっと理解していくことが必要だと考えています。
アジャイルやスクラムが経営に理解されない、伝わらないという話しや
そういうことで悩んでいることさえもわかっていないと気づいたんです。
なぜこれまで気づかなかったのかというと現場のエンジニアのメンバーが、「べき論」ではなく、「こうしたい」という意思を時間をかけながら粘り強くやってきてくれていたからだったんだと。
そして実際に、組織やサービスがより良くなっているのを実感できていました。
やっぱりもっと私が理解を深めたほうが、開発をすすめる後押しできるのではないかと思ったのがきっかけです。
【(インタビュアー)そうだったんですね。経営者自らRSGT2021のような場へ参加されるのは多くないと思いますが、そういった背景や想いがあったんですね!
そしてスクラムマスターの資格を取られたのは、スクラムやアジャイルを学びエンジニアの理解を深めるための手段だったと。】
取得して学んだことや、変わったこと
【(インタビュアー)では、実際スクラムやアジャイルを学んで何か変化はありましたか?】
(トニーさん)アジャイルという考え方やスクラムのやり方は、開発のチームだけの話ではなく他でも活かせると思いました。
例えば「スプリントで小さく回してみよう」というやり方は、セールスも個ではなくチームでやってみようというように。
そこから得られたもの(学び)を、他のチームや会議のあり方などにも転用することで、考え方や視点の幅を広げられていると考えています。
”大きな失敗をしない。”や”顧客が使えるものを創る。”これもすごく大事な考え方の一つです。
昨今加速度的に状況や環境、市場やニーズも変わる中
これからも顧客へ予想外価値を届けられるような組織やサービスを作っていくために。
私がアカデミックに学んだことだけでなくエンジニアの現場からも、考えや手法をシェアして取り入れていきたいです。
Rise UPのエンジニアへの期待
【(インタビュアー)そんなトニーさんが、Rise UPのエンジニアの方へ期待することは何でしょう?】
(トニーさん)新しいものを創るのが好きな人、今あるものを保守するのが好きな人などエンジニアのタイプは様々で良いと考えています。
ただ、どちらであっても「誰かの手伝いでやっている」「言われたからやっている」のではなく、「自分たちのサービスである」というマインドを持って主体的に働いて欲しいです。
私達が自分たちのサービスをどうより良くするか?どうしたら顧客にワクワクしてもらえるか?喜んでもらえるのか?どんな顧客価値を提供できるかを考えながら、開発にチャレンジしていってもらいたいです。
そういうスタンスの人が集まってくれると面白いんだろうな^^
- 【(インタビュアー)そうですよね。確かに今いるRise UPのメンバーはタイプは様々ですが、どうすれば顧客にさらなる予想外価値を提供できるだろう?私達のサービスをより良くするために必要なものは何だろう?と考える人達が集まってますよね。そしてそういう人が更に増えると、もっと面白くなりそうです!】
【(インタビュアー)あと、スクラムやアジャイルを学んだ事で現場のエンジニアの方と接していて現場とのやり取りや理解に変化を感じたことはありましたか?】
(トニーさん)こちら側の意見としては、少し理解が深まったつもりでいるが現場のみんなからするとまだまだGAPはあるし、もっともっと会話してアップデートしていかないといけないなと思っているんじゃないかな。
私はアカデミックに学んだだけで、自分がスクラムマスターとしてチームに参加して動かしているわけではないので。やっぱり実践で学ぶことは多分にあると思っているので、現場の生の声を聞きながら学び続けたいです。
ゴールはない!