はじめに

(株)ライトコードの笹川です!今回はペアブログということで、フロントエンドエンジニアのずおさんと一緒にお届けします。
実は私たち、普段は全く別のプロジェクトで働いているのですが、「地方からのフルリモート勤務」という大きな共通点があるんです!

愛媛県の田舎町からフルリモートで勤務しているずおです!
今回は、地方フルリモートエンジニアのリアルな実態や、自宅環境の工夫、そしてライトコードという会社のカルチャーについて、お互いの過去のブログ記事なども振り返りながら語り合いたいと思います。
退職の勘違いから始まったUターンと、忘年会から始まったキャリアチェンジ

笹川さんは2024年の夏に新潟へUターンされたんですよね。そもそも、どういうきっかけで地方フルリモートに舵を切ったんですか?

第一子が生まれたんですが、周りに頼れる親類がいない状態での子育てに限界を感じて、夫婦共に地元である新潟へのUターンを考え始めました。
で、会社のボードメンバーに相談しようとSlackでDMを送ったんですが、今見返すとどう見ても「退職の相談」にしか見えない文面で(笑)。オフィスで面談してもらったときに「新潟でフルリモートで働きたい」と伝えたら、快く承諾していただけて本当にホッとしました。

それは心臓に悪いDMですね(笑)。でも、そこからスムーズに移住できたんですか?

いや、面談のときに「家を建てるなら1年以上かかるよ」とアドバイスをもらったんですが、「まさかそんなにかかるわけない」と高を括っていたら、物件探しや着工で本当に丸1年かかって見事にフラグを回収しました。日々の業務をこなしながら、銀行や役所の手続き、物件探しを並行するのは本当に辛かったです。
(※その時の詳しい内容はこちらの記事から:新潟市にUターンして地方フルリモートはじめました)

今の住宅市場の状況だと、家づくりと業務の両立は本当にハードそうですね……!
僕は大学卒業と同時に愛媛にUターンして、金融機関で働いた後に未経験からエンジニアになりました。未経験での転職活動中、ライトコードの最終面接で福岡を訪れた際にたまたま忘年会に誘われたんです。それがすごく楽しくて、「この人たちと一緒なら全力で頑張れる!」と思って入社を決めました(笑)。
(※ずおさんの入社時の詳しいインタビューはこちらの記事から:YOUは何しにライトコードへ?〜ずお編〜)

忘年会が決め手だったんですね(笑)。でも、堅い銀行からIT業界へのギャップや、最初のフルリモートでの開発は大変だったんじゃないですか?

入社後の最初の半年間は、いきなりフルリモートではなく、愛媛を離れて福岡に単身赴任し、毎日オフィスに出社してオフラインで技術力の向上に努めました。最初は業務レベルの壁にぶつかって右も左もわからない状態だったんですが、その時にオフィスにいるメンバーのみんなから直接たくさん教えてもらったんです。手厚くサポートしてもらいながら基礎を固めることができたので、その後安心して愛媛に帰り、フルリモートに移行することができました。
リモートの壁「運動不足」と「孤独感」をどう乗り越える?

そんな紆余曲折を経て地方フルリモート生活が定着したわけですが、やっぱりこの働き方特有の悩みってありますよね。特に「運動不足」と「孤独感」。僕は一時期、家にこもりきりで体重が5kgも増えてしまって……。

エンジニア全員の永遠の課題ですよね。私も仕事部屋にエアロバイクを置いて「エアロバイク駆動開発」をしようと思ったんですが、あれ、実際にコード書きながら漕ぐのはだいぶ厳しくて、早々にサボり気味になりました(笑)。今は現実的なラインとして、子どもと一緒にジャンプ運動をしたり、ワイドスクワットを取り入れたりしてなんとか身体を動かしています。

エアロバイク駆動開発はハードル高すぎます(笑)。僕は休憩時間に毎日4kmウォーキングする習慣をつけました。雨の日も欠かさず歩いていたら、こないだの健康診断でしっかり数値も改善したんですよ。

毎日のウォーキングは普通にすごいです。もう一つの「孤独感(コミュニケーション不足)」については、私はUターンすることが決まってすぐにSlackで「自分の好きな楽曲や作業用BGMを当番制で教え合うチャンネル」を作りました。順に各自がお気に入りの1曲を紹介するだけのゆるいルールなんですが、10人くらいが参加してるので、これが結構メンバーと交流できる雑談チャンネルになっていて、孤独感の解消に一役買っています。

社内には他にもメンバーが主導した健康共有チャンネルなんかもありますよね。顔を合わせないリモートワーカー同士でも、Slackを通じて共通の趣味やテーマ、オンラインゲームなどで心理的距離を縮められる文化があるのは助かります。
地方のハンデを覆す!「リアルな遠征」と自宅環境への課金

あと、ライトコードならではのユニークな支援制度として、「3ヶ月に1回、好きな拠点に赴いて飲み会に参加できる制度」がありますよね。僕はこれを利用して大阪オフィスへ遠征してきたんですが、普段オンラインでも接点がないメンバーと対面でワイワイお酒を飲めて、すごく会社との繋がりを実感できました。

あれは良い制度ですよね。私は福岡本社へ遠征して、親しいメンバーと飲み明かしました。フルリモートの孤立感を会社が制度としてケアしてくれるのはありがたいです。
地方だと便利なコワーキングスペースが身近に少ないので、基本は自宅作業がメインになりますしね。その分、作業環境の最適化にはお互いこだわっていますよね。

そうなんです。僕は会社の「リファラル手当」を元手に、思い切って高価な5Kモニターを購入しました!さらに、この広い画面を使いこなすためにmacOS上で動くタイル型ウィンドウマネージャ「yabai」とホットキーデーモン「skhd」を導入して、マウスに一切触れずにキーボードのコマンドだけで画面レイアウトを自在に操れるようにしています。これに慣れるとコーディングの集中力が全く途切れなくなるので最高です。

すごい、環境構築にこだわってますね!(笑)私は逆に、一人の空間だと集中しすぎて周りの通知に気づかなくなるタイプなので、スマートウォッチを連携させて、Slackのメンションや大事な通知だけを手元で確実にキャッチできるようにコントロールしています。通知の波に飲まれず、自分の作業リズムを守るのにはこれが一番しっくりきています。
すべてを追わない。地方で最先端を生き抜く「技術の目利き」

環境への投資もそうですけど、地方にいると「最新の技術トレンドから遅れてしまうんじゃないか」っていう不安を感じる人も多いと思うんですよね。そのあたり、笹川さんはどう考えていますか?

それ、よく聞きますよね。でも、この業界って次から次へと新しいツールやフレームワークが出てくるじゃないですか。だから、流行っているからという理由だけで全てを盲目的に追いかける必要は全くないと思うんですよね。「それが自分、そしてプロダクトの『武器』になるか」を冷静に見極めることが大事かなって。

武器になるかどうかの見極め、ですか。

そうです。例えば、AndroidのViewModelでの状態管理だと、昔からある「LiveData」という素晴らしい技術が今でも現役で活躍してるんですが、最近のJetpack Composeを使ったモダンなUI開発においては、coroutineとシームレスに連携できる「StateFlow」への移行がもはや避けては通れない道だと判断し、積極的に採用したりしています。
(※このLiveDataからStateFlowへの移行についての詳しい内容は、こちらの過去記事で解説しています:過去のストリームから見るViewModelの未来:StateFlowへの移行は本当に必要か?)
新しい技術を学ぶのは大変ですが、プロダクトとチームの利益になるかを見極めて導入すれば、その先にはもっと安定した楽しいアプリ開発が待っていますからね。

なるほど。流行りを追うだけじゃなくて、本質を見極める「目利き」が大事なんですね。僕の場合、正直そこまで特定の技術にこだわりはないんですよ(笑)。どの技術を使うかよりも、クライアントが求めているものに対して、いつもその一歩先「期待以上の成果」を返せるか。そこを一番大事にして開発に向き合っています。

素晴らしいですね。技術ありきじゃなくて「成果から逆算する」軸を持っていると、使う道具が何であろうと、どこに住んでいても質の高い開発が維持できますよね。……まあ、そんな偉そうなことを言いながら、プライベートでは毎月、AIに自分好みのハイボール向けのウイスキーを選ばせたりして楽しんでるんですけどね(笑)。

ライフハックの使い道が完全にお酒じゃないですか(笑)!
やりたいことを追求することが、最大の貢献になる

そうやって自分の心地よい環境を作れるのも、会社の裁量やカルチャーのおかげですよね。地方のIT企業だと、古い技術スタックに縛られたり、ツールへの投資が渋かったりするケースも聞きます。でもライトコードは、愛媛にいても新潟にいても関係なく、「成果を出すために必要なもの」を平等に選ばせてくれる。未経験から育ててもらった恩もあるので、ようやく開発で会社に貢献できるようになってきて、日々やりがいを感じています。
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