ライダースパブリシティが家サイトにてご紹介している家づくり最新コラム ~【2024年4月版】マイナス金利解除で住宅ローンはどうなる?金利の影響と住宅購入のポイント~②
ライダースパブリシティがご紹介する「家づくり最新コラム」。
今回は、マイナス金利の解除についてお伝えします。
なぜマイナス金利政策は2024年3月というタイミングで解かれたのでしょうか。それは、日銀が掲げている2%の「物価安定の目標」を安定的かつ持続して実現していく目途が立った、と判断されたためです。
近年、日本では2%を超える物価上昇率が続いていましたが、これは原材料の価格の高騰などを原因とする「コストプッシュ型」の物価上昇であり、賃金の上昇をともなわないものだったため、「物価安定の目標」が達成されているとは言えませんでした。
最近では、企業において人手不足を解消し優秀な人材を確保するために、賃金を引き上げる動きがあります。それは、企業の収益が改善していく一方で労働需給は引き締まっており、人手が不足しやすい状況が生まれているためです。
日銀の植田総裁は、異次元の金融緩和政策については「役割を果たした」と発言しており、今後は短期金利を主な政策手段とする「通常の金融政策」になると述べています。今回の政策の変更によって、「異次元の金融緩和」が始められる前の状態に戻った、という解釈が妥当でしょう。