就活生の私が、リアルな視点で就活についての疑問や不安を解消するとともに、「就活体験記」をリアルタイムで発信するこの企画。
今回はESや面接で必ずと言っていいほど質問される「学生時代に頑張ったこと」、通称「ガクチカ」について、ポイントや気になる噂の真相についてお聞きしました。
就活生の皆さん、是非お読みください!
取材協力者
名前:S.Kobayashi
所属:人事総務チーム チームリーダー
略歴:人材→金融→IT業界で人事を担当。新卒だけで延べ10万人は面接。
ー「学生時代に頑張ったこと」は必ずといっていいほど聞かれますが、何を重視して聞いていますか。
ガクチカ系の質問ですね笑
そもそもなんで質問するのか?から話すと、入社後のイメージと結びつけて人柄を把握するために質問しています。
その中で、重視しているポイントは「行動」ですね。
学生には社会人として仕事をした経験が無いですよね。
なので、過去に「仕事と似たような場面 (明確な目標と期限があり、長期間エネルギーを注いで成果を出した場面)」でどのような「行動」をとったかを確認することで、「実際の仕事でも成果を出せるか」を予測しています。
ー面接官の興味や関心を惹きやすいエピソードというのはありますか。
皆さん勘違いしてるのは、
ガクチカのジャンル自体は、選考に関係ないということです。
ただレアな経験をしていると、聞いてみたくはなります。
例えとしてアルバイトを上げるとするならば、
塾講師よりも、体育専門の家庭教師とかの方が興味や関心を惹きやすいです。
ー反対に、残念だと感じるガクチカがあれば教えてください。
様々なエピソードがあるので一概にどうこうではないですが、
誰かに言われて頑張ったエピソードは残念ですね。
「誰かに言われなければ行動できない」という
受動的な印象を与えてしまう可能性もありますし、企業によってはマイナス評価になってしまいます。
あとは自分の意思がないエピソードも残念ですね。
ー体感的に、一番多いガクチカエピソードは何ですか。
アルバイト、サークル、学業の順で多いかもですね。
ここ5年ぐらいは、インターンが増えてきている印象はありますね。
ーアルバイトやサークルの内容は人と被るため、相応しくないとも言われますが実際はいかがですか。
これもなぜそれを頑張ったか?が重要です。
特にアルバイトが多いですが、先輩に誘われたからとか兄弟姉妹がやっていたからではなく、自分の意思をもってそのアルバイトを選んだり、頑張ったのほうが好印象みたいなですね。
ー個人で取り組んだエピソードは相応しくないと言われますが、団体でのエピソードを選ぶべきでしょうか。
団体のエピソードがあるのであれば、そっちを選んだ方が無難です。
なぜなら、仕事は1人で完結できることが少ないからです。
だからこそ、チームや仲間と力を合わせて取り組めるのか?ということを重視している企業が多いと思います。
団体のエピソードがない場合は、
課題に対してどう行動したのか?その結果や結果から何を学んだのか?を伝えるべきですね。
ーガクチカは「売上を○%向上」や「全国1位」など、数字で示すべきだと言われますが、数値的に表すことのできないエピソードは避けるべきですか。
いや、そんなことはないですね。必ずしも定量的なエピソードが良いわけではないです。
ただ、定量的なものほどイメージ共有しやすいのは事実です。
わかりやすく例えると、友達と待ち合わせしたとき、友達が遅れたとします。
友達から「ちょっと遅れる」ってLINE来たら、何分遅れるイメージですか?
これは人によって、1分かもしれないですし、30分かもしれません。
それよりも「5分遅れる」って言われた方が相互での理解に食い違いがないですよね。
そのようにきちんと相互理解をするためには、定量的な表現が理解しやすいということです。
ご協力ありがとうございました
今回は「ガクチカ」について、気になる疑問について回答してもらいました。
定量的やインパクトのあるエピソードなど、面接官の興味を惹くための工夫は必要ですが、一番大事なことは「自分自身がどう考えて、どう頑張ったのか?」ということを再認識しました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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