【エンジニアイベント】技術習得のコツは「みんなで楽しむ」こと!Engineer BootCamp発表会レポート | クイックのカルチャー
エンジニアにとって大切な、新たな技術の習得。メンバーの技術力を高めるために、独自の勉強会を実施している企業も少なくありません。クイックでも、「実際に手を動かし、具現化力を高める」という目的のもと...
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淺野 実樹/テックリード
専門学校を卒業後、2016年に新卒でクイックに入社。ソフトウェアエンジニアとして活躍後、3年目でテックリードに抜擢。これまでに、『看護roo! 転職』のWebサイト開発・運用プロジェクトなどでテックリードを経験し、現在は社内業務システムの開発・運用プロジェクトで多くのメンバーをまとめている。
エンジニアリングチーム全体を盛り上げる取り組みにも積極的で、社内のブートキャンプイベントの運営なども担当。「かっこいいエンジニア組織」を目指して、周囲を巻き込んで活躍している。
▼【前回インタビュー】豆腐メンタルの私が、テックリードになるまで
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顧客情報を管理する社内業務システム(SFA)の開発・運用プロジェクトで、テックリードを担当しています。
このシステムは、クイックが手掛ける「人材紹介事業」の根幹を担っている重要なシステムです。仕事を求める求職者と、求人を出している企業の情報管理をはじめ、ご支援状況の管理や売上分析など、クイックの事業にとって欠かせない役割を担っています。
サービス品質を向上させるため、新たな機能の開発やデータ整備などが日々発生しているので、それらの進行管理や、開発における要件の整理、機能の提案などを手掛けています。
以前は『看護roo! 転職』のWebサイトのテックリードをしていました。サービスの入口として大切な部分ですので、求職者の方々に信頼して使っていただけるような情報提供の仕組みや、スムーズなご支援に繋げるための仕組みを開発・運用していました。
そちらでの経験をベースに、現在はサービスを利用いただく全ての方に影響があるシステムを任せていただいています。こうしたポジションを任せてもらえてありがたいのと同時に、いい意味でプレッシャーを感じていますね…。
それはもちろん大きいですよ!これまでも色々な方にご迷惑をかけてきましたし、最初のプロジェクトは大失敗した苦い記憶がありますし…。
ただ、そこからどう改善すればいいかを考え、周囲にも相談して頑張り続けた結果、今もこうしてこの仕事を続けられています。
クイックの場合、そこまで希少ではないかもしれません。他にも重要なポジションを担っている女性は数多くいるので。
そもそも、性別による差別や、昇進・昇格のしにくさは感じたことが無いですね。性別も年齢も関係なく、公平に実力を評価する会社だと思います。そういう意味では、ありがたいことに、自分もこれまでの努力を認めていただけているのかなと…。
蓄積してきたことを活かしてチャレンジできる環境のおかげもあると思います。
クイックって、基本的にしっかりと意図があって提案したことは、まず試してみようという風土があるんです。自分ひとりの力では実現が難しいことでも、それが事業やユーザーのためになるものであれば、周囲を巻き込んで形にしていこうというノリの良さがあって。協力してくれる方は多いので、新しいことに挑戦しやすいですし、フィードバックを通して成長できたなと感じています。
チャレンジを繰り返して、先輩方の仕事の「いいな」と思ったことを真似し続けた結果、追いついて来れたと思っています。本当に追いつけたか、自信をなくすときもありますけど…(笑)
ここ3~4年は、一人前の開発者として「運用し続けられるシステムを作りたい」と考えてシステムの開発をしてきました。
業務システムって、変更でも、新規開発でも、現場の手を止めることになったら嫌ですよね?頻繁に、そして長時間業務を止めることは、現場の方々にとっていい状態とは言えません。事業目線でも、営業活動を止める時間が長くなれば機会損失にも繋がり、ダメージも大きくなります。
なので、業務を止める時間が最小限でいい「変更」での対応が望ましいのですが、変更を繰り返せば歪みが蓄積し、業務システムを刷新することになります。ただそうなると、長期間業務を止めることになるので、悪影響は避けられません。
だからこそ、業務システムの刷新ではなく、あくまでも「変更」のみで運用し続けられるシステムを作りたいと考えたんです。「遊びを持たせて、変化に対応でき、長く使い続けられるシステム」づくりが、私の理想形です。
きっかけは2つありますね。1つは、昔お世話になった方から「長期的な管理を視野に入れた設計思想」を知れたこと。もう1つは、要望の高かった機能を欲しいタイミングでリリースできなかった苦い経験ですね。
テックリードとして経験を積んでいく過程で、事業目線を持てるようになり、自分が担当するシステムと事業との繋がりを強く意識することが増えました。ただ作って終わりの話ではなく、作ったあとに何に繋がるのかまで考えられるようになったことで、「運用し続けられるシステムを作る」という、私なりの信念が明確になったと感じています。
まず考え方の変化でいえば、自分がやれば早いという考えから「いかに周りに仕事を任せるか」に変わったことが大きいです。以前の私は、自分ですべてを解決しようと猪突猛進するタイプだったので。
もちろん、ただ周りに仕事を任せる・押し付けるという意味ではなく、メンバーの「こうなりたい」という想いを汲みつつプロジェクトのゴールを達成できる、関係者みんなが幸せになれる運営を心がけています!
メンバーとは、とにかく真摯に向き合うようにしています。ずばり、何をやりたいか決まっているのか・決まっていないのか。決まっているなら、どう折り合いをつけていこうか、腹を割って話すようにしていますね。
クイックって、本音を話した時に頭から否定してくる人がいなくて、話しやすい風土があるんです。そういった風土を作ってくれている先輩方を見習って、私も雰囲気づくりは大切にしています。
もちろんです!テックリードとしてより多角的な考えができるように、事業理解を深めて視座を上げる努力は続けています。あとは、先程お伝えした、「継続的に運用できるシステムづくり」に関する世の中の設計思想を集めることも続けています。知見を集めるために、書籍や著名人のSNSを見たり、勉強会に行って学んだりと、常に知識は吸収し続けていますね。
もともと知識欲はある方なので、学ぶことは楽しいですよ。何より、自分が目指す姿に近づくために必要なことですから、ピン留めした目標をクリアし続けるような感覚で楽しんでいます。
それに、学んだことを活かす場も多いですしね。たとえば、外部の勉強会などで集めてきた知識を、エンジニア組織内で開催しているBootCamp(※)で試してみたりして。
※BootCamp:「今、学びたい技術」などを自分たちで考え、自由に開発を行える社内制度。業務時間のうち16時間/月を「興味関心のある技術の習得・開発」に利用可能で、半期ごとに成果発表会も行っている。
エンジニアって知識欲が旺盛な人が多いと思うんですけど、私も好奇心は旺盛なほうなので、苦戦しつつも楽しんでいるというのが正しいですかね。
もともとエンジニアリング課で、BootCampの前身になるイベントを開催してはいたんですよ。ただ、その頃は個人での自由参加形式だったので、個々人の活動実態が見えなかったり、モチベーションが上がりきらないといった課題があって…。
せっかくやるなら、関わる人みんなのモチベーションが上がって楽しめるようなイベントにしたいと思って、現在の「チームで開発する」スタイルを提案したところ、採用されて今に至りました。
「組織を盛り上げよう!」というより「みんなに楽しんでもらいたい!」という気持ちが行動のきっかけになっています。
▼BootCampの様子は、こちらの記事で紹介しています!
楽しむことって、本当に大事だと思います!イヤイヤ仕事をしていても、いいアイデアも成果物も出てこないと思うんです。個人的には、楽しんでいれば、アウトプットは後からついてくると思うんですよ。
実際、BootCampをチームでやるようになって、いい影響も出ているんです。たとえば、メンバー層の人がテックリード役になって、プロジェクト推進や意思決定の視点を体験して気づきを得たり。普段の業務で関わらないメンバーから新しい言語の話を聞いて、自分の業務に逆輸入したり。
「個人の業務だけではできないこと・知れないこととの出会い自体が楽しい」と言ってもらえていますし、それが普段の業務に活きる面白さも味わってもらえているようなので、嬉しい限りですよ。
こうやって楽しんでいくことでスキルを磨き合って、最終的に仕事を楽しめる「かっこいいエンジニア」をみんなで目指したいなって思っています!
エンジニアチームとしては、必要なものを必要なタイミングで送り出せるプロの集団にしていきたいと考えています。ただ言われたことをこなすという意味ではなく、求められていることを自分たちで定義して、形にできる組織にしていきたいです。
そのうえで大切なのが、ユーザーにとことん寄り添って考えることですね。
突然ですけど、社内の営業支援システムを運用・開発している開発者にとって、ユーザーって誰だと思いますか?
それも間違いではないんですけど、本当のユーザーはさらにその先にいるんです。人材紹介事業をしているクイックでいえば、うちを介して転職活動をしている求職者や、求人を出している企業ですね。システムを使って営業部隊がいい仕事をして、その結果、求職者や企業が「より良い選択」をできるようサポートするのが、事業目線でのゴールだと思うんです。
だから、たとえ営業部隊から「システムをこうしたい」と要望があっても、それがユーザーのためにならないようであれば、正直に伝えています。チーム内で議論する際も、「やりたいこととユーザーがずれているのでは?」といった視点は常に大切にしていますね。
かなり協力的ですよ!エンジニア間はもちろん、営業の人達とも距離感近く議論できています。実際、「ユーザーのためを思うと、もっとこうした方がいいのでは?」といった切り出しにくい話題でも、感情的にならずに建設的な議論ができていますし。よくあるエンジニアと現場との敵対もなく、同じ会社の仲間として事業を盛り上げていく関係性が築けています。
周りを見れば、自分にはない意見を持っている先輩や仲間が沢山いる環境なのは、本当に恵まれていると思いますね。もともと私は猪突猛進型で、足りないものや見えていないことも多かったのですが、周りから色々なものを吸収できたおかげで、今もテックリードを続けることができています。
こうした経験があるからこそ、一人の力でできることは決して多くないと思うようになりましたし、「チームの力を最大化できるようになりたい」とも考えるようになりました。
メンバーの特性や想いを把握して最適な形で力を集結させることで、ユーザーファーストを実現するシステムの開発を強力に推進していく。そんなテックリードを目指して、これからも励みたいと考えています!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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