烏 美紀子/編集者
新聞記者やWebライター・編集者を経験したのち、2017年にクイックに入社。現在はオウンドメディア「看護roo!」で、看護師のキャリアに役立つコンテンツを届けるキャリアユニットの編集長を務める。趣味は駅スタンプと風景印集め。
入社の決め手は「ユーザーファーストへのこだわり」
ーーまず、これまでの経歴について教えてください。
新聞社や医療系のWebニュースメディアなどで、記者・ライターを15年ほど経験してきました。途中で紙からWebへと媒体は変わりましたが、一貫して「書く」仕事です。
現在は看護師・看護学生向けのメディア「看護roo!」で、看護師さんのキャリアや働き方に関するコンテンツを担当しています。編集長を務めていますが、マネジメントだけというわけではなく、引き続き、自分もプレイヤーの一人としてコンテンツを作っています。
(看護roo!について詳しく知りたい方はこちら)
ーークイックに入社した理由・決め手は何ですか?
一番に魅かれたのは「ユーザーファーストへのこだわり」です。
新聞や前職のWebメディアにいたころは、PVや本数が評価の指標になっていました。
メディアとして「PVの取れる情報をいち早く、多く出すこと」はもちろん大事です。大事なんだけれど「いつの間にか、PVや本数『だけ』が目的になってない?」「もう少し手間暇かけられたら、もっと読者に響くのに…」「本来、どういうコンテンツを目指すべきなんだっけ…?」と、どこかユーザー・読者を置き去りにしているような葛藤をやっぱり抱えていたんです。
ーーPVや本数と向き合う際のジレンマは、編集者・ライターあるあるですよね。
そうですね。編集者としてそういうジレンマを抱えている方は本当に多いと思います。
でも、そんな中、クイックではPVや本数といった目先の指標だけで評価せず、「ユーザーファースト」であることが、まずは求められます。
ただのバズやPVのためではなく、「それが目の前のユーザーにとって本当に価値のあるコンテンツか」が評価軸だと言うんです。
入社前、その話を聞いて「ここでならユーザーのためになる、より本質的なコンテンツが作れるかも!」と思いました。
一方で、そんな編集・記者職にとって理想的な環境が本当にあるのか…? と、正直ちょっと信じられない気持ちもあり、「よし、入社して自分の目で確かめてみよう」というつもりもありました(笑)。
キレイ事ではない「戦略」としてのユーザーファースト
ーー実際にクイックに入社して、自分の目で確かめてみて、どうでしたか?
「本当だったな」と思ってます(笑)。すごく実感しているのは「ユーザーファーストのコンテンツ作り」が単なる理念にとどまらず、「ビジネス上の戦略」として位置づけられているということです。
つまり、ユーザーに愛されること・喜ばれることを追求すれば、ユーザーからの評価が高く需要のあるサービス・コンテンツをどんどん提供できる。そうすれば自ずとシェアを獲得でき、市場で勝ち続けることができるーというビジネス戦略です。
キレイ事で終わらないからこそ、ユーザーに愛されるコンテンツを全員で突き詰められるんですね。
とてもとてもシンプルですが、それゆえに強い戦略です。これを貫くって実はなかなかできない、ものすごいことだと思うんです。この戦略を掲げてメディア作りができるのは、クイックの編集の最大の魅力だと思います。
ーーユーザーファーストのコンテンツ作り、日常ではどんな場面で感じますか?
私が象徴的だなと感じるのは、新たな企画を立てるときですね。
編集の企画会議では、しっかり練り込んだテーマから「こんなのどうかな?」というライトなネタまで、いろんな粒度の案を自由にディスカッションしますが、どんな企画においても常に優先されるのは「ユーザーのニーズがそこにあるのか」です。
ユーザーが困っている・知りたいと思っている・ハッピーになれることがそこにあるのなら「よし、やろう!」で一貫しています。それがたとえ前例のないアイデアであっても、長期の制作期間や予算化が必要な企画であってもです。
そして、こんなふうにニーズを芯からとらえるため、定期的なユーザーヒアリングの場を設けることも私たちは大切にしています。実際にユーザーの声や表情に接して、机上のデータだけではつかめない生きた情報を感じ取ってこそ、ユーザーファーストを実現できるんだと思います。
ある意味、“純粋”なコンテンツ作りができるのは、広告収益などに依拠しないメディア運営だからという点も大きいですね。これもユーザーファーストの戦略です。
編集者として新たなレベルアップが叶う場所
上でも触れましたが、自由な発想・手法でさまざまな企画に挑戦できるところも、クイックの編集職の魅力です。
私の場合、自分では初めてとなる書籍制作に挑戦できました。
『新人ナース覚え書』と『はじめての転職サポートブック』という2冊の書籍です。どちらも希望した方に無料でお配りする本ですが、無料とはいっても、A5版フルカラーで本文100頁以上もある本格的な書籍です。
▼「新人ナース覚え書」紙面
このうち『新人ナース覚え書』は、ナース人生で最もツライと言われる看護師1年目に寄り添うため、ユーザーがお守りのようにそばに置いておける「本」の形で届けたい!というのがコンセプトの一つなんです。
そのために、まったくの未経験だった書籍づくりを基礎から学んだんですが、マンガ・イラストを効果的に使うページデザインや構成の立て方など、これまで手掛けてきた新聞やwebコンテンツとは異なる新しい表現スキルを手に入れたなと思っています。編集経験は約20年になるんですが、それでもまだレベルアップを感じられるのってうれしいですよね。
ユーザーのための挑戦をどんどん歓迎するクイックの環境は、編集者にとって、新たな編集スキルを伸ばしていきやすい環境でもあると思います。
ーー「出る杭を伸ばす」クイックらしい風土ですね。
クイックの編集メンバーは、未経験の分野・手法であっても「ユーザーに届けるために」と、さまざまな挑戦に日々取り組んでいます。
看護師向けのオンライン学習セミナーを企画・制作して大ヒットさせ、さらにセミナー動画のオンデマンド配信のプラットフォーム化につなげているなど、やりたい企画を自由に考えて、どんどん出して、それを育てていける面白さがあります。
今、SNSや検索プラットフォームをはじめ、コンテンツをめぐる環境が大きく変化し、情報を発信する側・受け取る側の意識や行動もどんどん変わっていっていますよね。その中で、メディアのコミュニケーションのあり方もユーザー最適で変化していかなくてはいけません。
その中で、失敗するかもしれないけど新しい企画を試したい。これからの時代に活かせる編集スキルを伸ばしたい。
そんな思いにストップをかけられることなく、現場の裁量でフットワーク軽くチャレンジできる環境がクイックにはあります。
どんな編集者がクイックに向いているか
ーー最後に、クイックにはどのような編集者にジョインしてもらいたいですか?
お伝えしてきた通り、何よりもユーザーファーストを大切にしているので、「PVや本数を追うだけでなく、もっと本質的にユーザーのニーズに応えるコンテンツを作りたい」「自分の編集力を通してユーザーや社会の役に立ちたい」と思っている方は、ぜひ一度、クイックのモノづくりについてお話しできたらと思います。
クイックでは、看護roo!だけでなく、さまざまなメディアを運営していますが、今後、新たなキャリアメディアもゼロから立ち上げ予定です。
また、ユーザーが本当に望むモノを望むカタチで届けるためには、既存の枠にとらわれることなく、SNSや動画コンテンツ、セミナー形式など、幅広い手法を開拓していかなくてはいけません。
新しいことを学ぶ好奇心やアンテナを常に高く保ち、新しい時代の編集者としてスキルアップ・キャリアアップすることに意欲的な方は、きっとのびのび活躍できると思います。
自分たちの作るコンテンツがユーザーに届き、広がり、メディアとして成長していくやりがいを、ぜひ一緒に感じてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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