中林 有加(Nakabayashi Yuka)/UI/UXリードデザイナー
ラクーンHD社での初代デザイン戦略部長、株式会社一休でのレストラン事業におけるCRM責任者、株式会社CureAppでのプロダクトマネージャーを経て、2022年の12月にクイックにジョイン。 趣味は車、シュノーケリング・乗馬・料理・古民家巡り・旅行。デザイン以外で自慢できるポイントは書道と視力の良さ。
これまでの経歴を教えてください!
芸能プロダクション、医療機器メーカー、フリーランスデザイナーを経て、2008年に株式会社ラクーンホールディングスに入社。ウェブマスターチームリーダーを経てデザイン戦略部を立ち上げ、8年間部長を務めました。
2018年、株式会社一休にUIデザイナーとして転職し、レストラン事業におけるCRM責任者を務め、1to1レコメンドを主軸としたCRM施策の立案、デザイン、実装、分析、メンバーマネジメントを通して売上拡大に取り組みました。
2020年、株式会社CureAppに入社し、デザインとマーケティングの経験を活かして治療用アプリのプロダクトマネージャーを務めたのち、デザイン部長としてデザイン組織の立ち上げと新規事業のWeb集客をリード。
2022年よりクイックにて、新規事業や既存事業のUX戦略からUIデザイン、ディレクションを行いながら、デザイン組織の強化に取り組んでいます。
クイックへの入社のきっかけ・決め手は何でしたか?
業務範囲を制限されることなく、状況や個人の強みを活かした動き方を許容してくれる組織文化があったことと、デザイナー組織に伸びしろがあり、私のこれまでの経験が役に立てられそうだと感じて、入社を決めました。
クイックに入る前に経験したラクーンホールディングスと一休、CureAppの3社は、それぞれ全く異なる風土や文化、事業戦略を掲げていました。そして、当然そこで働くデザイナーの活躍の仕方やマネジメントの仕方も、共通点はありつつも少しずつ異なっていて、とても良い経験を積むことができました。
それらの環境で挑戦したり足掻いたりしながら、自分なりに見つけたベストな方法を、今度は自分が他者や組織に影響を与える形でどこまでできるのか、チャレンジしたいと考えるようになりました。
そのためには、デザイナーがデザインだけにとらわれず、事業企画やマーケティング、エンジニアリングの領域に染み出して行ける環境と、新しいことに前向きで、社歴や立場に関係なく、良い提案をすれば耳を傾けてくれる環境が必要不可欠だと感じていました。また、事業が魅力的で、そのサービスを求めているユーザーがたくさんいることも重視していました。
選考を受けている過程で何人もの方とお会いさせていただき、対話を通じて理解を深めていく中で、これらの条件がそろっていると感じたのがクイックでした。
現在どんなお仕事をされていますか?
今は、看護師の人材サービス領域で、新規事業のリードデザイナーとして、事業をどのように売り出していくのか、事業戦略をデザイン戦略に落とし込むことに注力しています。
事業戦略のキャッチアップからUXリサーチ、UIのアウトプットまで一貫して携わっています。要件定義フェーズにおいて、デザインドリブンでプランナーやエンジニアと理想を描き、実現に向けて協力できるので、やりがいもありますし、チームで事業をつくる面白さも感じています。
UXリサーチでは、ユーザーインタビューやデータ分析を用いてユーザーインサイトを追求したり、他社のUXリサーチやエキスパートレビューなども行います。リサーチは結構泥臭くやっていることが多いです。それこそ、GA4の行動ログを1行ずつみたり、サイト構造とユーザーの流入、回遊状況を手作業で洗い出したりしていることもあります。
事業の成功のためにできること、やるべきことに垣根を設けないスタンスで動き回っているので、デザイン対象はUIはもちろんのこと、営業資料や集客面となるLPやメルマガ、動画など、目的によって様々です。
ーープロジェクトの活動以外にはどんなことに取り組まれていますか?
デザイン組織の強化にも取り組んでいます。私は、デザイナーの力を最大限サービスに活かせる組織を作りたいと思っています。例えば、デザイナーを企画段階から巻き込むことで、完成までの期間を大幅に圧縮できた、とか、狙い通りのUXを実現しやすくなった、とかですね。
見た目を綺麗にするだけではなくて、事業に対して前のめりなデザイナー集団が、マーケターやプランナー、エンジニアと協業することで事業やサービスがどんどんよくなっていく景色を実現したいなと思っています。
持論ですが、ニーズや戦略、事業実態を知り、それらをもとに「何をするか」から、「どう表現するか」を一貫して考え取り組めるということが、事業会社がインハウスデザイナーを必要とする大きな理由の一つではないかと思っています。
これは、デザイナーが事業やユーザーを知る必要があったり、デザイナーと一緒に仕事をするメンバーがデザイナーの使い所をイメージできなければ成立しません。そこで、私自身が率先して実践してみて、うまくいく方法をチームや社内に展開していこうと決めて、日々楽しく奮闘しています。
その活動を通じて、「デザイナーが活躍するとどんなことが実現できるのか」を組織文化と言えるレベルまで定着させて、デザイナーに関わらず事業に対して前のめりなメンバーの背中を押したり、相乗効果を生み出せる存在になれたらと思っています。
仕事のやりがいや、大切にしていることはなんですか?
まず自分が実践したり自分が変わること、ですかね。
組織を作ったりマネジメントする際、メンバーや彼らが担う仕事を手触り感あるレベルで知らないと、彼らが活躍できる組織は作れませんし、プロジェクトの成功を最大化することもできません。
それに、新しいことを始める時に、「やってごらん。私はやったことないけど多分うまくいくよ」と言われるのと、「一緒にやらない?こういうやり方ならうまくいくよ」と言われるのとでは、説得力が全然違いますよね。私なら後者の人と一緒にやりたいな、と思います。
なので、新しいことに挑戦したり、何か(誰か)を変えたいと思った時には、まず自分が動いて、自分が身を持って経験して得られたことを広く展開していくべきだと思っています。
そしてもう一つ、ユーザーと市場を解像度高く捉えることが大切だと思っています。
「ユーザー理解」は言うほど簡単なものではなく、表層ではなくユーザー一人一人が抱えているインサイトやニーズを、自分の言葉で語れるレベルまで知ることがサービスデザインをするうえでの大前提だと思っています。
実際にクイックに入社してみて感じていること、変わったことはありますか?
ありがたいことに、入社前にこういうことをやりたいな、こうできたら良いな、と思ったことはほぼやれています。入社前に想像していなかった素晴らしい出会いもありました。
私は戦略性に長けた人間ではありません。
デザイナーの方からは、「戦略得意ですよね」と言っていただけることがありますが、実際はそうではありません。戦略性に長けた方と近しい視座で考えたり話せるように、意識的にトレーニングしているだけなんです。その代わり、情報を整理したり、それらを元に具体的なサービスデザインに落とし込むための機動力や推進力には自信があります。
つまり何が言いたいのかと言うと、私は戦略性に長けた方とタッグを組むと自分の強みを活かしやすいんです。
クイックに入社後、戦略的思考のスペシャリストと呼べる方と出会うことができ、今はまさにその方たちと壁打ちしながらさまざまな課題や理想にどう挑むかを追求できるのが、とてもありがたいです。
クイックで働く魅力はなんですか?
会社の歴史は長いですが、Web事業企画開発室やデザイナー組織は、まだまだ組織として成熟しきっていません。やるべきこともやりたいこともたくさん埋まっている状態です。その状況を経営陣も認識してくれているので、チャレンジする人に寛容であり、チャレンジを応援してもらえる環境があります。
自分の手で事業や組織をつくりたい、変えてみたい、挑戦してみたいという方にとっては、とても良い環境ではないかと思います。また仲間想いの方が多く、余計なプレッシャーや対人ストレスを感じずに仕事に集中できるのも魅力だと思います。
今後の目標や実現したいこと、チャレンジしたいことはなんですか?
まずは今取り組んでいるプロジェクトの成功にどこまで貢献できるか、できることを全力でやりたいと思っています。
具体的には、ユーザーはどんな状況でどんな思考をするのか、何を求めているのかを深く考えることと、それらを踏まえてどのような体験、見た目、操作感でユーザーにサービスを届けるべきなのかを、頭も手も足も動かしてやりたいです。
そして、そういった活動をチームのスタンダードにできると、デザイナーの活躍を通じてどんどんサービスがよくなっていく好循環を実現できるのではないかと考えています。
サービスデザイナーの仕事は、社外の方にも自分の仕事が見えるという特徴があります。デザイナーが活躍している会社のサービスはどんどん進化していきますし、外からみても変化に気付けます。「おや?クイックのサービス、なんか変わったね」と良い意味で感じてもらえるかどうか、「そうそう、こういうの実は欲しかったのよ」とユーザーに感じてもらえるサービスづくりをチームでやっていきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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