22年度からプラップに入社予定の Kiya Takehiro です。
いきなりですが、あなたがPR業界に興味を持った理由は何ですか?
多くの就活生にとってPR業界というのは、広告やマーケティング、放送などの近隣業界を志望して調べていく中で、いわば「発見する」業界だと思います。そのため、PRを志望するに至った理由や「なぜ広告ではないのか」といった基本的な質問の回答に、説得力を持たせるのが難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。
私の就活生としての特徴は、最初から「第一志望はPR」と決めていたところにあると思っています。つまり、私は多くの就活生よりも少しだけ早く、PRという仕事への魅力に気付いていたと言えるでしょう。そのため、私の志望動機はこれからPR業界を深掘りするという方にとって、何か参考になるかもしれません。
本記事では、私がなぜPR業界、ひいてはプラップジャパンを志望するに至ったのかご紹介します。後半には実際の就活スケジュールや、少しですがPR業界を志望される方へのアドバイスも載せてみました。これらの情報が、少しでも就活生の方々のお役に立てれば嬉しいです。
ちなみに、一年前に書かれた内山さんやAkiyoshiさんの記事も非常に詳しくてわかりやすいので、ぜひ併せて読んでみてください。
簡単に自己紹介
都内の私立文系大学を卒業予定の22歳。高3の頃からコミュニケーションに興味があったので、大学ではメディア論を学びました。在学中はサークルにどっぷりで、3年次には代表も務めていました。
ちなみにサークルは放送系で、カメラとか映像編集とかが好きです。
例えばこんなのを作ってました。
なぜPR業界を決め打ちしていたのか
では本題に入りましょう。
冒頭で書いた通り、私は就活を始める前から、就職するのはPR系の会社が良いと思っていました。就活を業界探しから始める必要がなかったので、かなりのんびりしていたように思います。ではなぜ広告でもテレビでもなく、PRだったのか。
理由はいくつかありますが、何より大きいのは、私が昔から「企業が社会と対話する」手助けをしたいと強く考えていたことです。私の周りに製薬会社はじめとする医薬品関係で働いている人が多くいたため、そう考えるようになりました。
繋がりが分かりにくいので説明しましょう。
製薬会社が抱えるジレンマ
突然ですが製薬会社の作る薬の内、医師によって処方される薬 (いわゆる処方薬) は、名前や効果を一般向けに広告することが禁止されています。これは薬機法と呼ばれる法律によるもので、十分な専門知識を持っていない一般の人が、広告を通じて薬の効果を誤解してしまったり、服用量の増減や継続するかどうかを自己判断してしまったりすることの無いように設けられたものです。
しかし一般向けの広告を禁止されてしまうと、日常生活において、人々と処方薬や製薬会社の接点はほとんど無くなってしまいます。誰しも、知らない物事には恐怖や不安を感じてしまうもの。結果として、製薬会社が「よく分からないものを高額で売りつけている企業」という風に誤解されてしまうことも少なくありません。
このように正しい情報を知らなかったり誤解が生じたりしたせいで、受けられたはずの治療を受けられない人や、治せたはずの病気を治せない人が出てしまったら、それはとても不幸なことですよね。
処方箋としてのPR
とは言え、人々が持つ情報が不十分になってしまうことを責めても仕方ありません。企業は人々の恐怖や不安に寄り添いながら、正確な情報を丁寧に提供して、薬のことをきちんと理解してもらう必要があります。
そこで、PR会社の出番というわけです。
PR会社は人々と企業の対話を手伝う専門家。PRは長期的な信頼獲得を目的としており、情報の客観性や正確性を重視します。したがって、ここまで書いてきた問題に対して果たせる役割はとても大きいと言えるでしょう。
人々の誤解を解くことを通じて、より良い社会を作っていく。PRという仕事のそんな側面に、私はやりがいと魅力を感じたのです。
なぜプラップジャパンなのか
日本国内だけでも、新卒採用を行なっているPRエージェンシーは数多くあります。その中で私がプラップジャパンを選んだ理由は、大きく二つあります。
プラップジャパンは医療・製薬案件に強い
私はキャリアにおける希望として、自身がPR業界を志望するきっかけとなった医療・製薬業界の案件に、一度は関わりたいという風に考えていました。プラップジャパンは業界内でもそれらの分野に強いとされている企業であり、かつ他業界についても幅広いPR案件を請け負っています。
これなら、関心のある分野に携われるのはもちろん、将来のキャリアを踏まえ、全く異なる業種の経験を積むチャンスも多くあるはずと考えました。
落ち着いた雰囲気が自分に合っている
座談会やインターンを通じて感じた、会社としての落ち着いた雰囲気も決め手の一つです。チームで丁寧に仕事を進めていくという考え方が、説明される仕組みからも話を聞かせてくれた先輩方からもとても良く伝わってきました。
たしかに「既存のやり方や仕組みをガンガン変えていくぜ!」というのも、企業の方針として素晴らしいと思います。インターネット全盛とも言える現代にあって、そこから生まれるものは沢山あるでしょう。
しかし、PRや広報といった仕事は、個人がどれだけノウハウを蓄積できるかにかかっている側面が多いにあると思います。そのことを踏まえたときに、私は従来のやり方にも精通したPRパーソンになりたいと考えました。
「変える勇気」だけでなく「変えない勇気」も持ち合わせている。そんなプラップジャパンの風土は、そういう私の志向にピッタリでした。
私の就活スケジュール
スマホのカレンダーを遡ってみたところ、私の就活スタートは2020年の7月下旬、つまり大学3年の夏休みでした。1週間程度のインターンシップを一つと、1dayのワークショップを一つ。最近の風潮からすると遅めなのかもしれません。
悠長なスタートを切ったのには、当時の私なりに理由がありました。
- (繰り返しになりますが) 業界は最初からPR関連に絞っていた。
- 見ていた企業は全体的に採用活動のスタートが遅かったり、通年採用だったりで (少なくともそう認識していた)、あまり焦る必要を感じなかった。
- ちょうどコロナ禍が本格的に始まった頃で、どうやってサークル活動を維持し、後輩に繋げるか真剣に考えなくてはいけなかった。
- とにかくサークルが大好きだった。
そんなこんなで10月から12月にかけて、ポツポツと就活イベントに参加してみたり、年明けのインターンに向けてESを書いてみたりはしたものの、気がついたら2020年を終えてしまいました。慌ただしくなったのは翌年1月から。プラップジャパンは、そうした中で説明会に参加した一社です。
PR業界を受けるにあたって
就活でPRエージェンシーを受けるにあたって、現役の方から話を聞くのは非常に役に立ちました。もちろん他業種でも業界研究に際してOB・OG訪問は重要ですが、PR業界は特にそうだと思います。
というのも、PR業界の情報はインターネットだけで手に入る量が非常に少ないのです。PRは古くからある業界ではあるものの、どうしても広告代理店やマーケティング、コンサルなどといった分野の陰に隠れがち。ここ数年で情報環境がインターネットに急激にシフトしていることも相まって、まとまった業界地図などは自作する必要があります。
もし話を聞きやすいOB・OGがいないようでしたら、OB・OGとのマッチングサービスの活用や、SNSでDMをオープンにしているPRパーソンに思い切って連絡を取ってみるのも一つかもしれません (もちろん、身の安全には注意してくださいね!)。私は何人かメールをやり取りをしたり、Zoomでお話しを聞かせてもらったりしていました。
もちろんプラップジャパンでも、社員と話す機会を設けています。PR業界を志望する方には、ぜひ活用して頂ければと思います。
最後に
ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございます。
来年には終わるだろうなんて思っていたコロナ禍も、気が付けば3年目。オンライン就活なんて言葉も一般的になってきました。なかなか先を見通すことの難しい状況ですが、だからこそ、就活生の皆さんには後悔のない選択をしていただきたいと思います。
そのためには、自分にとって大事なことが何なのかきちんと見定めることが重要です。オンライン就活の良いところは、以前と比べても圧倒的に時間があること。その利点を活かして、自分と丁寧に向き合ってみてください。
その結果として、プラップジャパンに興味を持って頂けたのであれば、とても嬉しいです。
重ねてになりますが、一年前に書かれた内山さんやAkiyoshiさんの記事では、就活の軸や業界選び、就活に対する考え方などについて非常に詳しく解説されています。この記事ではピンと来なかったという方もそうでない方も、ぜひ併せて読んでみてください。