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10年前と今とを比べると、日本人の健康に対する関心・意欲が高まってきているのではないかと感じます。日本の「予防医療」はどのように変わってきたのでしょうか?
当社が予防医療検査事業を始めた2012年当時は、まだ「予防医療」というワードをメディアで聞くことはあまりなく、病気のリスク検査を提供している会社も数社ほどであり、ここ10年で大きく変化してきたと感じています。
今ではテレビをつけると、健康情報番組がほぼ毎日放送されています。高齢化に伴い、自らの健康に興味を持つ人たちが増えてきていることと、スマホの普及によりあらゆる世代でインターネットへアクセスする環境が当たり前になったことで、自ら主体的に健康情報を取りにいく機会が各段に増えてきているという世相が、テレビ番組の編成にも反映されているように思います。
また企業の中においても、健康経営がますます浸透し、職場でも健康改善の取り組みが活発に行われるようになってきています。
こうした中で、通常の健康診断にプラスアルファで気になる疾患リスクの検査をオプションとして追加頂く受診者が確実に増えている状況です。まさに世の中が「受動的な健康診断」から「自ら主体的にメニューを選ぶ健康診断」へと変化してきていると言えます。
こうした時代背景の追い風もあり、当社の検査を活用頂いている医療機関は全国で3,000施設を突破し、年間の受診者数も10万人を超えるまでに成長しております。
まさしく「予防医療」は今注目されている分野のひとつかと思います。一方で医療業界は長引くコロナ禍の影響や、高齢化に伴う社会保障の負担増など、さまざまな課題が浮彫となりつつあります。このような課題解決のために、プリメディカはどのようにアプローチができるのでしょうか?
少子高齢化が進むにつれて、医療費の問題と介護負担の問題が国民全体に重くのしかかっていくことは必然だと思います。この問題の解決に少しでも寄与すべく、近年様々な企業が多種多様な医療に関するサービスを展開しています。
その中で当社は、まずは「自分の病気のリスクに気づくこと」から全てが始まると考え、気づくための病気のリスク検査の開発/測定/提供を事業の根幹に据えています。また、当社の提携医療機関や、マスメディアを通じて「予防医療」「病気のリスク検査」の啓蒙活動に全社を挙げて取り組むことで、より多くの人が病気のリスク検査を知る機会を創出できると考えています。
一方でどんな最先端の検査でも「検査を受けて終わり」では、意味がありません。検査を受けた後に、具体的な生活習慣改善のアクションにつなげるべく、受診者への健康情報の発信や、医師/栄養士/運動トレーナーとのオンライン相談等、様々なアフターフォローのサービスを外部と提携しながら、受診者の行動変容を促すための取り組みにも力を入れています。
当社が提供する病気のリスク検査で気づきを得て、生活習慣を改善していくことで、最終的には、医療費/介護、トータルでの負担軽減と健康寿命の延伸に繋がるものと期待しております。
近年、予防医療領域において、様々な企業の新規参入があるとのことですが、それらと比較してプリメディカの一番の強みは何だと考えていますか?
当社と他社の一番の違いは、他社は既存のヘルスケア事業や医療事業もやりつつ、という会社がほとんどですが、当社は予防医療事業しかやっていない、ということです。
他社が展開しているサービスは、大きく、医療機関に対してサービスを提供するのか(BtoD)、一般層に対してサービスを行うのか(BtoC)、に分かれるかと思います。例えば、オンライン診療のシステム提供であれば前者、パーソナルヘルスデータの収集・活用であれば後者となります。
当社は、両方をハイブリッドさせたビジネスモデルを展開していて、社内ではBtoDtoCプラットフォームと呼んでいます。詳しくは選考プロセスの中でお伝えしたいと思いますが、一言でいうと「医療機関(医師)を通して、予防医療サービスを広く一般の方に活用頂く」仕組みです。この10年は個々の検査サービスを広めるとともに、このBtoDtoCプラットフォームを大きくする10年だったと思います。結果、今では全国3,000以上の医療機関に対して、そのニーズに応じた様々なサービスを提案できること、そして、臨床検査会社との協業のもと、全国津々浦々までの検体物流網が既に完成していること、そしてこれらより、様々な大学・研究機関から当社に最新の研究開発シーズが集まるようになってきていること、以上がこのプラットフォームの強みと言えます。
他社には真似できないビジネスモデル「BtoDtoCプラットフォーム」、とても興味深いです。
それでは、プリメディカの未来についてもお聞かせください。特にビジョンに掲げている「予防医療のグローバルリーディングカンパニーを目指す」とは、具体的にどのように海外へ展開されるのでしょうか?
日本はアメリカと並んで検査技術は世界トップと言われています。特に日本は高齢化先進国であるがゆえに、リスク検査の開発が進んでいます。今後世界的に高齢化が進んでいく中で、日本の検査サービスを海外へ展開する必要性が更に高まると考えています。ゆえに当社は、早期からグローバル展開を視野に入れて準備をしています。
国ごとに医療検査・健診のあり方も今後変わるかと思うので、どのように市場を獲得していくかはこれから考えていく必要がありますが、日本初の予防医療検査サービスを海外へ展開していくことは、プリメディカの大きな目標のひとつになります。
まだどの企業も成しえたことのない挑戦に向けて、社内ではどのように取り組まれているのでしょうか?
大きな目標のためにやらなければならないことはまだまだたくさんあります。プリメディカには、チャレンジできる環境が整っていると思っていますし、手を挙げてくれる方にはどんどん任せていきたいと考えています。社内メンバーにもポジションにとらわれるのではなく、どんどん挑戦してほしいと常に伝えています。「成長は与えられるものではなく、自ら動いて勝ち取っていくもの」だと思います。
プリメディカは、常に「挑戦」をし続ける会社だと感じることができました。それでは最後に、若い人たちへメッセージをお願いします。
「選択肢ドリブンではなく、生き方ドリブンの就活を」
これは、いつも就活生の方にお伝えしているメッセージです。
就活において、膨大な情報の中から「AかBか」という選択肢を絞り込んでいって最終的に就職先を決めるのではなく、自分の生き方/軸を起点として、これから先の長い社会人人生をどう歩みたいか、何を成し遂げたいのか、そしてその実現のためにどのような仕事がファーストキャリアとして適切かを、考えて、考えて、考え抜いてもらいたいと思っています。