Plott(プロット)は、IPコンテンツの企画から制作、ビジネス展開までを一気通貫で手掛けるスタートアップです。
『混血のカレコレ』はチャンネル登録者数250万人を達成。同作品の楽曲『人間E判定』は再生回数300万回を突破しました。また、『私立パラの丸高校』はKADOKAWAグループ運営の「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にてU-NEXT賞を受賞しました。
さらに、ゲームスタジオ「Plott Games」としてゲーム分野にも参入し、2025年春頃には『ドズル社』のスマホゲームをリリース予定です。
そんなPlottでは、現在「IP革命」をスローガンにIPを起点としてビジネス領域を拡大しており、「100名採用」を掲げて新しい仲間を積極採用中です。
今回は未経験からエンタメ業界に飛び込み、プロデューサーとして活躍するてでぃー(堀 功介)にインタビュー。
エンタメ業界を志した背景や挑戦するなかでの試練、アニメづくりへの想いについて聞きました。
プロフィール
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ショートアニメ事業部 マネージャー/プロデューサー
堀 功介(ほり・こうすけ)社内ニックネーム:てでぃー
幼少期からアニメや漫画に親しみ、大学では表象メディアを研究。エンタメ業界を志すも、新卒では中古車販売会社に入社。その後、広告代理店で営業やクリエイティブ制作に携わる。2022年、Plottに人事として入社。制作へ異動しディレクターを経験後、現職のプロデューサーへ。『ドラゴン娘になりたくないっ!』をはじめ、3つのIPを担当。好きなアニメは『デュエル・マスターズ』『天元突破グレンラガン』。
就活で挫折し異業種へ。諦められない想いと芽生えた決意
── Plottに入社するまでのキャリアについて教えてください。
子どもの頃からアニメや漫画が好きで、新卒ではエンタメ業界を中心に就職活動をしていました。
でも、不採用の連続で。最終的に内定をもらった中古車販売会社に入社しました。
店舗での営業を経験後、本社でマーケティングや営業企画を担当。1年半ほど働くうちに、やりがいも感じられるようになりました。
ただ、ふとした瞬間にエンタメ業界への未練を捨てきれない自分を感じていて...。
── 夢を諦めきれなかったんですね。
その後、広告代理店に転職しました。前職のスキルを活かして、映画やアニメのプロモーションに挑戦しようとしたんです。
しかし、入社してすぐコロナ禍になり、エンタメ業界全体の活動がストップ。結局、希望していた仕事には携われませんでした。
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代わりに、Web広告の営業やLP制作のディレクションがメインの業務になりました。
なんとか気持ちを切り替え、目の前の仕事に全力で取り組んでいたのですが、「エンタメの仕事がしたかったのに...」という想いがぬぐいきれず、2度目の転職活動を始めました。
──その後、Plottに人事として入社したんですね。人事を希望した理由は何ですか?
転職活動中は、エンタメ業界で人事として働きたい想いがありました。
というのも、2社目で外部のクリエイターの方々と仕事をするなかで、クリエイターを取り巻く環境が想像よりも厳しいことを実感したんです。
才能ある方々が過酷な労働環境に疲弊して、廃業の可能性すらあることを知り、「このままではいけない。自分に何かできることはないだろうか?」と思って。
ずっと諦められなかったエンタメ業界で、クリエイターを支える仕事がしたいと考えるようになりました。
── Plottを選んだ理由は、なぜですか?
代表のおくしい(奥野)がSNSで「クリエイターのために、良い環境を整えたい」というメッセージを発信していて、そこに強く共感したからです。
実際に面接や食事の場でメンバーと話すなかでも、「この人たちと一緒に働きたい」という気持ちは増していきました。
── メンバーとの印象的だった会話はありますか?
好きなアニメや漫画の話で盛り上がったことですね。
初対面のメンバーもすごくフランクな雰囲気で、「どの作品からオタクになったか」「人生で影響を受けた作品は何か」などを語り合いました。
採用選考というよりも友達と話しているような感覚で、本当に居心地が良かったんです。
エンタメに熱い想いを持つ人たちと一緒に働ける、Plottはまさに夢に見ていた環境だと思いました。
未経験から制作ディレクションに挑戦!異業種の経験を活かしてプロジェクトを成功へ導く
── Plottに入社後、人事としてどんなお仕事をしましたか?
採用担当として、面接の準備から候補者への連絡、内定者フォローまで幅広く行いました。
当時は全社で採用に注力していたフェーズで、大変ながらも充実していました。
── 制作への異動のきっかけは何でしたか?
採用のためにクリエイターやプロデューサーと対話するなかで、彼らの熱意や想いに触れる機会が多くあって。その中で、初めてエンタメ業界を志したときの「誰かの勇気になるような作品を作りたい」という自分の気持ちも再燃してきました。
Plottで人事をやるということはコンテンツが生まれる瞬間を一番近くで見ていくことでもあり、それを目の当たりにしていたら自分の熱量の高まりを抑えられなかったんです。
人事としての役割が一段落したタイミングで、思いきって代表の奥野やマネージャー陣に相談し、制作現場で挑戦するチャンスをもらいました。
── 制作での初仕事について教えてください。
立ち上げ途中のプロジェクトに、ディレクターとして配属されました。
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そのプロジェクトは、進捗が予定より2カ月ほど遅れていて。どう挽回するかを考えることが、ディレクターとしての初仕事でした。
── いきなりハードな仕事だったんですね。
当初は制作フローも理解しきれていなかったので、周りのメンバーをとにかく頼りました。
人事として社内のメンバーとは一通りコミュニケーションが取れている状態だったので、誰にでも質問や協力を求めることができたのはありがたかったです。
状況を把握していくなかで、必要な業務量に対してクリエイターさんの人数が少ないことが進捗遅延の原因であることに気付きました。
そこで、自分で要件定義からスカウト、面談、契約まで行い、プロジェクトの進行をオンスケジュールに戻しました。
これまでの人事業務で培ったスキルを活かしてチームを強化し、危機を乗り越えることができたのは、自信につながりましたね。
「過去の自分のような誰かを救いたい」プロデューサーになり新たな夢にチャレンジ
── 現在はプロデューサーとして活躍していますが、ディレクターから昇格した経緯を教えてください。
危機的状況を乗り越えたことが評価され、『ドラゴン娘になりたくないっ!』の企画とプロデュースを任されることになりました。
任された要因として、同作のスピンオフ元である『デュエル・マスターズ』に詳しかったことが、社内で認知されていたこともあったと思います。
── プロデューサーとしてのミッションは何ですか?
『ドラゴン娘になりたくないっ!』は、『デュエル・マスターズ』という20年以上の歴史がある大ヒット作品のスピンオフです。
既存のファンの方々に受け入れていただきながら、『デュエル・マスターズ』を知らない人たちが、同作に興味を持つきっかけをつくる。これが私のミッションです。
原作の世界観を崩すことなく魅力的な作品をつくるため、企画段階からメンバーと何度も議論し、納得できたものだけを世に送り出しています。
── やりがいを感じるのは、どんな瞬間ですか?
ファンの方々から嬉しい感想をいただいたときは、大きなやりがいを感じます。先日『ドラゴン娘になりたくないっ!』のイベントで、「この作品をきっかけにデュエル・マスターズを知って、人生で初めてカードゲームを始めました」という声を複数いただいたんです。
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なかには「大会に参加するようになり新しい友達ができた」「大人になって初めて夢中になれるものに出会えた」というファンの方もいて。作品が誰かの人生を豊かにするきっかけになっていることを実感して、本当に嬉しかったです。
── プロデューサーとして、今後の目標を教えてください。
「この作品に勇気をもらって、今の自分がある」と多くの人に思ってもらえるIPをつくることです。
実は、中高生の頃に不登校になったことがあって。
そのとき『天元突破グレンラガン』のカミナというキャラクターの生き様に勇気をもらって救われた経験があるんです。
だから今度は、自分が誰かの背中を押せる作品をつくりたいと思っています。
「あらゆる過去を作品づくりに活かす」未経験者がエンタメ業界で活躍する秘訣
── Plottの制作現場の雰囲気を、どう感じますか?
遠慮なく意見を言い合えるカルチャーが根付いていると思います。
「このキャラデザ可愛いね」「このセリフはちょっと違うかも」など、良い点も改善点も率直に伝え合うことが当たり前なんです。
メンバーは作品を良くするために意見を出し合っているので、異なる意見もポジティブな形で昇華されます。
会社全体で「大ヒットIPを生み出す」という共通目的があるので、より良い作品づくりを目指した意見交換ができるのは、プロデューサーとしてやりやすいですね。
── 今、このタイミングでPlottに入社するメリットは何でしょうか?
新規IPの立ち上げに挑戦しながら、困ったときは経営陣にも気軽に相談しやすい規模感であることは、今のPlottならではの魅力です。
会社が成長して300人、500人と大きな組織になれば、新規IPを手掛けるまでに下積みが必要になったり、経営陣からフィードバックを得られる機会が減ったりするかもしれません。
今ジョインすることは、成長の機会や幅を最大化することに直結すると思います。
── どんな方と一緒に働きたいですか?
「Plottで誰よりも大きなヒット作品をつくる!」という強い意志のある人と働きたいです。
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Plottには野心的なメンバーが多くいるので、全員追い越すくらいの勢いがある人は、最高に成長できる環境だと言えます。僕がビビるくらいの勢いと、大ヒット作品を生み出すために磨きあげることをやめない執念を持ったメンバーと働きたいですね。
── 最後に、未経験からエンタメに挑戦したい方へ、メッセージをください。
エンタメ以外の経験も、必ず活かす方法はあります。大切なのは「経験を言語化し、コンテンツに落とし込む力」です。
例えば、元々働いていた業界の経験をベースに作品を企画することもできますし、営業やバックオフィスでの経験が関係各社との渉外に生きることも多々あります。。
エンタメとはかけ離れた経験も、きちんと言語化して磨き上げれば同じ経験や悩みを持つ誰かを救う作品の糧になります。
エンタメに熱い想いを持って挑戦する仲間に出会えることを、楽しみにしています!