- アートディレクター
- フロントエンドエンジニア
- 営業/インサイドセールス
- Other occupations (16)
- Development
- Business
- Other
地道な検証と改善でみつけた、物流業界の構造的な歪み
気づけば「何か大きなことを成し遂げたい」と思っていました。学生の頃は、国際交流イベントや語学教室を立ち上げ運営していました。これを通じてある程度、成長した頃から、一から事業の作り方を勉強しようと考えるようになり、当時、介護医療の領域で成長していた、エス・エム・エスに入社することにしました。
1年目は、SaaS事業のウェブマーケティングを担当し、年間数億円の予算を運用しました。マーケティングという言葉は響きは良いものの、実際は1年間で数百種類ものクリエイティブをひたすら考え、小さな改善を続ける毎日。正直、何度も心が折れました。地道な検証ばかりでしたが、こうしたオペレーションを徹底的に洗練させる経験は、起業してからも、とても活きています。
3年目では、在宅介護のマッチング事業の責任者を務め、様々なビジネスモデルを試しました。試行錯誤を繰り返すうちに、構造(市場やビジネスモデル)によって、課題解決できる幅と深さが異なることに気がつきました。
実はこの構造がとても重要なのですが、これに気づいてからは、全業界のマクロデータや、各業界ごとの資料をとにかく読み漁りました。その中でも、一番気になったのが「物流」の領域でした。特に、物流の中でも市場規模が大きい「運送」という領域です。
ーEC化率の向上で配送量は増加するにも関わらず、人口動態の影響で働き手は減少するー。簡単に変えられない世の中の大きなうねりから、歪みが生まれているように感じました。好奇心が抑えきれず、「運送」という領域で自分で立ち上がりたいと思い、3年ちょうどで、前職を卒業しました。
それからは、運送会社さんに通いつめて、たくさん話を聞きました。その中で、採用における課題が大きいと分かってからは、ドライバーさんと毎日のように話しました。日に日に、業界のインサイトは深くなり、この活動にのめり込んでいきました。
物流業界は、25兆円の巨大産業です。しかし、紙や電話対応が主流で、IT化が進んでいません。この業界で、情報技術を駆使して課題を解決できれば、社会に大きなインパクトを生み出せると、とてもワクワクして「PLEX」を創業しました。
カオスを楽しめる人たちと働きたい
卒業後、前職が一緒で、Eコマース領域でプロダクトを作っていた弊社植田と、ナイルでSEOコンサルをしていた弊社植木と私の計3人で、物流の課題について、日夜話していました。たくさんの仮説を立てて、遊ぶように、試して。この「遊んで(Play)、試す(Experiment)」を組み合わせた造語が、PLEXの由来です。運送会社さんへ訪問したり、ドライバーさんと電話したりといった日々の活動の中から得られる一つ一つの学びすべてが、本当に楽しくてたまらない(笑)。
そして次に、得られた学びを元に、長期的な提供価値を最大化するために、どの順序で事業を展開するべきかと、議論を重ねました。考えた結果、私たちは「複数の事業を通して、物流業界の課題を長期的に解決すること」を決断しました。
高い目標をめがけて活動していると、日々、分からないことに出会います。ただ、その一つ一つを学ぶプロセスが、やっぱり最高に面白い。
カオス(答えが分からない中で、意思決定しなければならない環境)を楽しみ、新しい価値を創造していきたい人たちにとって、PLEXは最高の職場です。「現場の課題を深く理解し、サービスを設計して、価値のあるカタチに昇華させていくこと」を得意とするメンバーがいるから、PLEXは前進し続けています。
これからも、そういう人たちにたくさん来ていただきたいですし、彼らが楽しめる環境を作り続けたいと考えています。
強みは「システム思考、データ、実行力」
現在、注力している人材事業は、運送会社さんとドライバーさんから成り立っています。運送会社さんとの契約が急に増えることもあれば、ドライバーさんからたくさんのお申込みをいただくこともあります。
しかし、両者が希望する場所や条件が揃わないと、当然ながら満足していただけません。そのため、盲目的に、運送会社さんとの契約を増やしたり、ドライバーさんからの登録を増やしたりするのではなく、バランスを調整ながら、適切に増やしていくことが大切です。
そこで、PLEXでは、各機能の数字を細かく計測しながら状況に応じて、その時最も必要な活動に集中することを意識しています。このような考え方を、システム思考(一つの機能が他の機能に影響を与えることを加味しながら考える思考方法)と呼び、社内で重要視しております。
上記のように、適切な意思決定をするため、運送会社さんやドライバーさんのデータを細かく取得しています。具体的には、運送会社さんであれば、所有設備、掲載時期、掲載媒体、採用人数などを、ドライバーさんであれば、運転経験や転職時期などです。詳細なデータによって、一つ一つの活動の精度を高め、付加価値を高めています。
現在、収集している「情報」を起点に、幾つか新しい事業も検討しております。また、各機能ごとに、些細に思える施策を、定量的に細かく検証することで、業務フローを日々改善しています。
こうした現場からたくさんの改善が生まれる環境が、PLEXの強みとなっています。
情報で、物流を活性化し、産業の発展に寄与する
私たちが目指している世界は、「物流業界が、情報でつながり、便利になっている世界」です。そしてその物流業界の6割を占める運送業界は、6.2万社の企業と、180万人の従業員から成り立っている複雑な業界です。
それにもかかわらずあらゆる経営機能(採用、営業、購買など)に関する情報が、オープンにされていません。一つの事業で、様々な課題を解決することは難しい業界です。
そのため、私たちPLEXは、複数の事業を通じて、物流にまつわる情報を収集・発信し、正しい経営活動を行う企業が、付加価値の高い仕事に集中できるように支援していきます。
人材事業では、コンプライアンスを遵守して経営している運送会社さんへドライバーさんを紹介することで、経営を支援しております。案件も車も用意できるこの時代に必要なのは、働き手です。
正しい経営を行う運送会社さんが増えていくことで、業界全体の給与や待遇が上がり、他産業からも働き手が参画します。働き手を増やすことで、私たちは業界の発展に寄与していきます。
近い将来、人材事業を通じて、新たに発見した課題に対して、事業を展開していきます。これからも物流業界が、情報でつながり、便利になっている世界を目指して、挑戦していきます。「産業の発展を目指して、一緒に事業を作りたい。」そんな想いに共感してくださる方を、心からお待ちしております。