Playceでは、一人一人のスタッフが個性と強みを活かし、多様なジャンルの制作物をていねいに、より良い言葉で伝わるように日々手掛けています。今回は、Playceで“書く”ことの醍醐味を、主にライティングのフィールドで活躍する4名の社員に聞いてみました。
対談者
上野俊一
エディター/ライター
國分唯未
エディター/ライター
渡部彩香
エディター/ライター
関香里
エディター/ライター
クライアントのライターチームに、ライティング講座を開催
――國分さんは広告制作会社や地域情報誌の編集部を経てPlayceに入社されたとのこと。現在担当されているライティング案件について教えていただけますでしょうか?
國分:小中学生を対象とした職業紹介サイトで、金属加工業の社長や料理人など、さまざまな業種の方に取材し、仕事の魅力を記事にしています。そのほか、保育団体の会報誌で全国の優良な取り組みをされている保育施設に取材したり、大学別就職情報誌でOBOGの方に仕事のやりがいをお聞きしたりと、インタビュー記事を担当させていただくことが比較的多いです。
ほかに、ライティングとは少し毛色が異なるのですが、医薬品や日用品を扱う大手メーカーで、オウンドメディアでの原稿執筆を希望される社員の方に文章の書き方をレクチャーする業務にも携わっています。
――メーカー社員の方への文章レクチャーは、どのような経緯で担当されることになったのでしょうか? また、具体的にはどんなことを行っているのですか?
國分:この案件は、「プロのライターが取材や原稿執筆を行いつつ、並行して社員ライターやイラストレーターを育成し、社員が制作した記事もオウンドメディアに掲載していく」という方針でスタートしたもの。私ももともとはライターとして入っていたのですが、いくつかの原稿を執筆させていただいたのちに、「ぜひ取材や執筆を担当したい!」と挙手してくださったクライアント社員の方に向けて、文章の書き方について解説する講座をさせていただくことになりました。
Playceで新卒社員や若手向けに実施している講座の資料を参考にしながら、取材前の準備や取材の方法、原稿の構成・執筆・推敲といった各ステップの進め方やコツなどをレクチャーしました。すでに何件か、取材や執筆は社員ライターの皆さんに実施していただきました。私は出来上がった原稿をより良い品質に仕上げるための最終チェックを担当しています。
――ユニークな取り組みですね。ほかに、何か特徴的な案件や印象に残っている仕事はありますか?
國分:外資系のコンサルティング会社の案件が印象に残っています。採用関連の座談会やインタビューを制作するという内容で、私は進行管理やPlayceのライターが取材・執筆した原稿の編集業務を担当しました。
この案件では、コンサルならではの専門用語が多く、取り扱う事例も高度で複雑なものばかり。さらにブランドガイドラインを遵守しながら、クレバーかつわかりやすく原稿をまとめなければなりません。私は編集という立場だったので、実際に原稿を執筆したわけではないのですが、こうした案件に対応できるベテランのライターが多くいるところもPlayceの強みだと思います。企業のトップや著名人のインタビュー、座談会のファシリテーション、専門性の高い記事制作などを会社として多く経験しており、互いにノウハウやスキルを持ち寄って、協力しながらコンテンツの制作に当たっています。
幅広い読者層・テーマの記事を執筆することで、ライターとしての幅が広がる
――複数の会社で編集ライターを経験され、約1年前にPlayceに中途入社した渡部さん。現在はどのようなライティング案件に携わっているのでしょうか?
渡部:大手広告会社が運営する若手向けビジネスメディアや、中小企業の経営層もターゲットに含まれるような読者層の広いビジネスメディア、ほかに、不動産デベロッパーの中途採用ページ、小中学生向けメディアの職業紹介インタビューなどを担当しています。
――読者層が異なるさまざまな媒体を担当されているのですね。ビジネスメディアではどのようなライティングをしているのでしょうか?
渡部:若手向けのビジネスメディアでは、主にタイアップ案件を担当しています。もう一つのビジネスメディアは、小売、物流、建設、医療、自治体などさまざまな業種の主にDXに関する最新動向を取り扱う媒体で、企画立案からコラム原稿の制作までを任せていただいています。例えば「建設DX」がテーマなら、建設業界の課題や潮流を調べるところから始まり、どんな技術やトレンドが注目されているのか、それを裏付ける事例はあるのかを徹底的にリサーチして企画案を出します。
原稿自体は2000文字程度のボリュームでそれほど重くはないのですが、そもそものネタ探しや、情報の精査にはかなり時間がかかります。ビジネス感度が高い読者に刺さるようなトレンドを掴んだテーマ、切口を考えなければなりませんし、調べた情報が正しいかもしっかりと検証しなければなりません。こうしたリサーチやインプットは大変ではありますが、同時にやりがいでもあると感じます。Playceでは、短期間でいろんな媒体、ターゲット、テーマの案件を担当し、インプットとアウトプットを行き来するので、ライターとしての幅がどんどん広がっていると感じています。
念願のコピーライティング案件に挑戦中!
――関さんはどのような案件を担当されているのでしょうか?
関:医療・福祉向け情報通信機器メーカーの広報誌・Webサイトのライティングを中心に、通信制高校のパンフレット制作、渡部さんが担当されている若手向けビジネスメディアの進行管理やライティングにも携わっています。また、今年からコピーライティングの案件にもチャレンジしています。
――コピーライティング案件もあるのですね。
関:はい。数は多くはないのですが、私が以前から「コピーライティングをやりたい!」と言い続けていたからか、案件がきたときに先輩から声をかけてもらえるようになりました。医療従事者向けの新聞に掲載する企業広告のコピーや、産業用手袋の商品コピーなどを担当しています。
――印象に残っている仕事があれば教えてください。
関:クライアントから「コロナの最前線で戦う医療従事者向けに新聞広告を出したい」との相談を受け、「それなら、商品や企業のPRを最低限に抑え、純然たる感謝のメッセージで勝負しましょう」と提案させていただき、実現したことが印象に残っています。実際に新聞に掲載されたとき際立って目立っていて、クライアントからも好評だったので、とても嬉しく思いました。
――関さんは、4000文字以上のインタビュー記事も手掛けていらっしゃいますよね。長文ライティングとコピーライティングを行き来することで見えることもあるのでしょうか?
関:同じ“書く”仕事ではありますが、長文とコピーとでは必要な視点や考え方がまったく異なるため、いい意味で刺激になっています。また、共通して必要なのが深いインプットだと感じています。長文コラムやインタビューのときは事前のリサーチや情報の精査が欠かせませんし、コピーのときも、クライアントの要望をしっかり聞く、社会への感度を高め吸収するなどインプットが欠かせません。似て非なるお仕事を体験でき、とても楽しいです!
編集者に喜ばれる、社会人スキルとホスピタリティ
――上野さんは現在、広告会社のオウンドメディア編集部で、主にPlayceのライターが執筆した原稿を編集する立場だとお聞きしています。入社以前から雑誌等の編集者として長年ご活躍されてきた上野さんから見て、Playceのライターの特徴や強みをどう捉えていますか?
上野:まず社会人として、メールのレスポンスの速さや要件のわかりやすさ、進行意識の高さなど、当たり前のことが一つひとつしっかりとできている印象です。そして、社員数は多くないのですが、社内の組織図や指示系統が明確で、どんな案件でも先輩からのていねいなレクチャーとクオリティチェックが入ります。このように組織としての安定感がクライアントからの評価とリピートにつながっているのではないでしょうか。
もちろん、品質に対するこだわりも強みの一つで、それは私が編集者として社内のライターにお願いするときにも実感しています。
Playceから独立したライターの方々からも同様のスキルやホスピタリティを感じるので、組織としてのライティングの“型”が確立されていて、それが全員に受け継がれる仕組みができていると感じますね。
個性を尊重しつつ、思いやりや人としての正しさを忘れない
――渡部さんは複数の編集部に所属されてきたと思いますが、Playceの特色はどんなところにあると思いますか?
渡部:あくまでも私の経験上ですが、この職業には個性的で職人気質な方が多い印象です。そこが編集・ライターとしての強みになる一方、みんなで一つのことに取り組むときに、まとまりにくいと感じるケースもありました。その点、Playceのメンバーは一人一人が個性を持ちつつ、コミュニケーションや対応がていねいで、チームで仕事がしやすいと感じています。
情報共有も細やかです。入社して驚いたのが、社内の原稿チェックのやりとりをみんなで共有できるような仕組みがあるところ。先輩がどのような視点で原稿をチェックしているのか、フィードバックに対して、後輩がどのような修正をしたのかがわかり、とても参考になりました。
國分:助け合いや学び合いの文化がありますよね。何か困ったことがあればすぐに相談できるし、頼れる仲間がいることは精神的な支えになります。
関:Playceは本当に幅広い案件をご依頼いただけるので、経験豊富な先輩方ですら初めて挑戦するような案件も出てきます。その際に、後輩や新人にも素直にわからないことを質問したり、外部のデザイナーや印刷会社の方に教えていただいたりと、いつも協力し合いながら謙虚に学ぼうとする姿勢に刺激を受けています。
上野:私はPlayceの職業倫理の高さにも共感しています。以前、代表の秋山が「たとえクライアントからの指示であっても、人の不安を煽るようなもの、根拠があいまいなもの、モラルに反するようなものは作らない」と語っていて、まさに世の中にものを生み出す人間としてそうあるべきだと思いました。
新メンバーを迎え、ものづくりの質と幅をパワーアップさせていきたい
――「Playceに合う人」はどんな人だと思いますか? 会社の魅力や、一緒に働きたい人物について教えてください。
関:取り扱うジャンルや媒体は多岐に渡りますが、比較的インタビュー案件が多いので、取材の経験が豊富で得意な方は、活躍できる場がたくさんあるのではないかと思います。
上野:ジャンルや媒体の多様さはもちろん、ミッション・ビジョン・バリューの策定支援やグループインタビューのファシリテーションなど、ライティングから派生する案件もたくさんあります。幅が広いという意味では、好奇心旺盛であることが重要かもしれません。
國分:Playceの案件では、一つの考え方やものの見方に固執するのではなく、視野を広く柔軟に対応することが求められますよね。
渡部:それから、文章を書くのが好きであることはもちろんですが、Playceの仕事は書いて終わりではなく、少しでも良いものを目指してギリギリまで推敲するケースが多々あります。そのため、自分が書いた文章がどうすればもっと良くなるか、粘り強く考えられる人が向いていると思います。ぜひ今回の募集で新しいメンバーを迎えて、ものづくりの質と幅を会社全体でさらにパワーアップさせていきたいですね!
プロフィール
上野俊一
エディター/ライター
家庭用ゲーム雑誌の編集者を約10年務めたのち、ゲーム会社でプロモーション業務に従事。その後、音楽制作雑誌の編集に約10年携わり、Playceに入社。大手広告会社オウンドメディアの編集を担当。
國分唯未
エディター/ライター
大学卒業後、広告制作会社2社で制作進行管理やコピーライターの仕事に携わる。その後、地域情報誌の編集業務、転職エージェントが運営するオウンドメディアの編集ライターを経て、Playceに入社。大手広告会社オウンドメディアの編集業務のほか、教育系を中心としたライティング業務を担当。
渡部彩香
エディター/ライター
新卒で制作会社に入社し、車のマニュアルや取扱説明書を制作する編集者兼テクニカルライターを務める。働く女性向け情報誌の編集ライターを経て、Playceに入社。ビジネス系メディアのライティング案件を数多く担当する。大手広告会社オウンドメディアの編集も担当。
関香里
エディター/ライター
娯楽専門会報誌のライターを経て、Playceに入社。医療・福祉向け情報通信機器メーカーの会報誌やWebサイトのライティングを中心に、企業広告のコピーライティングも担当する。