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スタートアップを創業して10年以上休まないでいられた7つの習慣

※こちらはピクスタ代表 古俣大介のブログをWantedly用に転載したものです。


突然ですが、僕の自慢の1つに、ピクスタを創業してから10年以上、体調不良で休んだ日が1日もないのです。1日もです。

やはり企業経営、とくにゼロから立ち上げるスタートアップは長い道のりになります。例えるなら、ロード・オブ・ザ・リングのように、ホビット村を出発してから仲間集め、要所要所での激しい戦い、裏切り、鍛錬、また常にギリギリの選択の日々を送ることになります。

そんな中、特に経営者が安定してパフォーマンスを発揮することは今振り返ってみても超重要なわけです。野球でもサッカーでも、毎日毎日安定して厳しい練習を続けられる人ほど一流になれるのは間違いないことですね。

僕自身経営者としてはまだまだの成果ですが、さしたる能力も実績もないのにゼロからピクスタを立ち上げてここまでやってこれたのは、やはり肉体的にも精神的にも安定してやってこれたからだと実感しています。

また僕も決して体が頑丈なタイプではなく、ちょくちょく風邪を引いたり百日咳になったりマイコプラズマ肺炎になったりします。

ただ経営者として大事なことは、そんな中でも最低限の体調を整えながら日々会社を前進させることです。そのためには気合と根性も大事ですが、自分に合った体調管理の方法を習慣として徹底することです。

今回は僕が自分で実践している体調管理の方法をあますところなく公開したいと思います。ちなみに運動は普段ほとんどしていません。また良い子は真似しちゃダメなのも含まれているのであしからずw。


1)睡眠と食事がすべての基本

やはり健康の基本は適度な睡眠とバランスの取れた食事です。というと当たり前のように聞こえますが、毎日この2つを「何よりも優先して死守する」という感覚を持つことが重要です。

僕の場合は、できれば睡眠は7時間半、最低でも6時間取る。会食や飲み会があっても、睡眠のために引き際よくさっと帰る。食事は昼・夜はその時間帯に必ず食べる。予定が詰め込まれてても強引に食べる。肉を食べたら次は魚か野菜を食べる、過剰な添加物は避ける、というようにルール化しています。

超余談ですが、まだ資金繰りが厳しいころ、目黒にオフィスがあり、目黒二郎に週1で1年半通い続けていました。そのうち健康診断にはDやE判定が散見されるようになりました。その後渋谷にオフィス移転し、二郎に行かなくなると、健康診断結果がみるみる良くなり、ほぼA判定だらけになりました。二郎の恐ろしさを改めて実感するとともに、今思うと、あれは厳しい時期をテンション高く乗り越えるための、ある意味ドーピングだったんだなぁと思っていますw。

2)天気予報はかかさずチェックする

体調不良の原因には、寒暖差が大きくなったり、急に寒くなったりしたときが多いと思います。僕は寝る前と毎朝、必ず天気予報をチェックし、気温と雨について確認します。気温によって長袖か半袖かを変えたりエアコン温度を調節するためです。また雨が降るかどうかで移動手段を変えたりします。これを習慣にすると気温や天気の変化によるダメージを極力減らすことができます。


3)心にも無理をさせない

健全な精神は健全な肉体に宿る、という言葉もあるとおり、身体と精神は密接につながっています。ストレスが度を超えると、自律神経に悪影響があり身体にもいろいろな不調が現れてきます。身体にも無理をさせないことが大事なように、精神にも無理をさせないことが大事です。

精神に無理をさせないためには、いくつかテクニックがありますが、カーネギーの「道は開ける」という本に書いてある方法がかなり秀逸です。本の中で僕の好きなパートは「今日1日の区切りで生きる」「常に最悪を想定して備える。しかしほとんどの場合はそれは起こらない」というものです。これを常に意識するだけでも精神的にとても楽になります。興味があればぜひ本を読んでみてください。

あとは落ち込むことがあったらくよくよ考えずに寝てしまう、というのも有効ですね。

4)なんでも相談できる相手をつくる

毎日いろいろなことが起こると、自分だけでは消化しきれないこともたくさん出てきます。そのときに気軽にそれらを吐き出せる相手がいるかどうかは、日々の精神安定剤としてとても重要です。僕の場合はピクスタの役員がそういう存在で、仕事のこともプライベートのことも気軽に相談できて、常に受け止めてくれるありがたい存在です。

ちなみに24歳で1人で起業したての頃は、経営者であった親がそういう存在でした。


5)ストレス解消時間を毎週ルーティン化する

これは多くの人はやっていることだと思いますが、ストレス解消となる時間を毎週必ず持つことがバランスを取るためにかなり重要です。友人とのおしゃべりやスポーツ、お酒などストレス解消方法は人それぞれ違うと思いますが、それを毎週定期的に組み込むことで、精神的に一線を超えることがなくなります。

僕の場合は、以前は土日の睡眠とウィニングイレブンというサッカーゲームをやることがストレス解消法でしたが、子供が生まれてからは両方とも難しくなったので、今はテレビでの欧州サッカー観戦と子供との公園遊びに変わりました。


6)短期悲観、長期楽観の心持ち

経営者としてはまず会社を存続させることが何よりも重要ですね。そのためには、短期的には常に緊張感を忘れず、最悪を想定しながら備えをしておくという心構えが必要です。ただそれだけだと後ろ向きなだけになって精神衛生上よくないので、長期的には必ず成功できるというある意味楽観的な心持ちでいることがオススメです。

資金繰りは最悪を想定し、売上計画はストレッチで考えるべしという教訓に似ていますね。

7)【閲覧注意】早すぎるパブロン

これはあまり積極的にはオススメするのははばかれるのですが、実はかなり効果が大きい方法です。それは「風邪をひく前にパブロンを飲む」という荒技です。本格的に風邪をひく前には予兆があるはずで、少し頭痛がしたり寒気を感じたりする場合があると思います。そのときに躊躇なくパブロンを飲んでしまうという、早めのパブロンならぬ「早すぎるパブロン」と名付けてますw。

それをやると、5回に4回は勘違いかもしれませんが、1回の風邪を防げるという効果があります。地震が来たらとりあえず机の下に隠れる、という行動と同じですね(違うかw)。



ということで僕の体調管理方法をあますところなくお伝えしましたがいかがでしょうか?ベンチャーという終わりのないマラソンを、体調不良でリタイアすることなく最後まで無事に走り抜けたいものですね。みなさんに少しでも参考になったら幸いです。



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