ペライチでは、単にプロダクトをつくるのではなく、「価値のあるプロダクト」を目指して、日々ユーザー視点でのサービス改善に取り組んでいます。
今回は、自身の原体験をもとにマーケターとしてサービスの価値を届ける鳥海さんに、ユーザーとの向き合い方やマーケティングの裏側について話を聞きました。
鳥海 千尋(とりうみ ちひろ)/カスタマーリレーション部 マーケティングチーム
ー はじめに、ペライチに入社する前の経歴を教えてください
大学卒業後、これまで一貫してマーケティング業務に携わっています。
新卒で入社したのは、美容機器の開発・販売を行うBtoCメーカーでした。
EC領域の部署に配属後、ブランド全体を統括するマーケティング部署に異動し、プロモーション施策の企画から新規事業の立ち上げまで、幅広い業務を経験しました。
学生時代は哲学専攻でしたので、ビジネスを学術的に学んではいませんでした。とはいえ、「20代のうちにキャリアを築きたい」「自分の手で成果を出していきたい」という思いが強くありましたので、少数精鋭の組織で裁量を持って働ける環境を志望していました。新卒から数年間で、チャレンジの機会だけでなく、仕事を任せてもらえた経験は、自分にとって大きな糧になっています。
9年間の在籍中には、産休・育休も取得しながらキャリアを継続しました。働き方の変化に向き合いながらも、自分の中で「マーケティングの経験を活かしていきたい」という軸は一貫して持ち続けていたんです。
ー そこからなぜペライチに転職されたのですか?
前職では、平日の商談訪問はもちろん、週末イベントの出展などかなりアクティブな働き方でした。子育てと両立しながら同じように働くのは、正直限界があると考え、これまで積み上げてきたマーケティングの経験を活かしながら、生活と無理なく両立できる場所を探すことにしたんです。
働き方を見直す中で、ペライチの柔軟な制度に強く惹かれました。リモートと出社のハイブリットワークで、且つフルフレックスという柔軟な環境が整っていて、家庭とキャリアの両立のイメージがリアルに湧きました。
そして、なによりも、サービス自体に強く共感しました。前職では、LP1枚作るのに時間もお金もかかって大変で。「あのときペライチを知っていたら、自分は絶対に救われていたはず」と思いました。
だからこそ、「このサービスをもっと多くの人に届けたい」と思えましたし、自分が本当に必要としていたプロダクトだからこそ、ユーザー視点での提案や発信もできるのではと感じ、入社を決めました。
ー ペライチではどのような業務をされていらっしゃいますか?
マーケティング部門で、新規ユーザーへのアプローチ戦略を主に担当しています。
WEB広告の運用や、それに関連するサービスページの改修、会員登録を促すための導線設計やコンテンツ提案などを行っています。
また直近では、ペライチの基盤技術をベースにした「ラクスルホームページ」の立ち上げにも関わっています。ラクスルとノバセル、ペライチの3社が連携して進めるプロジェクトで、主に中小企業の方々に向けて、より使いやすく・より成果に直結するサービスを目指して開発・改善を進めています。
ー ラクスルホームページについての詳細を教えてください
ラクスルホームページは、ラクスル・ノバセル・ペライチの3社が連携し、それぞれの強みを活かして展開しているWEBサイト作成サービスです。
印刷や販促支援を得意とするラクスル、広告運用に強いノバセル、そして誰でも簡単に使えるサイト作成ツールを提供するペライチ。この3社のノウハウを掛け合わせ、「成果につながるホームページ」を実現することを目指しています。
実は、サービスリリース当初は思うような成果が得られず、想定していたターゲット層との間にギャップがあり、なかなか利用が進まない時期がありました。
というのも、ラクスルの既存のお客さまは、チラシや名刺などを外注で制作されている方が多く、「自分でホームページを作る」という発想があまりなかったのです。
そのため、会員登録をしてもページ作成まで至らないケースが多く、私たちが理想としていた導線になかなか乗っていただけないことが課題でした。
そこで発想を転換し、「最初のページは私たちが作成します。その後の運用はご自身でも簡単にできます」と、導入のハードルを下げる訴求に変更したのです。その結果、徐々に手応えを感じられるようになってきました。
ペライチが「ユーザー自身で手軽にホームページを作って公開できる」プラットフォームであるのに対し、ラクスルホームページは「自分で作るのが難しい方に向けて、まずはプロが作成をサポートする」というアプローチが特徴です。さらに、過去にラクスルで作成したチラシや販促物のデータをもとにデザインを構成できるなど、既存の資産を活かせる点も大きな強みです。
ラクスルグループ3社の価値を集結したラクスルホームページは、より多くの中小企業や店舗運営者の方々にとって使いやすいサービスへと進化しつつあります。
ー 2つのサービスのマーケティング業務を担いながら成果を出されてきたのですね。そのなかで、大変だったこと、苦戦したことはありましたか?
ペライチに入社した当初は、「こんな施策をやってみたい」「あれもできるはず」と、頭の中にやりたいことがたくさんありました。でも、実際に手を動かしてみると、なかなか思うような成果が出ませんでした。
今思えば、ユーザー理解が浅く、広告の設計にユーザーインサイトが反映できていなかったんだと思います。
ペライチは「誰でも簡単に使える」ことが強みである一方で、対象ユーザーが本当に幅広く、ターゲットの輪郭を捉えきれていなかったことが原因でした。
そんな中で、毎週行われていた部門定例のユーザー事例を共有する場がすごく助けになりました。プロダクトを通じてユーザーがどんな課題を乗り越え、何を実現してきたのか。実際の声に触れることで、ユーザー像がどんどんクリアになり、手応えを感じられるようになりました。
反応も徐々に出てきて、やっぱりユーザー理解がすべての起点なんだと改めて気づかされました。
ラクスルホームページの立ち上げも、正直かなり苦戦しました。3社で進めるプロジェクトということもあり、連携やフローの構築には時間がかかりましたし、情報をどう取捨選択・整理していくかも悩みました。
それでも、ペライチがこれまで10年間積み上げてきた知見があるからこそ、それらをどう活かすか考えることで、自分自身の引き出しも増えたと思います。
-こういった工夫や行動が評価されて四半期MVP表彰に繋がったのですね。改めて受賞おめでとうございます!
ありがとうございます!
地道な改善や、進むべき方向性をチームとして見出せたことが評価され、嬉しかったです。
新規会員登録や、登録後のアクション率など、ビフォーアフターで変化が見られた時はやりがいを感じます。今後はMVT(最優秀チーム賞)も狙っていきたいですね!
-今後どのようなことに挑戦していきたいですか?
「もしペライチを知っていれば」と感じた経験は、入社理由のひとつでもありましたが、今ではその思いが、サービスを世の中に届けたい原点になっています。
特に、限られたリソースの中で孤独にマーケティング業務を担っている方々にとって、ペライチは本当に心強いツールだと実感しています。
だからこそ、同じように悩みながら頑張っているマーケターの方々に、もっとペライチの価値を届けていきたい。それが今の自分の大きな目標です。
今は「個人や中小企業がLPを手軽に作れるツール」というイメージが強くありますが、それだけでなく、決済やCRMといった“その先”を支援する機能も、広めていきたいです。WEBサイトを作ることがゴールではなく、その先のビジネス成長を支援できる存在だとペライチを再認識してもらうためには、ブランドイメージの転換が不可欠です。現在、社内の多くの部署と連携を深めながらメッセージの言語化を行っています。マーケティング組織としては、ユーザーと直接向き合う役割としてペライチの価値を丁寧に伝えていきたいです。
-最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
ペライチは、常にユーザー起点でサービスが作られている会社です。プロダクトも日々進化していて、マーケターとしてはキャッチアップも大変ですが、それ以上に「自分のアイデアや工夫が価値になる」実感があります。
今の職場で、マーケティングに課題を感じている方。もしご自身の悩みを“社会課題”として捉えて、誰かのために解決していきたいと思えるなら、きっとペライチはぴったりの環境だと思います。
ぜひそういうところに面白みを感じていただける方と一緒に働けると嬉しいです!
-鳥海さんありがとうございました!
ペライチでは現在、私たちと一緒に働く仲間を募集しています。興味を持った方はまずはぜひ、気軽にお話してみませんか?