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スタッフインタビューvol.24 「『感情』を大切にする」

大学生のときにキャンプに出会い、その中でPA(プロジェクトアドベンチャー)に出会ったうみ(植木智美)。現在はPAJオフィスでプログラムチーム:アサイン(ファシリテーターのスタッフィング)と主催講習会を担当をしています。

心に効くPA(プロジェクトアドベンチャー)

大学生のときにキャンプと出会い、大学院を卒業後、フリーランスでキャンプやPAの仕事をしていました。PAを知ってから20年になります。最初は単純に人が好きだったんだと思います。キャンプの中にいる人や子どもとの関わりが好きで、だからその中にいる自分も好きでした。キャンプでは大事なことを大事にし続けながら生活していける感じがあってそれが好きだったんだと思います。

PAやキャンプに関わる中で、病気で外に出る機会がなかったり、いろいろな事情があって他の子と関われない子や気持ちが辛くなったりしている子にこそ、こういう体験は必要だと強く感じました。PAやキャンプは辛いものを抱えている人たちの心の部分にも効く力があると思っています。

私自身もいろいろ悩んでいた大学生のときに、キャンプに出会って人生が変わりました。出会わなかったらどうなっていたかは比べられませんが、辛いものを抱えている人たちにも「大丈夫」と言ってあげたいとずっと思っていました。そのために何かしたいと思いましたが何も知らないし、手立ても持っていなかったので、勉強しなくてはと思い、看護師を目指し始めました。

看護師としてこども病院にいたときには、身体障害の子どもが多かったので、患者である子ども以外にも、その子のきょうだいや家族に対して何かできないか、虐待されてくる子もたくさんいたのでそうなる前にどうにかできないかと思っていました。また体の病気を持っているがために入退院が多くて同世代と接するチャンスが無い子たちもいたので、そういう子たちにもチャンスをあげられたらいいのにと思っていました。看護師としてはまだまだ学ぶべきこと、やるべきことはあると思いましたが、看護をしてきた経験を他にも生かしてみたいと思いPAJで働くことにしました。

PAは人と人の距離を縮める、つながることにすごく大きな力があります。例えば、病気の子どもを持つ親のグループがあったとしたら、そこで話すだけでなくアクティビティをやることでみんなが近づいたり、そのグループが安心な場になったりすることができると思います。

自分の気持ちが動く

ファシリテーターとして参加者と一緒にいるのはとても楽しいです!グループに合った活動が提供できなかったり、今日はダメだったなと落ち込むこともあります(笑)。でも参加者を見ながらそのグループにとって何が一番いいのかを考えてやっていくことで、いろいろな様子が出てくるのが楽しいです。

自分の気持ちも参加者と一緒に動いていきます。それは大変だし、すごく疲れますが、ファシリテーターをやっているときが一番楽しいです!今は妊娠中でプログラムに出られませんが、またプログラムに出たいです!

「感情」を大切に

私は「感情」のファシリテーターだと思います。グループと一緒に揺れる、動くタイプです。以前は感情から行動を起こすところが、ファシリテーターとしてはよくないことだと思っていました。でも自分の感情を持ちつつ、グループのことを客観的に見つつ、両方を認識していくと、前よりもいろいろなことを考えられるようになりました。そうなると自分の感情が動きながらグループといるときの方が言葉が伝わりやすく、受け取ってもらえている気がします。それは看護師として働いた経験が大きかったと思います。以前は自分で振り返ったり、フィードバックをもらうことをあんまり上手に出来なかった気がします。看護師になって、看護のことを何も知らない、何も出来ないまっさらな状態でやって来た経験から、冷静に自分のことを見られるようになったのかもしれません。単純にいろいろなことを経験をして幅が広がったというのもあると思います。

以前は「自分でやりたい、やれる、やらなきゃ」と思っていましたが、迷ったら誰かに聞いてみる、一緒に考えてみるなど、人と一緒にやるのが上手になった気がします。誰かと一緒にやった方が知識も増え、視点も広がり、物理的にも助かります。誰かと一緒にやる、助ける、助けてもらえるというのは、看護師としてチームで働いていたことが大きいです。チームで働くことの良さは頭ではわかっていたけれど、本当にそうなんだという体験をしました。

アサインの仕事

今はオフィスでアサインと主催講習会の事務関係を担当しています。アサインは非常勤ファシリテーターの皆さんとスケジュール調整や内容についてのやり取りをする仕事です。参加者と直接関わるファシリテーターは本当に大切な存在です。PAは力のあるプログラムだと思いますが、それはファシリテーターという「人」を通して参加者に伝わっていく部分も大きいです。自分がファシリテーターをしていた時にはそんな風に考えていませんでしたが、アサインの仕事をしていてそう思うようになりました。ファシリテーターがいなくてはプログラムは成り立たないので責任重大です!ファシリテーターの皆さんが気持ちよくプログラムをできるように丁寧なコミュニケーションを取っていきたいです。

(20180612)

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