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【2020下期ベストワーク賞受賞】小口実菜さん インタビュー「デジタルに強い人になりたい」

【2020年度下半期ベストワーク賞】受賞者インタビュー

PA Communicationは、ライフスタイル分野に特化したデジタル&PRエージェンシー。ブランドや商品の情報を消費者へ届ける戦略からサポートしている会社です。

PA Communicationでは、社内MVP賞として「ベストワーク賞」制度がある。半年に1度、期間中に、社員からエントリーがあったプロジェクトで輝かしい活躍や貢献をした社員が獲得する仕組みだ。2020年下半期(7月〜12月)の社内賞は、「豊田貿易 LINE公式アカウント運用&広告配信」に決定し、プロジェクト統括を小口さんが務める豊田貿易チームが「ベストワーク賞」に選ばれた。

豊田貿易はASPESI、DUNO、PHILIPPE MODELなど数多くの海外ブランドを輸入販売する商社で、2020年より同社のPRとデジタル広告運用を手がけている。

PA Communicationでは、このようにPRとデジタル広告運用を多角的に組み合わせて効果を最大化する活動を得意としており、小口さんもインスタグラムやLINEなどのSNS運用を担当しつつ、スポーツブランドのPRなども併行して行っている。

担当者はどうやって成し遂げたのか?
明日へのヒントにも繋がる工夫や心がけについて、小口実菜さんにお話を伺った。

■この度は、受賞おめでとうございます。感想を教えてください。

嬉しいです!ただ、エントリーした際は賞を頂けると思っていなかったので、驚きが勝っています。 PACに入社し1年半が経ち、順調だと思うことが多かったわけではなく、立ち止まりたくなることの方が多かった状況で、こういった賞を頂くことができ今後の自信に繋げることが出来ました。困難にぶつかった時に、近くにいる先輩方が導き背中を押してくれる環境があり、どんな状況にもめげずにチャレンジしている後輩が近くにいたことで、色々な場面を乗り越えてこられたと思っています。

■今回受賞した「豊田貿易 LINE公式アカウント運用&広告配信」とは、どんなプロジェクトなのでしょうか?

豊田貿易が取り扱うレディースブランドのPR活動が10月よりスタートし、その中のPHILIPPE
MODEL、DUNOの2ブランドのLINE運用も連動して開始しました。まず、PHILIPPE MODELが表参道ヒルズに日本初となる店舗をオープンするタイミングで、露出拡大のためPR活動を実施。話題性が高まった段階で、LINE友達追加広告を始めました。他のSNSと異なり拡散力がないLINEは、ユーザー自身が検索をしないと友達数が増えていきません。そのため、より多くのユーザー、この場合は既存ファンと潜在層に情報を流すために有効的な広告配信を実施する流れとなりました。結果としてクライントが求める以上の友達数を獲得することができ、他ブランドのLINE運用に加え広告配信を受注することが出来ました。

■クライアントからは、どのようなフィードバックがありましたか?どのような貢献につながったのでしょうか?

一番は、PHILIPPE MODELとDUNOに興味をもって登録をしてくれたユーザーがこれだけいることが嬉しいとの言葉を頂きました。売上面で、11月から期間限定でポップアップストアを開催していたDUNOは、売上予算を達成することができたとお伺いしています。もちろんLINEだけの力ではないですが、定期的に情報を発信したことが少しでも効果的だったのではないかと感じています。

■苦労したことは?

広告のターゲット設定です。2ブランドとも商品単価が高価格になるため年齢層は高めに設定していました。ですがメインターゲットである30代前半のユーザーを獲得することが難しく、設定を定期的に変更し獲得を目指していきました。また、通常運用ではリンク先のクリック率をあげることに苦戦しました。新商品やセール情報を発信する際は、ユーザー興味が高いためクリック率も自然とあがります。しかしシーズン後半になり定番アイテムの情報などを流す際は、なかなかクリック率が低下気味でした。現在、登録メインユーザーは50代以上が5割を超えているため、複雑なクリエイティブではなくシンプルにクリックへ誘導するクリエイティブ制作を心掛け、クリック率を少しずつあげることが出来ています。

■SNSの運用や広告を手がける中で、工夫していることなどはありますか?

現在、InstagramとLINEの2つを運用していますが、ブランドのメインターゲット層が求めていることと数値分析を意識して運用しています。特にクリエイティブ面では、自分の好みに寄った素材を選びがちになってしまいますが、「自分の好み=ユーザーが求めているもの」ではないため、数値を見て判断をするように心がけています。また、日頃から旬な投稿スタイルを常にリサーチして、実際の投稿や配信に反映しています。SNSは自分の好きなもの(よく検索をするカテゴリー)の情報がカテゴライズされてオススメにでてくるため、自分好みにカスタマイズされてしまいます。そうすると特定の界隈の流行しか目に入らなくなってしまうので、社内メンバーとの情報交換を大切にしています。

■このプロジェクトから学んだことは?今後やりたいことなど目標はありますか?

以前は自分の直感や感覚を信じてしまうこと多かったのですが、広告配信やLINEでいうとクリック率などの明確な数値が洗い出されることにより、数値に向き合ってPDCAを回すようになりました。今は、数値から読み取れるユーザー心理などを読み解くことが楽しく、数値を意識して配信して結果に繋がることが嬉しいです。

今後は、デジタルチームに入っているので、デジタル面に強い人になり、PR活動と連動をしてSNSから担当ブランドの商品が売れるような施策を行っていきたいです。デジタルといっても幅が広いので、まずはSNSの運用とデジタル広告の知識を広げていきたいです。どちらも学ぶだけでは不確かなことが多く、運用をしてみて得られることの方が多いと感じるので、臆せずにチャレンジしていきたいです。

■プロジェクト概要
豊田貿易 LINE公式アカウント運用&広告配信

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