「やりたい」を形にできる環境で、自分の市場価値を拡張する。
40歳での転職。梶原さんがオーガニックグループの子会社であるSTORiiYに飛び込んだ理由は、「今からでも挑戦できる環境で成長したい」という想いでした。化粧品メーカーでの8年間を経て、次に選んだのは商材力と事業の幅広さを兼ね備えたオーガニック。ここでは「やりたい」を否定せず、新しいチャレンジを受け止めてくれる文化があります。販促物やパッケージにとどまらず、他社商品の支援や新ブランド開発など、多彩な案件に触れながら、自分の可能性を広げ続けています。
Profile
梶原(Kajiwara)
オーガニックグループ STORiiY株式会社
Webデザイナー職 チームリーダー
専門学校でデザインを学び、新卒で広告制作に携わった後、父と編集プロダクションを立ち上げ約5年間運営。その後、化粧品メーカーで約8年間勤務し、40歳を機に新たな挑戦を決意。現在はオーガニックグループ/STORiiYのデザインマネージャーとして販促物・パッケージ制作を中心に幅広いデザイン業務を統括し、若手中心のチームを率いる。「やりたい」を否定しない文化の中で、自身の可能性を拡張しながら、立ち上げたメイクブランドの成長とチームの主体性を引き出すマネジメントに取り組んでいる。
挑戦環境を求めた決断
――新卒後に最初に入社された会社について教えてください。
専門学校でデザインを学んだ後に、卒業後は広告の制作事務所に入社し、デザイナーとして働き始めました。
――その後のキャリアについても教えてください。
父と一緒に小さな編集プロダクションを立ち上げ、5年ほど運営しました。ただ父が高齢になったこともあり、その会社はいったん畳むことし、その後は中小規模の化粧品メーカーに転職し、約8年間勤務しました。
――8年間も勤務されてたんですね。そこからご転職するきっかけは?
自分も40歳になり、「新しいことに挑戦するなら今しかない」と感じました。体力的にも次のチャレンジは早いほうがいいと考え、思い切って新しい環境に飛び込もうと決めました。転職活動の軸は、今からでもチャレンジできる環境かどうか、より多くの意思決定ができるのかどうかで選ぶことでした。
商材の強さと事業の幅広さからオーガニックグループへ
――当時はどんな業界を目指していたのですか?
自分の特徴として、安定や停滞する環境だと自分はモチベーションが上がらないタイプで、ベンチャー気質が強い会社へ行きたいという思いがありました。当時は特に業種を絞らず、飲食系や空間デザイン系などを幅広く受けていました。
――その中でオーガニックグループを選んだご理由は何ですか?
商材の強さと事業の幅広さですね。商材の強さは、『THE FUTURE』という商品を店舗でよく見かけていて、そのブランドがオーガニックグループの一員だったと知ったときはワクワクしましたし、実際に大手雑貨店のメンズコスメランキングで1位を取るほどの人気を目にして、ブランドの力強さを実感しました。オンライン、オフライン両方で売ることのできる再現性がある会社だと思い、絶対に自分の成長に繋がると思いました。事業の幅広さについては、化粧品だけでなく、医薬品や一次産業、不動産など幅広く事業を展開している点は、面白いと思いました。多様な事業に関われることで、自分のデザインの幅を広げられると感じたのも大きかったです。
――重視されていた、裁量権や挑戦の幅はどこで感じましたか?
20代の若いメンバーが、これから挑戦したい事業や、やりたいことをスラスラ何の疑いもなく主体的に話す姿を見て、年齢や年次関係なく、やりたいことを形にできる環境を見て、自分も今からでも挑戦できると実感しました。
――実際に働いてみて、他社の化粧品メーカーとの違いはどんな点にありますか?
自社ブランドだけでなく、他社商品の卸支援を行っていることが大きな違いです。
デザインチームとしても、他社商品の販促物デザインやクライアントとの調整に携わることがあるのですが、化粧品に限らず、健康食品など自社では作らない商材に触れられるため、デザインの幅や制作フローも異なり、自分の市場価値や貢献範囲が大きく広がる実感があります。さらに、在庫を持たず売れた分だけ利益になる仕組みがあることで、新しい取り組みに挑戦しやすい環境が整っていると感じます。
チャレンジを肯定することこそがSTORiiYの強み
――デザイナーとして、STORiiYが他社と違うと実感する一番のポイントは何でしょうか?
まずは新しいことへのチャレンジを否定しない文化ですね。「これをやりたい」「こうしたい」と自分から提案したときに、しっかり耳を傾けて受け止めてくれる体制があります。デザイナーには同じ仕事を繰り返すのが好きな人もいれば、新しい表現に挑戦したい人もいますが、後者にとっては特に楽しい現場だと思います。自分のアイデアや仕掛けが否定されずに形になっていく可能性が高いのは、他社にはなかなかない強みです。
自由度が責任を生み出し、責任が成長を生み出す環境
――具体的にどんな仕組みや関わり方が、そのチャレンジを後押ししているのでしょう?
一番の特徴は、縦割りではなく、ブランドや事業を軸に横断的に人をアサインする体制ですね。「デザインチームだからこの領域だけ」という制限がなく、このブランドに携わりたい、あるいは数字を追いながらマーケティングにも挑戦したいという希望が叶いやすい環境だと思います。デザインにとどまらず、自分のスキルを広げながら動ける環境が整っていると感じます。また、0→1から自分で考えて直接提案できるスタイルも特徴です。「絶対こう作れ」というトップダウンの指示はなく、自由な表現でデザインを提案できる。そのうえで、迷子にならないよう適切なフィードバックや次の動きを示してくれるサポートもあるので、自分の手で形にしていく実感を得ながら、主体性を伸ばして成長できる環境があると感じています。
メンバーのやりきる力を育てることこそが
自律的な姿勢に繋がる。
――入社からマネジメントをするまではどんなスピード感だったのでしょうか?
当時若手のメンバーが1人だったこともあり、入社してすぐマネジメントに携わりました。当時から体制をまず整えることこそが最優先だったと認識したこともあり、むやみに人を増やすのではなく、先に仕組みを固める必要があると感じたので、体制をしっかり組んだうえで採用・マネジメントを進めていきました。
――若いメンバーが多い中で、主体性を持って働けるチームを作るために意識していることは?
一番は健康で楽しく働けることです。デザインやクリエイティブの中で、思考を抑制するものをなるべく省くためにも、健康で楽しく働くことは最優先だと思います。健全に全員が正しいパフォーマンスを発揮できるように、リソースを慎重に管理しながら、助け合える環境を作ることを意識しています。また、その上で大事にしているのが主体性を育てるフィードバックです。最初に「次に何を動かせばいいか」をアドバイスして、出てきたデザインに対して密にフィードバックする。この往復を繰り返して形にしていくことで、メンバー自身が「自分でやりきった」という実感を持てる。それが結果として自律的に動けるチームづくりにつながっていると感じます。
STORiiYでこれから実現したいことは?
――これからSTORiiYで実現したいことや、挑戦したいことはありますか?
今年STORiiY初のメイクブランドを立ち上げたので、そのブランドを磨き上げることですね。チームについては、メンバーが20代前半中心で伸びしろしかない状況です。
自分はマネージャーも兼ねているので、チーム全体がどう成長していけるかを一番楽しみにしています。