こんにちは。
Orange Moon株式会社 代表の増山です。
私たちは、AIを活用したマニュアル自動作成・共有サービス「ManualForce」を開発・提供しています。
Orange Moonは、まだ小さな会社です。
採用活動をしていると、新卒の方から、
「社会人になる前に、何を勉強しておいた方がいいですか?」
と聞かれることがあります。
営業について勉強した方がいいのか。
Excelを使えるようになった方がいいのか。
SaaSについて知っておいた方がいいのか。
AIを使えるようになった方がいいのか。
もちろん、どれも役に立つと思います。
でも最近、私は少し違うことを考えるようになりました。
それは、
新卒で覚えた「仕事のやり方」が、3年後にはもう古くなっているかもしれない
ということです。
だから、社会人1年目で大切なのは、
今の正しい仕事のやり方を覚えること
だけではないと思っています。
むしろ、
仕事のやり方が変わったときに、自分も柔軟に変われること。
これからは、その力がますます大事になるんじゃないかと思っています。
数年前と比べても、仕事のやり方はかなり変わった
少し前まで、
メールを書く。
資料を作る。
会議の内容をまとめる。
調査する。
文章を考える。
こうした仕事は、人が一つずつやるのが当たり前でした。
でも今は、生成AIを使えばかなりの部分を支援してもらえます。
メールのたたき台を作る。
商談内容を整理する。
提案資料の構成を考える。
長い文章を要約する。
アイデアを出す。
調査の観点を整理する。
数年前には、人が時間をかけてやっていた仕事の一部を、今ではAIと一緒に進められるようになりました。
そして、おそらくこの変化はまだ途中です。
3年後には、
「昔はそんなやり方で仕事をしていたの?」
と言われることが、もっと増えているかもしれません。
だとすると、新卒1年目で覚えた仕事の型が、そのままずっと使えるとは限りません。
まずは、その時点の型をちゃんと学べばいい
だからといって、
「今のやり方を覚えても意味がない」
とはまったく思っていません。
むしろ逆です。
最初は、その時点で一番良いやり方をちゃんと学ぶことが大事です。
営業なら、
どうやってお客様に連絡するのか。
商談で何を聞くのか。
どう提案するのか。
商談後に何をするのか。
先輩がなぜその順番で話しているのか。
まずは基本を身につける。
型を知る。
実際にやってみる。
これは絶対に必要です。
型を知らないまま、
「もっと違うやり方があると思います」
と言っても、なかなか良い改善にはなりません。
だから、新卒のうちはまずたくさん学べばいい。
わからないことを聞く。
先輩のやり方を見る。
真似してみる。
フィードバックを受ける。
その積み重ねで、仕事の基礎を作ればいいと思っています。
でも、その型にずっと固執する必要はない
一方で、仕事の環境は変わります。
新しいAIツールが出る。
顧客の行動が変わる。
プロダクトが変わる。
会社のフェーズが変わる。
市場そのものが変わる。
そうなれば、仕事のやり方も当然変わります。
そのときに、
「前はこうやっていました」
「ずっとこの方法だったので」
と、過去のやり方に固執する必要はありません。
大切なのは、
その時点での型はちゃんと学ぶ。
でも、環境が変わったら自分も変わる。
ということだと思っています。
仕事の本質は理解する。
でも、手段は柔軟に変えられる。
私は、これからの社会人には、そういう柔軟性がかなり重要になると思っています。
AIを使えること自体は、特別な強みではなくなる
今は、
「ChatGPTを使えます」
「生成AIを仕事で使っています」
ということ自体に、ある程度の新しさがあります。
でも、これもずっと続くとは思っていません。
数年後には、AIを使うことは、パソコンを使うことと同じくらい当たり前になっているかもしれません。
そうなると、
「AIを使える人」
であること自体では、あまり差がつかなくなります。
では、何で差がつくのか。
私は、
AIを使って、仕事そのものを前に進められるか
だと思っています。
AIにメールを書いてもらえる。
それは便利です。
でも、
誰に送るのか。
何を伝えるのか。
なぜ返信が来ないのか。
次に何を変えるのか。
そこを考えるのは、人です。
AIに資料を作ってもらえる。
でも、
誰に向けた資料なのか。
何を理解してもらいたいのか。
どの情報を削るのか。
その資料で本当に意思決定が進むのか。
最後に判断するのは、人です。
AIを使えるかどうかより、
状況を見て、使い方まで変えられるか
の方が大事になっていくと思っています。
これから強いのは、「学び直せる人」だと思う
社会人になると、いろいろなことを学びます。
営業のやり方。
資料の作り方。
顧客との話し方。
仕事の進め方。
数字の見方。
それらは、決して無駄にはなりません。
でも、
一度学んだから、それをずっと使い続ければいい
ということでもないと思っています。
環境が変わったら、必要に応じて学び直す。
新しいAIが出たら、使い方を覚える。
新しい営業手法が出たら、試してみる。
自分の役割が変わったら、必要な知識を身につける。
会社が成長したら、仕事の進め方を変える。
そうやって、自分自身をアップデートし続ける。
これからは、その力が大きな差になると思っています。
新卒だからこそ、柔軟に仕事を覚えられる
新卒には、
「経験がない」
という弱みがあります。
でも、私はそれだけではないと思っています。
過去の仕事のやり方に縛られていない。
昔の常識に固執していない。
固定された成功体験がない。
これは、
最初から今の時代の仕事のやり方を素直に吸収できる
という強みでもあります。
AIが当たり前にある環境で社会人をスタートできる。
これは、かなり大きいです。
昔のやり方を何年も覚えたあとでAIに適応するのではなく、
最初から、
人とAIが一緒に仕事をする前提
で社会人を始められる。
新卒の人は、そこにもっと自信を持っていいと思っています。
柔軟性は、「何でも変えればいい」ということではない
ここは誤解してほしくありません。
柔軟であることと、
何でもすぐに変えることは違います。
昨日こう言われたから今日はこれ。
新しいツールが出たからすぐ全部乗り換える。
そんな話ではありません。
大切なのは、
なぜ今のやり方をしているのかを理解すること。
そのうえで、
環境が変わったときに、必要なら変えること。
だと思っています。
たとえば営業。
商談の型があるなら、まずその型を身につける。
なぜこの質問をするのか。
なぜこの順番なのか。
なぜこの事例を出すのか。
そこを理解する。
そのうえで、顧客の反応が変わったり、AIで準備がもっと効率化できたりしたら、やり方を更新する。
そういう柔軟さです。
型を壊すことが大事なのではありません。
型を理解したうえで、必要に応じて自分を変えられること。
私はそこを大切にしたいです。
AIが進化しても、人にしかできないことは残る
AIが仕事をどんどん支援するようになっても、
全部がAIに置き換わるとは思っていません。
実際のお客様と話すこと。
相手が本当に困っていることを理解すること。
どの課題を優先するのか判断すること。
人に仕事を任せること。
失敗した人にフィードバックすること。
重要な場面で決めること。
こうした仕事は、これからも人に残ると思います。
むしろ、AIが作業を代替するほど、
こうした仕事の価値は上がるかもしれません。
たとえば営業でも、
AIがメールを作ってくれる。
AIが商談を要約してくれる。
AIが顧客情報を整理してくれる。
そうなれば、人はその分、
お客様に会う。
課題を聞く。
相手の反応を見る。
本当の論点を見つける。
提案する。
判断を促す。
というところに時間を使えます。
AIによって仕事がなくなるというより、
人が力を使う場所が変わっていく
のだと思っています。
Orange Moonでも、柔軟に変われる会社でありたい
Orange Moon自身も、
「昔からこのやり方だから」
という理由だけで仕事を続ける会社にはしたくありません。
AIでできることは、AIに任せる。
自動化できることは、自動化する。
やらなくていい仕事は、なくす。
その一方で、
お客様と話す。
数字を見る。
改善する。
プロダクトを良くする。
人にしかできない仕事に、もっと時間を使う。
そういう会社にしたいと思っています。
ManualForce自体も、3年後には今とはかなり違うプロダクトになっているかもしれません。
AIの進化によって、価値の出し方も変わるかもしれません。
だからこそ、
会社も。
プロダクトも。
そこで働く人も。
必要に応じて柔軟に変わっていく。
それが自然だと思っています。
新卒に身につけてほしいのは、「正解」より「適応する力」
新卒で入社した人には、たくさんのことを覚えてもらいます。
ManualForceについて。
お客様について。
営業について。
SaaSについて。
数字について。
社会人としての仕事の進め方について。
全部大事です。
でも、その中で一番大事にしてほしいのは、
一度覚えたやり方に自分を固定しないこと
です。
うまくいかなくなったら、考える。
新しいやり方を学ぶ。
AIで効率化できるなら取り入れる。
顧客の反応が変われば、伝え方も変える。
自分の役割が変われば、必要なスキルを学び直す。
そうやって、その時々に必要な自分へ変わっていける。
3年後に、
「入社したときに教えてもらった仕事ができます」
ではなく、
「環境が変わっても、自分で学び直して対応できます」
と言える人になってほしい。
私は、その方がずっと強いと思っています。
3年後に残るのは、特定のやり方ではない
3年後、今使っているAIツールがそのまま主流かどうかはわかりません。
仕事で使うシステムも変わっているかもしれません。
営業のやり方も変わっているかもしれません。
ManualForceも大きく変わっているかもしれません。
でも、
変化に合わせて学べること。
新しいものを受け入れられること。
過去の成功体験に固執しないこと。
必要なら自分のやり方を変えられること。
この力は、3年後も残ります。
むしろ、変化が速くなるほど重要になると思っています。
最後に
新卒で覚えた「仕事のやり方」が、3年後には古くなっているかもしれない。
私は、それを怖いことだとは思っていません。
仕事のやり方が変わることは、これから当たり前になっていくと思っています。
大切なのは、
今のやり方を学ばないことではありません。
今のやり方をちゃんと学ぶ。
そして、
環境が変わったら、新しいやり方をまた学ぶ。
その繰り返しです。
新卒だから、経験がない。
それでいいです。
まずは素直に学ぶ。
たくさんやってみる。
フィードバックを受ける。
少しずつできることを増やす。
そして、時代や環境が変わったら、自分も柔軟に変わる。
Orange Moonでは、そんな社会人になってほしいと思っています。
3年後の正解を今教えることはできません。
でも、
3年後に正解が変わっていても、自分で適応できる力は一緒に身につけられる。
私は、そういう新卒の3年間に価値があると思っています。
少しでもこういう環境を面白いと思っていただけた方は、ぜひ一度お話ししましょう。