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【社員インタビュー】乗車数400台。元ヒッチハイカーの取締役が体現するのは、旅先で見つけた「自分らしく」というオンリーストーリー。


「これからの人生で何をしたい?」と聞かれた時、皆さんはなんて答えますか?

なりたい職業の話をする人もいれば、実現したいビジョンのこと、他にも「ここに住みたい!」「結婚したい!」そんな話をする人もいるでしょう。それを弊社では、一人ひとりの「オンリーストーリー」と呼んでいます。

個人のオンリーストーリーがあれば「このアプリで採用のミスマッチを減らしたい!」「起業に必要なサポートをして、スタートアップ企業の支援がしたい!」など法人としてのオンリーストーリーもある。

そして、そんな世の中にある様々なオンリーストーリーを実現するのが、株式会社オンリーストーリーのビジョンです。

今回は取締役の川角健太(かわすみ けんた)さんにインタビューし、業務内容やどのような想いを持って仕事に取り組んでいるのかをお聞きしました。


取締役って何するの?どうやってなるの?



―まず、自己紹介をお願いします。

川角:はい、川角健太です。株式会社オンリーストーリーで取締役を務めています。

―現在、27歳の健太さんですがオンリーストーリーにはどれくらいらっしゃるんですか?

川角:4年半になるね。そして入社して半年で役員になりました。

―えっ、半年ですか?

川角:うん、半年(笑)

もともと僕は、自分の会社を作りたいと思ってたんだよね。だから就活はしないで、大学を卒業したんだ。

次に「起業をするのであれば、経営者と接することのできる環境に身を置きたい」と思って、経営者を相手に仕事ができるこの会社を見つけた。「ここでいろいろな経営者に会って、リアルな経営学を学んで、独立しよう」という魂胆で、大学卒業の翌月にはインターン生として入社することを決めた。これがここに入るまでの流れだね。

でも、そこからプライベートで大きな出来事があって。と言うのも、4月に入社したんだけど、その4ヶ月後の8月に結婚することが決まったんだよね。

―えっ、その時の健太さんってインターン生ですよね?!

川角:うん。月収1桁万円のインターン生。だから今のままでは、家庭を支えることはできないなって現実的な部分と向き合う必要が出てきたんだ。



じゃあどうするかって考えた時、そもそも何でオンリーストーリーに入ったのかって言ったら、起業したいからで。でも、自分のしたいことは起業ではなくて起業の先にあるビジョンの実現だって気がついたんだよね。

そしてそれは、オンリーストーリーや代表である哲さんの考え方や目標とも似ていることにも気がついた。

―考え方が似ていたって、健太さんはどのような考え方を持っていたんですか?

川角:例えば、自分の根底にある「ご縁」というテーマ。オンリーストーリーは事業として人と人や企業と企業をつなげるっていうテーマがあるから、やっていることが似ているんだよね。

―確かに健太さんはよく「おつなぎ」や「ご縁」と話しているイメージがあります。健太さんのやりたいことと事業がよく似ていたと。

川角:うん。次に価値観として、僕はみんなが自分らしく生きられる世の中を作りたいと思っていて。そのためには、自分らしくいられるような、強いところも弱いところも受け入れられる環境が大事だという考えにたどり着いた。

そしてそれは、オンリーストーリーという社名にもある通り、この会社が目指していることそのものだった。

だから自分でゼロから会社を作らなくても、哲さんと一緒になって、オンリーストーリーという会社でそのビジョンを実現できればいいんじゃないかなって。

社員になるっていう選択肢もあったんだけど、インターン生から取締役って面白い挑戦だなって思って、取締役になることを選んだ(笑)


トラウマの果ての鴨居マーライオン事件を、ストーリーに変えてくれた富士健太事件|てつ (オンリーストーリー代表)|note
この記事は、とあるベンチャー企業の、創業期の赤裸々なお話。 この記事は、 ・起業前後の人にとっては、 創業期の役員との出会い方の記事かもしれない。 ・今悩んでいる人にとっては、 辛い時の向き合い方の記事かもしれない。 ・将来起業したい人にとっては、 起業初期を疑似体験する記事かもしれない。 そういった意味で、色々な見方のある記事だと言うことは先に述べておきたい。 ...
https://note.com/onlystory_hirano/n/n976196f1859b

▲健太さんが取締役になった当時のことが載っている記事 (代表・平野)


―そういうビジョンを達成するために、今一番必要なのが営業活動だと考えられたということですよね?

川角:そうだね。でももともとお金を稼ぐことがすごく苦手で…。

―今の動きをみている限りではそんなこと全く感じないですね。。。

川角:そうかもしれないけど、そうだったんだよね。

でも、みんなのやりたいことができる環境を作りたいって、いくら綺麗ごとを言っても極論、会社としてお金がなければできないじゃん。

実際に、僕のことを慕ってここに来てくれたある人は、給与面がネックになって、働くことが難しくなってしまったこともあって。

その時に会社でもプライベートでも「自分がここでお金を向き合わなければ、大切にしたい人を守ことができない」とすごく思ったんだよね。だから、営業をしているし、苦手も乗り越えつつある。でも、正直まだ苦手意識はあるかな(笑)


人生のテーマである「自分らしく」はヒッチハイクで見つけた



―お話を伺って、会社が実現したいことと健太さんが実現したいことが本当に重なっているんだなと思いました。すごい!

その中で気になったのが、「みんなが自分らしく生きられる世の中を作りたいという価値観」なんですが、健太さんは何で、このような価値観を持つようになったんですか?

川角:ヒッチハイクでの経験かな。

そんな世の中を作りたいってことは、僕自身自分らしく生きられていなかったんだよね。それは18歳までの僕のことなんだけど。


▲高校生時代 野球に奮闘する健太さん


自慢ではないのだけれど、当時の自分は、友達の親御さんに「川角くんみたいになってくれたら」と言ってもらうようないわゆる優等生タイプだったんだよ。

でも、自分がそうなりたくてなった訳ではなくて。本当はもっと自分を表現して、人の前に立つようなことがしたかった。

なんでできなかったかと言うと、小学5年生の時に、目立つことをしていたらクラスの人たちにハブられた時期があってね。今思うと大したことではないんだけど、それがきっかけで目立つことをしたり、自分を表現したりすることが怖くなった。

ただ高3の時に、「このまま人生が終わったら、すごく後悔するだろうな」って思った瞬間があって。そこから「大学に行ったら自分を変えよう!」と決意した。

―自分を変えるって、具体的にはどういったことをされたんですか?

川角:とにかく、自分の気持ちに従ってみた。自分のやりたいまま行動していって、今振り返ると、日本2周とか世界1周とかすごく振り切っているんだけどね(笑)


2013年12月9日  ヒッチハイク中に迷子になった健太さん


でも、やっぱり自己表現が怖いと思っていたから、旅先では羞恥心やコミュニケーションスキルの問題でうまくいかないこともあったんだよね。例えば、1台目の車では何も話せないで終わっちゃったし。

ただ、車に乗せてくれるその人に、この時間をつまんないと感じて欲しくないじゃん。だからヒッチハイクする中でいろいろな人に出会って、会話を繰り返すことで、コミュニケーション能力も身に付けていった。

―やりたいことをするようになったってこと自体が大きな変化だけれど、その先にも変わらざるを得ない状況があって、それを何度も乗り越えてきたって感じですね。

川角:そうだね。そしてヒッチハイクをする中で1つ気がついたこともあって。

それは旅で出会った人には本音で話せるということ。旅先で自分を取り繕っても意味がないからね。だからそこで怖いと思っていた自己表現の練習もできた。

それに、本音をさらけ出すと心が繋がる感覚して、閉じ込めていたものを開放する方が、人間関係は築けるって思い始めた。そこから、みんなが自分らしく生きられるような人生を歩めたら、みんな幸せになれるんじゃないかなって、そんな世の中を作りたいなって思ったんだよね。

―素敵な世の中ですね…!

でも、自分らしくって人それぞれですねよね。健太さんのにとっての「自分らしく」ってどういうことだと考えていますか。

川角:それは「ご縁を通した恩送り」をすること。

この恩送りって言葉もヒッチハイクで学んだことで、ヒッチハイクではいろいろな人に助けてもらって、その度は「ありがとうございます」って言ってたんだけど、段々と恩返しがしたいって想いが芽生えてきたんだよね。

だから「絶対、ビックになっていつか恩返しします!」って言ってたんだけど、すると毎回相手の方は「直接返してもらうことももちろん嬉しいけれど、君が誰か困っている人を見つけた時に、その人を助けてくれることが一番嬉しいし、一番の恩返しになるよ」とおっしゃっるんだよ。


▲岩手に向かう健太さん


最初に聞いたときは衝撃だったけれど、それを全員に言ってもらって。さすがに400人も同じことを言うのであれば、これは世の中の本質なんじゃないかって思うようになったんだよね。

―旅を通して新たな目標ができたんですね。

川角:うん。そこで「自分は何を送ろうか」って考えた時に、良い人との縁は人一倍受け取れていることに気がついた。AさんとBさんをつなげることが恩送りになるし、それがどんどん巡っていけば、直接お世話になった人にも届いて、恩返しにもなる。

そういう経験から人と人をつなぐことで、恩送りをすることが僕の「自分らしく」になったんだ。僕個人のビジョンがオンリーストーリーのビジョンだから、これからも自分らしくそれらの実現を目指していきたいと思っているよ。




前編はここまで。後編では健太さんがこれまでしてきたことと現在行っていることを踏まえ、今後どのようなことをしていきたいかをお伺いしてます。


「オンリーストーリーは2月14日で創業7年目を迎えるんだけど、7期目の僕のテーマはワクワクなんだ。これまではやるべきことをやるフェーズで、これからはやりたいことをやるフェーズ。それができることにとてもワクワクしているんだ。」

健太さんをワクワクさせる7期目の目標やオンリーストーリーの展望とは…?後半へ続く!


企画・文章:笠原 冴


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